シラバス情報

授業コード
510375
オムニバス
科目名
通信機器
科目名(英語)
Telecommunications equipment
配当学年
3年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
火曜2限、火曜3限
対象学科
基_電電,基_電情
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
丸田 一輝
教室
3-325
実務家教員担当授業
担当教員の丸田は、2008年から2017年2月までNTT研究所において、無線通信システムに関する研究開発の実務経験がある。以降は大学教員として無線通信技術に関する教育研究に携わっている。それらの経験を授業に取り入れながら、本科目である通信機器の説明を実施する。
授業の目的と進め方
【目的】
第5世代移動通信の実用化、IoTの普及に伴い、無線通信の重要性は高まっている。本講義では、無線通信のための各種機器に関する工学的基礎を身につけるとともに、学生が無線通信業務必須である無線従事者資格等の取得に必要な知識を得ることをねらいとする。

【進め方】
講義:60分程度
演習:40分程度
出席:演習の提出で確認
※提出されたレポートについては返却し、次回講義時に解説する。
達成目標1
無線通信システム・モバイル通信システムの概要を理解し説明できる。【20%】
達成目標2
無線方式および送受信機の概要、増幅器・発振器・変復調器などの原理および構成、そして無線通信における電波伝搬、多元接続など通信システムに関する基本知識を修得し説明できる。【60%】 
達成目標3
無線通信業務に必須である無線従事者資格等を取得できるための基本知識を修得し応用ができる。【20%】 
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
ガイダンス
科目の意義の理解。無線通信方式の概要、三角関数およびデシベル表現など数学的ツールの理解。
【予習】必要なし
【復習】無線方式、三角関数およびデシベル表現について復習すること(1時間)
第2回
携帯電話
携帯電話の発展およびスマートフォンの機能について
の理解。
【予習】最近の携帯電話システム(4G・5G)について調べる(30分)
【復習】携帯電話およびスマートフォンの機能、内部
構造について復習すること(1時間)
第3回
受信機の概要
送信機・受信機の構成および電気的性能を判断する諸項目の理解。
【予習】必要なし
【復習】送信機・受信機の構成について復習すること(1時間) 
第4回
増幅器・発振器
増幅器、発振器の原理および種類についての理解。
【予習】必要なし
【復習】増幅器、発振器について復習すること(1時間)
第5回
振幅変調1
振幅変調(AM)の原理、振幅変調波の電力、周波数スペクトラムについての理解。
【予習】必要なし
【復習】振幅変調について復習すること(1時間)
第6回
振幅変調2
振幅変調におけるDSB及びSSBの原理の理解。
【予習】必要なし
【復習】DSBとSSBの違いについて復習すること(1時間) 
第7回
振幅復調 
振幅変調における復調についての理解。
【予習】必要なし
【復習】振幅復調について復習すること(1時間)
第8回
角度変調
位相変調の原理の理解。
【予習】必要なし
【復習】位相変調について復習すること(1時間)
第9回
周波数変調
周波数変調の原理の理解。
【予習】必要なし
【復習】周波数変調について復習すること(1時間)
第10回
デジタル変調1
デジタル変調の原理と理解。
【予習】必要なし
【復習】標本化、デジタル変調について復習すること(1時間)
第11回
デジタル変調2 
デジタル変調(QAM、OFDM)の原理と理解。
【予習】OFDMについて調べる(30分)
【復習】QAM、OFDMについて復習すること(1時間)
第12回
多元接続
多元接続の原理と理解。
【予習】必要なし
【復習】多元接続について復習すること(1時間)
第13回
電波伝搬
電波伝搬の理解。
【予習】必要なし
【復習】電波伝搬について復習すること(1時間)
第14回
測定器・電源装置
代表的な測定器の原理及び電源装置の理解。
【予習】必要なし
【復習】測定器について復習すること(1時間)


課題等に対するフィードバック
各回で提示するレポート課題については、添削して返却し、次回講義時に解説する。
期末に課すレポート課題については、コメントとともに返却する。
評価方法と基準
期末に課すレポート課題(50%)、講義内演習の提出(50%)として100点満点で成績評価を行い、最終的な成績評価が60点以上70点未満の場合、C評価とする。
テキスト
参考図書
提坂秀樹・大庭英雄「無線通信機器」日本理工出版会
ISBN-10: 4890191364
ISBN-13: 978-4890191369
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
携帯電話をはじめとして、第5世代移動通信、IoTが普及していく昨今では無線通信の重要性がこれまでになく高まっており、必要不可欠なものとなってきている。本講義では、無線通信のための各種機器に関する工学的基礎を身につけるとともに、無線通信業務の従事に必須である無線従事者資格等の取得に必要な知識を得ることをねらいとする。
履修登録前の準備
課題の提示やレポートの提出・確認などはTeamsを活用する。
Teamsへの参加方法に関しては、別途指示を出すので必ず確認をして、授業開始までに参加登録を済ませておくこと。