シラバス情報

授業コード
520250
オムニバス
科目名
機械実習
科目名(英語)
Practice of Machine Operation
配当学年
2年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
集中講義
対象学科
基_電電,基_電情,先_情報,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
教職科目
必選の別
教職科目
担当者
工藤 雄司、森山 富治男
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
教職課程の中学校技術科教員として、ものづくりに必要な工作機械や工具等の特徴について知り、実際の作品製作実習を通して、作業手順や機械作業、手作業、組み立て作業、検査及び安全作業等の各種作業の基礎的・基本的知識や技術と共に、具体的な指導法を修得する。
達成目標1
旋盤、フライス盤やボール盤等の機械の特徴を理解し、正しい取り扱いができる。(重み30%)
達成目標2
安全作業を理解して、機械や工具を安全に使用することができる。(重み30%)
達成目標3
機械加工した部品を手仕上げや組み立て作業をして製品づくりができる。(重み30%) 
達成目標4
製作図面を読み取り、作業手順の方法を修得する。(重み10%)
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
機械実習のガイダンスと班編成
安全作業について(服装及び旋盤、フライス盤等機械の取扱い) 
作業着、安全帽、安全な靴等を準備すること。
旋盤やフライス盤などの工作機械の特徴を調べること。(1時間)
安全作業の心得や安全指導について生徒に指導する立場で復習すること。(1時間)  
第2回
課題1 台車の製作
旋盤作業① 
旋盤による車輪(丸鋼材)の端面及び外周切削作業
鋼材について調べること。旋盤作業の切削速度と回転数の関係やバイトの種類などを調べること。(1時間)
実際に使用した鋼材、バイトの種類や切削条件等をまとめ復習すること。(1時間) 
第3回
課題1 台車の製作
旋盤作業②
旋盤による車輪の端面段差切削作業
端面切削段差切削で使用するバイトの種類や切削速度と回転数の関係を調べること。(1時間)
実際に段差切削で使用したバイトの種類や切削条件等をまとめ復習すること。(1時間)   
第4回
課題1 台車の製作
フライス盤作業①
フライス盤による台車上蓋(平鋼材)の外周切削作業
フライス盤作業の切削工具の種類などを調べること。(1時間)
実際に使用した切削工具の種類や切削条件との関係についてまとめ復習すること。(1時間)  
第5回
課題1 台車の製作
フライス盤作業②
フライス盤による台車上蓋(平鋼材)の外周段切削作業
段切削にはどのような切削工具を使用するか調べること。(1時間)
実際に使用した切削工具の種類や切削条件との関係についてまとめ復習すること。(1時間) 
第6回
課題1 台車の製作
手仕上げ作業①
(板金加工)台枠、横梁(薄鋼板材)のけがき、折り曲げ、穴あけ、ネジ切り作業
薄鋼板材のスプリングバックついて調べること。ボール盤による穴あけ、タップによるネジ切りなどの手順について調べること。(1時間)
薄鋼板の穴あけ作業に使用したドリルの種類と使用した理由をまとめ復習すること。(1時間)  
第7回
課題1 台車の製作
手仕上げ作業②
(板金加工)完成した車輪、上蓋、台枠、横梁の組み立て、調整作業
スムーズな組み立てをするには何が必要か調べること。(1時間)組立において歪みなどの不具合が生じる理由をまとめ復習すること。(1時間) 
第8回
課題2 一輪挿しの製作
旋盤作業①
旋盤による一輪挿し胴(黄銅丸棒材)のテーパ切削、ドリルによる穴あけ作業
旋盤によるテーパ切削やドリルによる穴あけ作業、また、黄銅材の種類や特徴について調べること。(1時間)
実際に切削した黄銅材と鋼材での切削条件の違いをまとめ復習すること。(1時間)
第9回
課題2 一輪挿しの製作
旋盤作業②
旋盤による一輪挿し胴の端面切削、ネジ切り作業
旋盤を使用したネジ切りについて調べること。(1時間)
実際に行ったネジ切り作業方法や旋盤のねじ切り方法をまとめること。(1時間)
第10回
課題2 一輪挿しの製作
フライス盤加工①
フライス盤による一輪挿し高台(上)(黄銅六角棒材)の段切削作業 
黄銅材などの非鉄金属を切削する場合の切削条件などを調べること。(1時間)
実際に切削した黄銅材と鋼材での切削条件の違いをまとめ復習すること。(1時間)  
第11回
課題2 一輪挿しの製作
フライス盤加工②
フライス盤による一輪挿し高台(上)の穴あけ、ネジ切り作業 
黄銅材の穴あけをする場合の注意点はどのようなものかを調べること。(1時間)
実際に切削した黄銅材の穴あけやネジ切作業の注意点を復習すること。(1時間)
第12回
課題2 一輪挿しの製作
手仕上げ加工①
一輪挿し高台(下)(黄銅六角棒材)のけがき、ヤスリがけ(荒削り)作業
ヤスリの種類と特徴及びヤスリがけの方法について調べること。(1時間)
実際に使用したヤスリの種類とそれぞれの特徴を理解復習すること。(1時間)
第13回
課題2 一輪挿しの製作
手仕上げ加工②
一輪挿し高台(下)のヤスリがけ(仕上げ)
完成した一輪挿し胴、一輪挿し高台(上)及び一輪挿し高台(下)の組み立て、調整作業
ヤスリでの仕上げ方法を調べること。(1時間)
組立調整作業で実際に行ったヤスリがけ(仕上げ)作業での注意点について復習すること。(1時間) 
第14回
機械加工のまとめとレポート整理
レポートの作成にあたって、生徒の指導はどうあるべきか調べること。(3時間) 実習課題作品は技術科教員の基になるものであるので大切にして活用すること。


課題等に対するフィードバック
課題で理解が低かったものについては、授業内で解説の時間を設ける
評価方法と基準
製作品および作品づくりへの取組、課題レポートや課題への取組で評価する。また、提出された課題はすべて添削して返却するので、添削された箇所や指摘された内容等を必ず復習すること。
C評価:中学校技術科教員として、ものづくりに必要な工作機械や工具等の特徴について最低限の知識があり、実際の作品製作実習を通して、作業手順や機械作業、手作業、組み立て作業、検査及び安全作業等の各種作業の基礎的・基本的知識や技術と共に、具体的な指導法を最低限修得していること。
テキスト
教職教育センター作成のプリントを配布。
参考図書
中学校技術分野教科書
中学校学習指導要領(平成29年告示)解説技術・家庭編平成29年7月(開隆堂)
(ISBN978-4-304-02154-1 C3037¥143E) 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
教職課程の中学校技術科における機械実習で、各種工作機械の特徴やその加工方法について実習をとおして習得する科目である。ここでは中学校技術科教員として中学生を指導する立場に立って、機械加工の実際知識やこれらを基にしたものづくり指導ができるよう自ら作品製作をとおしてその技術や安全な指導方法を身につける。 
履修登録前の準備
機械工作について知るとともに、教師になるという心構えを持って臨むこと。 万が一、欠席が明らかな場合は、2週間前に、連絡を入れること。