シラバス情報

授業コード
510909
オムニバス
科目名
有機化学2
科目名(英語)
Organic Chemistry 2
配当学年
2年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
月曜2限
対象学科
基_応用,基_環生
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
大澤 正久
教室
3-321
実務家教員担当授業
担当教員の大澤は、有機発光材料の開発経験の実務経験がある。その経験を活かし、本授業では有機合成の基礎から応用例を幅広く取り扱う。
授業の目的と進め方
医学、生物学あるいはエレクトロニクスといった分野においても有機化学の知識は不可欠である。この授業は、「有機化学1」の基礎知識をベースに一歩進んだ「有機分子をどうやって創るか?」を自分の力で想像できるようになるために必須である。合成法を学修する上で必要な有機分子の「反応性」は医学、生物学でも必ず役立つはずである。毎回行う小テスト(次回返却)で知識を確認しながらゆっくり進めて行く。
達成目標1
有機化学の基礎を体系的に身に付ける。【25%】
達成目標2
化学結合論の基礎(電気陰性度、共鳴など)を説明できる。【25%】
達成目標3
有機反応に伴う電子の流れを図示することができる。【25%】
達成目標4
有機化合物の基本的な反応機構を説明できる。【25%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
ガイダンス:授業の進め方、基礎知識の確認
「有機化学1」で学修した基礎知識(電気陰性度、共鳴構造、結合)について整理しておくこと(1.5時間)。小テストの内容をよく復習し、理解しておくこと(1.5時間)。
第2回
有機分子:ルイス構造式
ルイス構造式(価電⼦を点で表す表記)の書き⽅を復
習しておくこと(0.5時間)。 ルイス構造式と結合の極
性、基本的な反応をよく復習すること(1.5時間)。
第3回
有機分子:有機反応をルイス式で表現する
ルイス構造式の書き方を復習しておくこと(0.5時間)。
ルイス構造式の例外となる化合物についてよく復習
し、式の書き方を復習しておくこと(1.5時間)。
第4回
酸、塩基:反応性
ブレンスレッド、ルイス、それぞれの酸塩基の定義を復習しておく(0.5時間)。ブレンスレッドとルイス、それぞれの反応の違いをよく復習しておくこと(1.5時間)。
第5回
アルデヒドとケトン:性質
教科書第9章P291〜296までをよく読み、命名法、合成法を予習しておくこと(1時間)。アルデヒドとケトンの合成を中心としてよく復習しておくこと(1.5時間)。
第6回
アルデヒドとケトン︓反応性
教科書第9章P296〜307までをよく読み、反応性につ
いて予習しておくこと(1時間)。求核付加反応を中心によく復習しておくこと(1.5時間)。
第7回
カルボン酸とその誘導体︓性質
教科書第10章pp.322〜328でをよく読み、カルボン酸とその誘導体の構造・性質・命名法を調べておくこと(1時間)。カルボン酸とその誘導体の合成法と反応性をよく復習しておくこと(2時間)。
第8回
カルボン酸とその誘導体:反応性
教科書第10章P332〜337までをよく読み、カルボン酸
の反応性を調べておくこと(1時間)。求核アシル反応を
中心によく復習しておくこと(2時間)。
第9回
芳香族化合物︓性質
教科書第5章P151〜156、芳香族化合物の命名法を中心に習しておくこと(0.5時間)。電子の動きを中心に求
電子置換反応を説明出来るように復習すること(2時
間)。
第10回
芳香族化合物:反応
教科書第5章P156〜164、芳.族化合物の置換反応を予
習しておくこと(0.5時間)。電子の動きを中心に求電子置換反応を説明出来るように復習すること(2時間)。
第11回
ハロゲン化アルキル︓性質
教科書第7章P217〜221、命名法、製法をよく読んで
予習しておくこと(0.5時間)。ハロゲン化アルキルの製
法について復習しておくこと(2時間)。
第12回
ハロゲン化アルキル︓反応性
教科書第7章P221〜225、ハロゲン化アルキルの反応
の部分をよく読んで予習しておくこと(0.5時間)。グ
リニャール試薬を中心に復習しておくこと(1.5時間)。
第13回
ハロゲン化アルキル︓置換と脱離反応
教科書第7章P225〜235、ハロゲン化アルキルのSN
1とSN2反応の部分をよく読んでおくこと(0.5時
間)。置換反応を中心に復習すること(1.5時間)。
第14回
まとめ:基礎有機反応の総括
前回まで⾏った⼩テストについてよく復習しておくこ
と(1時間)。期末テストに向けて授業内で取り上げた練
習問題をよく復習しておくこと(2時間)。


課題等に対するフィードバック
毎回の課題はコメントを添え次回返却する。
評価方法と基準
授業内で行う小テスト(25%)、学期末テスト(40%)、及び平常点(35%)で評価をおこなう。以上を100点満点で採点し、60~69点の獲得で「C評価」とする。授業への取り組み(プロセス評価)により加点することがある。
テキスト
マクマリー有機化学概説(第7版), John McMurry著 東京化学同人 [ISBN 978-4-8079-0927-8]
授業は章ごとに進めるわけではない。
参考図書
特に無し。
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
本講義では、最先端の科学研究を行う上で必要とされる有機化学反応の基礎を身に付けることを目的としている。この科目で学修する内容は卒業研究へとつながり、ディプロマポリシーの「実践的技術力」を養う上で役に立つ。
履修登録前の準備
履修条件:「有機化学1」に合格していること。
有機化学1の内容を復習しておくこと。