シラバス情報

授業コード
511127
オムニバス
科目名
生命科学1
科目名(英語)
Life Science I
配当学年
1年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
月曜3限
対象学科
基_環生
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
佐野 健一
教室
3-225
実務家教員担当授業
担当教員の佐野は、様々な生物学の分野における研究開発等の実務経験がある。その経験を活かし、この「生命科学1」で学ぶ細胞生物学、細胞骨格、細胞運動、輸送などに関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
生命の基本単位となる細胞について理解を深め、生命活動の根幹をなす細胞の働きを理解できるようになる のが本科目の目標である。応用化学を学ぶものにとって必要不可欠な生物に関する基本的な知識を養うだけ でなく、1年秋以降の生命科学系科目のベースとなる。授業は、教科書の解説を中心に講義し、学んだ知識をもとに、グループワーク、ペアワーク、プレゼンテーションによって理解を深めていく。
達成目標1
細胞の構造、細胞内小器官の役割を理解し、生命の基本単位である細胞について全体像を把握できるようになる。(20%)
達成目標2
生物を構成する低分子がわかるようになる。(20%)
達成目標3
生物を構成するDNA、タンパク質、脂質、糖などの高分子がどのようなものか理解できるようになる。(20%)
達成目標4
生物を学ぶことの重要性を理解できるようになる。(20%)
達成目標5
グループワーク、プレゼンテーションなどを通して、他人の意見を聞き、自分の意見に取り入れ、表現できるようになる。(20%)
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
生命を学ぶ〜生物は共通の特性と起源を持つ
予習:生物とは何か? あらかじめ考えてくること。教科書p13〜42までをよく読んでくること。(2時間)
復習:図1-10をよく復習し、整理 しておくこと。(1時間)
第2回
生命を学ぶ〜生物学の研究法となぜ生物を学ぶのか
予習:教科書p42〜66までをよく読んでくること。(2時間)
復習:p67〜 学んだことを応用してみように取り組み、教科書第1章で学んだ内容を整理 しておくこと。(2時間)
第3回
生物を作る元素、低分子
予習:教科書p104〜122までをよく読んでくること。(2時間) 復習:水の特徴と水の中で起こる化学反応について、整理し、理解すること。(2時間)
第4回
水と水の中で起こる化学反応
予習:教科書p104〜122までをよく読んでくること。(2時間) 復習:水の特徴と水の中で起こる化学反応について、整理し、理解すること。(2時間)
第5回
タンパク質
予習:教科書p124〜162までをよく読んでくること。(2時間)
復習:図3-1をよく復習し覚えること。タンパク質の構造と機能の関係を理解すること。(2時間)
第6回
糖質と脂質
予習:教科書p163〜187までをよく読んでくること。(2時間)
復習:糖質、脂質の定義を整理しておくこと。(1時間)
第7回
核酸の構造
予習:教科書p190〜201までをよく読んでくること。 可能な限り、核酸の構造を覚えてくること(2時間)
復習:DNA、RNAの構造を理解すること。またDNA、RNAの構造の違いを整理すること(2時間)
第8回
生命情報としての核酸
予習:教科書p201〜206までをよく読んでくること。(1時間)
復習:セントラルドグマをよく整理しておくこと。ATP, GTP, cAMPなどのヌクレオチドについてその構造、機能を調べ、整理しておくこと(2時間)
第9回
生命の起源と核酸
予習:教科書p207〜234までをよく読んでくること。 (2時間)
復習:p235〜236 学んだことを応用してみように取り組み、第4章で学んだことを整理しておくこと。(2時間)
第10回
生命の基本単位〜細胞
予習:教科書p237〜250までをよく読んでくること。 (1時間)
復習:図5-3を中心によく復習し、各種顕微鏡で細胞や細胞の中をどのように観察できるかについて整理しておくこと。(2時間)
第11回
原核細胞と真核細胞
予習:教科書p251〜262までをよく読んでくること。 オリジナル自主学習テキストの当該部分を予めよく読んでくること。(2時間)
復習:図5-4, 5-7を整理し、原核細胞と真核細胞の構造を把握する。(2時間)
第12回
細胞内小器官の構造と機能
予習:教科書p262〜282までをよく読んでくること。 オリジナル自主学習テキストの当該部分を予めよく読んでくること。(2時間)
復習:細胞小器官の構造と機能を整理しておくこと。(2時間)
第13回
細胞骨格の構造と機能
予習:教科書p282〜296までをよく読んでくること。 オリジナル自主学習テキストの当該部分を予めよく読んでくること。(2時間)
復習:3種類の細胞骨格の構造と機能を整理しておくこと。p296〜299を読んで、p299の質問に自分の考えを導き出すこと。(2時間)
第14回
細胞外構造、進化
予習:教科書p300〜310までをよく読んでくること。(1時間)
復習: p310〜の学んだことを応用してみように取り組み、第5章全体の理解を確認すること。(2時間)


課題等に対するフィードバック
課題については、次回の講義で総評したのち、特に良かったものを紹介する。 
評価方法と基準
課題(全5回)で最大評価20点、グループワーク・ワークシート(全7回)で最大評価20点、小テスト (全13回)で最大評価 30点、期末テストを30点満点に換算し、これらの合計点が60点の学生の場合はC評価となる。 
テキスト
デイヴィッド・サダヴァ『カラー図解 アメリカ版 新大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学』講談社(2021) ISBN:978-4065137437
参考図書
適宜、オリジナルの補助教材を配布する。
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
環境生命化学科で最初に学ぶ専門科目である。共通教育系科目である「化学I」「化学II」「物理I」と並行して学修 することで、自然科学全般に関する知識、理解を深めることができる。1学年秋学期以降に開講される「生命科学2」「分子生物学」「生化学」へと続く、生物工学系科目の導入科目としての位置付けでもあり、この科目での理解は、環境生命化学科生命化学系の学びにおいて、その土台となるものである。
履修登録前の準備
身近な生物に注目してみてください。また、高校で生物を学んだ学生は、その内容を復習しておいてください。