シラバス情報

授業コード
511089
オムニバス
科目名
専門用語の基礎知識
科目名(英語)
Basic Knowledge of Technical Terms
配当学年
2年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
金曜3限
対象学科
基_機械,基_電電,基_電情,基_応用,基_環生,先_ロボ,先_情報,先_データ,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
共通教育科目
必選の別
選択科目
担当者
田中 佳子、河住 有希子
教室
1-355
実務家教員担当授業


★★評価方法と基準★★★追加事項

各自の入学年度の学生便覧などにある「修学上知っておきたいこと」の「試験の後で」の26 成績評価とGPA(学修規程第18条関係) に基づきます。


質問はいつでも受付 します。メールでください。y_tanaka@nit.ac.jp
※ループレック については、例えば以下のようなサイトを参照して取り組んでください。
大学教育再生加速プログラム
授業の目的と進め方
本科目では学生の専門分野を軸に、知識を広げ関連づけていく。最終的には「自分辞書」を作成し、体系化された知識を持ち、新たな知識を受け入れる能力を醸成することを目的とする。
授業は学生が考え、書き、対話することによって進める。提出物にはフィードバックをして返却する。
達成目標1
学問の体系を理解し、説明できる。【20%】
達成目標2
理工系関連分野の全体像をとらえ、説明できる。【20%】
達成目標3
自然科学、人文科学、社会科学の視点を理解し、応用できる。【20%】
達成目標4
専門用語のコロケーションデータを収集できる。【20%】
達成目標5
専門分野における科学技術の新たな課題を理解し、説明できる。【20%】
達成目標6
達成目標7
【達成目標の補足】本科目の詳細な目的、その目標に基づいた評価方法などは、別途初回資料として授業で渡します。その上でシラバスの内容を確実に確認して各自が取り組んでください。

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
語彙とは何か
予習・復習約2時間
【予習】「語彙」とは何か、考えてこよう。
【復習】予習で書き出したキーワードと授業中に書き出した語の関係を言葉で説明する。
第2回
語彙と語彙量(語彙を量的面からとらえるー基本語彙・基礎語彙)
予習・復習:約2時間
【予習】日本の成人がどのくらいの誤を使用しているのか、考えてこよう。
【復習】予習で書き出したキーワードと授業中に書き出した語の関係を言葉で説明する。
第3回
語彙の体系(語彙の全体像をとらえる)
予習・復習:約2時間
【予習】「ばら・菊・花」の関係はなんだろうか。いっしょに考えよう。
【復習】予習で書き出した語と授業中に書き出した語の関係を線で結ぶことで示す。
第4回
語と語形(「語」を形の面からとらえる)
予習・復習:約2時間
【予習】1文字の単語と逆に非常に長い単語を考えてこよう。
【復習】予習で書き出した語と授業中に書き出した語の関係を集合で示す。
第5回
「語」をその出所からとらえる(和語・漢語・外来語)
予習・復習:約2時間
【予習】和語・漢語にあたるものを考えてこよう。
【復習】予習で書き出した語と授業中に書き出した語の関係を樹形図で示す。 
第6回
語構成(「語」の作られ方を考えるー複合語・畳語・派生語ー)
予習・復習:約2時間
【予習】はやり言葉を調べてこよう。
【復習】予習で書き出した語と授業中に書き出した語の関係を樹形図で示し、その樹形図を言葉で説明する。
第7回
語の意味①(「語」を意味の面から探るー多義語・同音語ー)
予習・復習:約2時間
【予習】「みる」には、「テレビを見る」以外にどんな意味があるか。辞書で調べてこよう。
【復習】予習で書き出したキーワードと授業中に書き出した語の関係を、樹形図を念頭において言葉で説明する。
第8回
語の意味②(「語」を意味の面から探るー類義語・反義語ー)
予習・復習:約2時間
【予習】「きれい」と「美しい」の違いは何か、考えてこよう。
【復習】予習で書き出したキーワードと授業中に書き出した語の関係を、樹形図を念頭において書き出し、線で結んで関係を示す。 
第9回
慣用句と比喩(「語」と「語」の慣習的なつながりを考える)
予習・復習:約2時間
【予習】小説や漫画、歌詞などから、おもしろい比喩だと思った言葉を探してこよう。
【復習】予習で書き出したキーワードと授業中に書き出した語の関係を、樹形図を念頭において書き出し、集合で示す。
第10回
擬声語・擬態語(日本語の擬声語と擬態語の特徴を探る)
予習・復習:約2時間
【予習】小説や漫画、歌詞などから、擬声語・擬態語だと思われることばを探してこよう。
【復習】予習で書き出したキーワードと授業中に書き出した語の関係を、これまでの学びをふまえて樹形図で示す。
第11回
語の意味変化(語の意味は変化することを考える)
予習・復習:約2時間
【予習】はやり言葉の意味の変化を調べよう。
【復習】予習で書いたものを再構成し、さらに授業中に書き出した語を加えて、関係を示す。 
第12回
語彙と社会(語彙を文化・社会の関連から考える)
予習・復習:約2時間
【予習】「男ことば」「女ことば」だと思う言葉を考えてこよう。
【復習】予習で書いたものを再構成し、さらに授業中に書き出した語を加えて、集合で示す。
第13回
語の言語間対照(言語によって意味の切り取り方が異なることを観察する)
予習・復習:約2時間
【予習】スマートとsmartの違いのように、外来語と日本語の違いを考えてこよう。
【復習】予習で書いたものを再構成し、さらに授業中に書き出した語を加えて、樹形図で示す。
第14回
様々な辞書について観察する
予習・復習:約2時間
【予習】自分の辞書を完成させよう。
【復習】予習で書いたものを再構成し、さらに授業中に書き出した語を加えて樹形図で示し、その樹形図をことばで説明する。


課題等に対するフィードバック
課題の回答において理解が不十分な部分は、授業内で解説の時間を設ける。
1 全体へのフィードバック(以下、FB)
  シラバスの授業構成に基づいてコンテンツは前回の授業理解を踏まえ、FBコンテンツとしていく。
2 個別学生へのフィードバック
  授業内でインターアクションを取り、学習内容、進捗状況も個々人の学生へのFBとなっている。
3 個別提出物へのフィードバック
  サポータルの課題提出での教員コメント、メールでの対応、学生の提出物を印刷した上での返却など、適宜必要に応じた方法でFBをしていく。
評価方法と基準
個人個人の専門用語辞典を作成し、仕様書を添えて学習成果として受理されることで合格とする。
個人個人の専門用語辞典に基づいて、評価する。
・自分辞書の要件を備えていること。
・自分辞書の見出し語の数。
・自分辞書のデータベース化をした場合は、AAの対象とする。
評価
学生自身がルーブリック(評価)※を作り自分のパフォーマンスに対して評価をする。
本科目においては形成的評価とする。詳細は課題ヒントとしてサポータルに。ChatGPTの使用方法も同様にサポータルの授業資料にあります。




テキスト
この授業では、辞書(辞典、事典、字典等)を使用する。
自分が持っているものを集めて、持参すること。
例:国語辞典、英英辞典、中日辞典、類語辞典、表現辞典、語源辞典、古語辞典、漢和辞典など
参考図書
各自の専門分野に関連する高校までの教科書と大学での授業のテキストや授業資料、書籍等を参照する。
そのほかに、今までの学びの土台作りとして使用してきた中学・高校の教科書や、教養科目等の教材や書籍等も、改めて参照することで専門用語の理解に役立てることができる。これらを各自の「参考図書」とすることを推奨する。
そのほかの参考図書は、履修者の専門分野や興味関心に応じて、授業中に随時紹介する。
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
本科目は、各学部学科における専門分野の学びを実社会に結び付ける前の段階に位置する。専門用語を体系的に捉えなおすという知的活動を通して、自らの専門性を自分が生きる時代の中に位置づけるための素地を養う。
履修登録前の準備
前の学期に履修した科目の教科書や授業資料などを、見直し、整理しておきましょう。
履修者は辞書、ノートを用意してください。ノートはサイズが大きく、書く時の自由度が高いもの(白紙や罫線の薄いもの等)を推奨します。