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教員名 : 本木 弘悌
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授業コード
520045
オムニバス
科目名
現代産業論
科目名(英語)
Industrial Systems and Society
配当学年
1年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
月曜1限
対象学科
基_機械,基_電電,基_電情,基_応用,基_環生,先_ロボ,先_情報,先_データ,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
共通教育科目
必選の別
選択科目
担当者
本木 弘悌
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
さまざまな産業の姿を企業の事例や経営者の実像を追いながら、産業の構造と変化について理解を深める。前半では各種産業の現状を地域的に把握し、市場の変化について理解を深め、後半では産業の変化を自分たちの生活の変化と結びつけて、社会がどのように変化したかを考察できるようにする。このことにより、社会の今後の行方について社会の一員として洞察できる力を身につける。
授業は全てTeamsを使用してオンラインにて実施する。毎回、動画を視聴して、それに基づく課題をサポータルへ提出する。 達成目標1
産業構造を地域的視点から社会情勢の変化も含めて実例から理解できる(30%)
達成目標2
身近な事例に着目して産業の変化について説明できる(20%)
達成目標3
各種産業ごとの構造と特色について説明できる(30%)
達成目標4
社会と産業の行方について、自分なりに意見を持てる(20%)
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
○
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
現代社会と産業の構造変化
授業ではこの授業の概要とテーマについて説明する。予習は「履修登録前の準備」を参照すること(2時間)。復習は授業をふまえ日本の産業の特色について、さらに調べること。調べたことをもとに新たな問題点について自分の意見をまとめること(2時間)。
第2回
産業の歴史的・地域的視点
授業では産業の姿を追うにあたり、歴史的・地域的視点からみた産業について理解する。予習は第1回授業にて提示された産業の地域的分布に関する課題指示に従い準備すること(2時間)。復習は地域産業の事例について、さらに詳しく情報を収集し地域的視点から整理すること(2時間)。
第3回
産業地域の構造
授業では「ものづくり」がいかにして地域的展開をみせて成立したか理解する。予習は第2回授業にて提示された地場産業の特徴に関する課題指示に従い準備すること(2時間)。復習は産地存続の可能性についてさらに詳しく調べ整理すること(2時間)。
第4回
伝統的工芸産地の構造
授業では日本各地に分布する伝統的工芸産地の産業的性格について考察しながら理解する。予習は第3回授業にて提示された伝産法について課題指示に従い準備すること(2時間)。復習は地場産業と伝統的工芸産地の違いについて整理すること(2時間)。
第5回
地場産業の構造
授業では地域と密着した地場産業の構造について事例を通して理解する。予習は第4回授業にて提示された地場産業の特徴に関する課題指示に従い準備すること(2時間)。復習は産地存続の可能性についてさらに詳しく調べ整理すること(2時間)。
第6回
大都市工業の形成
授業では大都市圏のなかにおいて、いかに工業が生き残ってきたか、その生産構造について理解する。予習は第5回授業にて提示された各国の産業構造の特色について調べ、地域的視点から考察しておくこと(2時間)。復習は企業内分業について関連する事例を新聞記事やネットソースを利用して調べること(2時間)。
第7回
外国産業地域の構造
授業では外国産地の事例としてイタリアを取り上げる。イタリアの地域産業の特色と、その展開について理解する。予習は第6回授業にて提示されたヨーロッパの産業構造の特色について調べ、地域的視点から考察しておくこと(2時間)。復習はグローバル時代における地域企業の対応について、関連する事例を新聞記事やネットソースを利用して調べること(2時間)。
第8回
工業と地域の課題
授業では産業と地域の関係について総括する。予習は第1回から第7回までの授業内容を地域的視点から整理しておくこと(2時間)。復習は日本の地域産業の問題点についてさらに詳細な情報を収集してまとめること(2時間)。
第9回
流通と消費の地域構造
授業では生産者と消費者をつなぐ流通業界の構造について学ぶ。予習は流通業が産業全体においてどのような機能を持っているかを調べ理解しておくこと(2時間)。復習は授業で取り上げた事例を参考に、関連する事例を新聞記事やネットソースを利用して調べること。調べた事例のうちから市場変化への対応による業態変化についてまとめること(2時間)。
第10回
小売業と地域の変化
授業では変化が最も激しいとされる小売業界の動向から産業と社会の現状について扱う。予習は小売業にはどのような分類があるかを調べ、近年大きく変化した特徴的な企業について調べておくこと(2時間)。復習は授業で取り上げた事例を参考に、関連する事例を新聞記事やネットソースを利用して調べること。調べた事例と身近な小売業の事例を結びつけて市場変化への対応による業態変化についてまとめること(2時間)。
第11回
コンビニエンスストアの出店戦略
授業ではコンビニエンスストアの革新とその出店の傾向について理解する。予習はコンビニエンスストアの歴史について調べ、まとめておくこと(2時間)。復習はコンビニエンスストアの今後の在り方について整理すること(2時間)。
第12回
EC(ネット通販)の普及と空間構造
授業ではアマゾン・ドット・コム社のような通信販売の業界について学ぶ。予習は通信販売業者の特色についてまとめ、 いくつかの企業事例を調べておくこと(2時間)。復習はEコーマスの普及による弊害についてまとめること(2時間)。
第13回
消費者の変化
授業では消費者の変化は産業の変化と表裏一体である。ここでは消費者の変化を長期的視点から学ぶ。予習はソーシャル・ビジネスとはどのようなことなのか調べ、その可能性について自分なりの意見を考えておくこと(2時間)。復習は社会的課題に応えるようなソーシャルビジネスプランの実例を比較考察して、今後の産業のあり方について自分の考えをまとめること(2時間)。
第14回
産業の行方
授業では主に第9回から第13回までの授業内容を中心に、現代における産業の姿が今後どのような指針をもつかについて考える。予習は今後の産業の行方と社会のあり方について自分の意見をまとめておくこと(2時間)。復習は自分が最も興味をもつ産業分野(授業でとりあげていない分野でも構わない)について、その産業構造と変化について、調べ整理すること(2時間)。
課題等に対するフィードバック
授業後に提出した課題に対するのフィードバックは、基本的には次回の授業動画にて行う。
評価方法と基準
平常点(授業課題、小テストなど)40%、中間課題30%(第8回授業時)、最終課題30%(第14回授業時)
上記の基準で総合得点を求め、60点以上を合格とする。 テキスト
使用テキストについては、第1回授業にて説明します。
必要な資料はteamsにて提供するので、ダウンロードしてください。 参考図書
上野和彦『地場産業産地の革新』古今書院(2007年) ISBN: 978-4-7722-4105-2
小田宏信編『日本経済地理読本(第10版)』東洋経済新報社(2024年) ISBN: 978-4492100394 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
現代社会はあらゆる産業活動によって支えられており、将来関わるであろう某かの産業について、その構造と変化を学び、社会の行方に関して意見をもてるようになることは、社会人として大切な素養である。社会人になる前に産業や企業が社会においてどのような役割を果たすかを考え、そこに従事する者としての自覚を育みたい。
履修登録前の準備
コンビニエンスストアや飲食店、鉄道やバスなど、身近にはある産業の実態から、それぞれの産業はどのようにして成り立っているのかを具体的な店舗や企業などの個々の事例をもとに説明できるように文章化しておくこと。事例蓄積はなるべく多くの分野にわたるようにし、3事例以上は文章化しておくこと。
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