シラバス情報

授業コード
520281
オムニバス
科目名
情報リテラシー
科目名(英語)
Information Literacy
配当学年
1年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
水曜5限
対象学科
基_機械,基_電電,基_電情,基_応用,基_環生,先_ロボ,先_情報,先_データ,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門教育科目
必選の別
必修科目
担当者
田中 佳子、吉岡 亨
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
学生が大学生活で必要な情報通信技術を修得し、情報技術に関わる倫理観、モラルを身につけることを目的とする。
授業の進め方は反転授業(授業と宿題の役割を「反転」させる授業形態)という形式で行う。授業前に課題を遂行し、自分の疑問点を整理する。情報手段を活用した実習を積極的に取り入れるような形で授業を展開する。提出された課題に対しては授業内でコメントフィードバックする。
・14回の中で呼び出しタイミングがあります。対象者として呼ばれた場合は必ず出席すること。
・14回目以降の補習があるという前提や保証はありません。 
達成目標1
インターネットトラブルの種類と対策が理解でき、情報モラルを守る意識を持つことができる。【15%】
達成目標2
後の活用を意識しながらデータを集め、表計算ソフトウェアを用いてデータを分析できる。【15%】
達成目標3
情報やメディアの意味や特徴を説明できる。【15%】
達成目標4
問題解決のために情報機器やネットワーク、他者の協力、さまざまな発想法を効果的に活用できる。【10%】
達成目標5
メディアリテラシーについて理解し、実践できる。【15%】
達成目標6
流通システムや学習環境、生活環境で使われている情報技術を理解できる。【15%】
達成目標7
匿名性が高い、ログが残るなどインターネット上でのコミュニケーションの特徴や注意点を理解し、上手に活用できる。【15%】

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
ガイダンス
コンピュータの環境を把握
予習:自分のノート型コンピュータ(以下、パソコン)を使ってインターネットに接続出来るようにすること(1時間30分)
復習:パソコンにOfficeアプリケーションおよびデジタル教科書をインストールして、起動を確認すること。合わせて電子メールの取り扱いも確認すること(2時間程度)
第2回
情報とメディアの特性
問題解決の流れ
発想法
SNSとの付き合い方
ネット依存
情報とは何を意味するか考え、さまざまなメディアの意味と特徴を学び、アナログとディジタルの違いについて理解しておくこと(1時間30分)
LMS自宅学習課題:ネットワークでの情報伝達におけるメディアの役割を学び、問題の発見・解決に情報技術が活用できることを理解しておくこと(1時間)
文書作成ソフトを用いた課題(2時間)
第3回
情報モラル
個人情報の流出
傷つかない傷つけないために
著作権
誤解を生む表現
動画投稿
SNSや動画共有サイトなど情報の共有サイトとの付き合い方を考え、どんな種類があるか調べてまとめておくこと。また、電子メールやWebページなどインターネット利用時のサービスについても理解しておくこと(2時間)
LMS自宅学習課題:個人情報が流出・特定される仕組みを理解すること。また、情報モラルに配慮し、SNS等で加害者や被害者にならないための対応を確認すること(1時間)
文書作成ソフトを用いた課題(2時間)
第4回
情報技術の発展
情報化と私たちの生活の変化
よりよい情報社会へ
ながらスマホ
人工知能やロボットなどの情報技術と生活の変化を確認しておくこと(1時間30分)
LMS自宅学習課題:情報技術による社会・生活の変化を理解すること。また、情報化による健康への影響などの「影」の部分を理解しておくこと(1時間)
文書作成ソフトを用いた課題(2時間)
第5回
コミュニケーション手段の変化
ネットコミュニケーションの特徴
デジタルの世界へ
デジタル万引き
電子マネー
近年のソーシャルメディアによる人のつながりを理解しておくこと。また、デジタルデータのメリットとデメリットを理解しておくこと(1時間30分)
LMS自宅学習課題:メディアの特性とコミュニケーション手段の特徴を、その変遷も踏まえて理解すること。また、デジタル化の標本化、量子化、符号化を理解すること(2時間)
第6回
数値と文字のデジタル表現
音と画像のデジタル表現
色と動画のデジタル表現
目的に応じたデジタル化
ネットワーク詐欺
音、画像、動画のデジタル化について学習しておくこと。また、データの圧縮について学習しておくこと(1時間30分)
LMS自宅学習課題:画像や音声の圧縮形式を理解すること。また、デジタルデータとアナログデータを区別できるようになること(1時間)
表計算ソフトを用いた課題(2時間)
第7回
情報デザイン
ユニバーサルデザイン
情報デザインの流れ
会員サイト
フィッシング
情報デザインとは何か学習しておくこと。また、情報デザインの方法である抽象化、可視化、構造化について調べておくこと(2時間)
LMS自宅学習課題:情報を整理し、適切に構造化・可視化して表現できるようになること(1時間)
表計算ソフトを用いた課題(2時間)
第8回
コンピュータとは何か
ソフトウェアの仕組み
演算の仕組みとコンピュータの限界
ジオタグ
パスワード
コンピュータの基本構成およびプログラムの動作の仕組みについて調べておくこと(1時間30分)
LMS自宅学習課題:基本ソフトウェアと応用ソフトウェアの役割を理解すること。また、コンピュータの演算の方法とその限界を理解すること(1時間)
表計算ソフトを用いた課題(2時間)
第9回
アルゴリズムの表現
プログラムの基本構造1
プログラムの基本構造2
危険なアプリ
メールアドレスの流出
アルゴリズムの必要性およびアルゴリズムの表現方法について考えておくこと(1時間30分)
LMS自宅学習課題:フローチャートでアルゴリズムを表現することができるようになること(2時間)
第10回
発展的なプログラム1
発展的なプログラム2
モデル化とシミュレーション
シミュレーションの活用
情報を扱う責任
デジタルタトゥー
プログラムで制御構造を組み合わせる方法を調べておくこと。また、プログラムの配列とリストについて学習しておくこと(1時間30分)
LMS自宅学習課題:配列やリストをプログラムで使用できるようになること。また、デバッグを行ってプログラムを改善できるようにすること(1時間)
表計算ソフトを用いた課題(2時間)
第11回
ネットワークとインターネット
インターネットの仕組み
サーバとクライアント
インターネット上のサービス
犯行予告
個人情報
情報通信ネットワークとは何か学習し、サーバの役割について学習しておくこと(2時間)
LMS自宅学習課題:サーバとクライアントの役割を理解すること。また、Webページを閲覧する仕組みを理解すること(1時間)
表計算ソフトを用いた課題(2時間)
第12回
情報セキュリティ
データの形式
データベースの活用
情報の信憑性
不正アクセスなど
データとは何か、データの尺度とは何か考えておくこと(1時間30分)
LMS自宅学習課題:質的データと量的データの違いを理解できるようになること。また、名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度の違いを理解すること(2時間)
第13回
さまざまなデータモデル
データ分析の流れ
目的に合わせたデータの利用
引用
著作権
データベースの役割がどのようなものかを考えておくこと。また、社会におけるデータベースの活用例を調べておくこと(1時間30分)
LMS自宅学習課題:問題解決におけるデータ分析の位置づけを理解すること。また、データ分析の結果と解釈を振り返りながら、データ分析の改善を考えられるようになること(1時間)
プレゼンテーションソフトを用いた課題(2時間)
第14回
文書作成ソフト(Word)、表計算ソフト(Excel)、プレゼンテーションソフト(PowerPoint)を用いた課題のまとめ
今までのOfficeソフトを用いた課題について振り返っておくこと(1時間30分)
LMS自宅学習課題:これまでの課題のポイントを理解して、今後のコンピュータを用いた活動に応用できるようにしておくこと(2時間)


課題等に対するフィードバック
1 全体へのフィードバック
  シラバスの授業構成に基づいて授業資料などは前回の授業理解を踏まえ、フィードバックを含める。
2 個別学生へのフィードバック
  個人の学習内容や進捗状況によって、個別にフィードバックを行う。
3 提出物へのフィードバック
  サポータルの課題提出での教員コメント、メールでの対応、学生の提出物を印刷した上での返却など、
  適宜必要に応じた方法でフィードバックを行う。
評価方法と基準
達成目標7項目を「情報活用の実践力」、「情報の科学的な理解」、「情報社会に参画する態度」の3つの観点をそれぞれ3割として評価する。

・資料ノートの記入状況
・情報モラル課題の解答頻度
・LMS自宅学習課題の遂行率
・Office課題の遂行率
これら毎回の取り組み結果に基づいて総合得点を求め、60点以上を合格とする。
テキスト
「新編情報Ⅰ デジタル教科書」東京書籍
「新編情報Ⅰ 資料ノート」東京書籍
「情報モラル テーマ21」東京書籍
「30時間アカデミック Office2021」実教出版
参考図書
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
大学生活で必要なコンピュータやアプリケーションソフトウェアなどの情報通信技術を活用して情報の検索、整理、分析、発信を行うスキルの修得を目的とする。問題の発見から問題解決のための情報収集・分析に活用できるようになるために、オペレーティングシステム、日本語ワープロ、表計算、プレゼンテーション、電子メール、インターネットなどの情報ツールの基本的な機能を理解する。さらに近年の情報技術の進展に伴い、プログラミングやデータサイエンスについても学修する。
履修登録前の準備
本科目は、科目の特性としてインターネットを介した授業運営を行います。インターネット環境及びデジタル教材の活用ができる環境を準備しておいてください。
同時に、インターネットを介した情報提供では教育が十分ではないと判断した場合には、対象学生にそれ以外の方法で授業運営を行いますので、その心構えをしておいてください。
自分のノート型コンピュータの操作に慣れておきましょう。