シラバス情報

授業コード
520320
オムニバス
科目名
プラスチック成形加工
科目名(英語)
Polymer Processing
配当学年
3年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
金曜3限
対象学科
基_機械
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
村田 泰彦
教室
3-322
実務家教員担当授業
指導教員の村田泰彦は、民間企業や大学附置研究所にて、プラスチック成形加工や金型の研究開発に携わってきた。そこで得た知識を活かして授業を行う。
授業の目的と進め方
プラスチック製品の設計には、プラスチック材料や成形加工法に関する基礎知識とそれを活用できる能力が必要不可欠である。本科目では、学生が、プラスチック材料および成形加工法、成形機、金型の基礎について修得することを目的として講義を行う。上記についてテキストおよびプリント、加工品などの現物、さらには、ビデオ画像などを用いてわかりやすく解説する。  
達成目標1
熱可塑性および熱硬化性プラスチックの特性と種類を説明できる。【25%】
達成目標2
射出成形や押出成形、ブロー成形の加工プロセスや用途を説明できる。【30%】 
達成目標3
射出成形金型の構造と役割について説明できる。【20%】
達成目標4
射出成形における成形不良現象が説明できる。【25%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
プラスチック成形加工総論 
日常生活の中で使用されているプラスチック製品が、どのような種類のプラスチック材料がらできているか、どのように加工されるかを、調べておくこと(3時間)。プラスチック成形加工の概要についてノートにまとめておくこと(2時間)。 
第2回
プラスチック材料の構造と性質
テキストP.108〜111を熟読して、プラスチックの分子構造ついて事前に調べておくこと(3時間)。プラスチックの種類と分子構造についてノートにまとめておくこと(2時間)。 
第3回
プラスチック材料の種類(1)(汎用熱可塑性プラスチック)
テキストP.111〜114を熟読して、汎用熱可塑性プラスチックにはどのようなものがあるかを事前に調べておくこと(3時間)。汎用熱可塑性プラスチックの種類と特徴、用途について整理してノートにまとめておくこと(2時間)。
第4回
プラスチック材料の種類(2)(エンジニアリングプラスチック) 
テキストP.114〜116を熟読して、エンジニアリングプラスチックとは何かを事前に調べておくこと(3時間)。エンジニアリングプラスチックの種類と特徴、用途について整理してノートにまとめておくこと(2時間)。 
第5回
プラスチック材料の種類(3)(熱硬化性プラスチック)
テキストP.116〜117を熟読して、熱硬化性プラスチックにはどのようなものがあるか事前に調べておくこと(3時間)。熱硬化性プラスチックの種類と特徴、用途について整理してノートにまとめておくこと(2時間)。 
第6回
成形加工の原理と用途(1)(成形加工の基本原理、 押出成形) 
テキストP.126〜131を熟読して、プラスチック成形加工にはどのようなものがあるか事前に調べておくこと(3時間)。プラスチック成形加工の基本原理、押出成形の種類と原理、用途について整理してノートにまとめておくこと(2時間)。
第7回
成形加工の原理と種類(2)(ブロー成形、熱成形、圧縮成形、トランスファー成形) 
テキストP.133〜136を熟読して、ブロー成形、熱成形とは何か事前に調べておくこと(3時間)。ブロー成形、熱成形、圧縮成形、トランスファー成形の種類と原理、用途について整理してノートにまとめておくこと(2時間)。 
第8回
成形加工の原理と種類(3)(粉末成形、射出成形) 
テキストP.136〜137を熟読して、粉末成形とは何か事前に調べておくこと(3時間)。粉末成形の種類と原理、用途について整理してノートにまとめておくこと(2時間)。 
第9回
射出成形機(1)(射出成形機の構造) 
テキストP.119〜122を熟読して、射出成形とは何か事前に調べておくこと(3時間)。射出成形の加工プロセス、射出成形機の基本構造、各部の役割について整理してノートにまとめておくこと(2時間)。 
第10回
射出成形機(2)(新しい射出成形法)
テキストP.126を熟読して、射出成形機の構造について事前に調べておくこと(3時間)。多色射出成形、射出圧縮成形などの新しい射出成形法について整理してノートにまとめておくこと(2時間)。 
第11回
射出成形機(3)(周辺機器) 
テキストP.126を熟読して、射出成形の周辺機器としてどのようなものがあるかを事前に調べておくこと(3時間)。また、復習として、金型温度調節機や乾燥機などの周辺機器について整理してノートにまとめておくこと(2時間)。
第12回
射出成形金型の構造と役割 
テキストP.122〜124を熟読して、射出成形金型とは何か事前に調べておくこと(3時間)。射出成形金型の構造と各部の役割について整理してノートにまとめておくこと(2時間)。 
第13回
射出成形の不良と対策(1)(ウェルドライン、フローマーク、ジェッティング) 
テキストP.124〜126を熟読して、射出成形品における不良ついて事前に調べておくこと(3時間)。授業で紹介した視たビデオ画像に基づき、ウェルドライン、フローマーク、ジェッティングの生成現象を図に描いてノートにまとめておくこと(2時間)。
第14回
射出成形の不良と対策(2)(シルバーストリーク、焼け、ひけ、そり変形) 
テキストP.124〜126を熟読して、射出成形における外観不良について事前に調べておくこと(3時間)。授業で紹介したビデオ画像をもとに、シルバーストリーク、焼けの生成現象を図に描いてノートにまとめておくこと(2時間)。 


課題等に対するフィードバック
適宜フィードバックを行う。
評価方法と基準
期末試験(80点)とレポート(20点)の合計で、60点以上を合格とする。
テキスト
古閑、神、竹内、野口、松野、宮澤、村田共著 『生産加工入門』 コロナ社(2009) 【ISBN:978-4-339-04601-4】 
参考図書
廣恵、本吉共著 『プラスチック成形加工入門』 日刊工業新聞社 【ISBN:4-526-03646-3 】
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
学習・教育達成目標の(C)の科学と技術の基礎知識を修得している、(D)の技術を実践できる能力を備えているを達成することを目的として設置された科目である。本科目は、「機械材料Ⅰ・Ⅱ」で学んだ材料に関する知識に基づき、「機械加工」などと並んで、生産技術に関する専門的知識を修得させる科目として位置づけられ、本科目で修得した知識および体験を、「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」などへつなげていくために設置されている。 
履修登録前の準備
「機械材料Ⅰ・Ⅱ」の中のプラスチック材料に関して復習をしておくこと。