シラバス情報

授業コード
520473
オムニバス
科目名
品質管理
科目名(英語)
Quality Control
配当学年
3年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
火曜4限
対象学科
基_機械
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
鷺谷 武明
教室
3-325
実務家教員担当授業
担当教員は、下記のようなような実務経験がある。その経験と知見を活かし、品質管理の基本が実践できる人材を育成するための授業を行う。
ボッシュ株式会社 
 超音波振動を利用した超精密加工機の開発
同 TPM推進課長
 TPMの推進
同 TQM推進課長
 TQMの推進
同 トヨタ品質担当部長
 トヨタ向け製品の品質保証
同 中国駐在
 中国品質の改善、向上
同 日本自動車メーカー品質保証担当役員
 全日本自動車メーカーの品質保証
授業の目的と進め方
ものづくりやサービスの提供において、品質管理は必要不可欠な知識である。そこで、企業や組織内での業務遂行において問題解決と再発防止及び未然防止ができるようになるために、品質管理的ものの見方を理解し、それを実践できる基礎を身に付ける。本講義では、授業計画に記載した内容の解説に加え、実際起こった事例や演習を交え実践的な学習を行う。授業時間内課題については、授業内でフィードバックを行う。
達成目標1
・品質管理の目的と考え方を理解し、説明できる。【10%】
・PDCAサイクルの考え方を理解し、実践できる。【10%】
・標準化について理解し、説明できる。【10%】
達成目標2
・データの取り方を理解し、活用できる。【10%】
・QC七つ道具を理解し、データ解析できる。【10%】
・パレート図を作成し、改善すべき項目の優先順位付けができる。【10%】
・管理図を作成し、工程の正常、異常を判断できる。【10%】
達成目標3
・工程管理、検査について理解し、説明できる。【10%】
・問題解決法と改善について理解し、実践できる。【10%】
・ロバストデザイン、品質工学、タグチメソッドについての概要を理解し、説明できる。【10%】
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
品質管理とは
授業の前にテキストP.13〜30を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後に品質管理の要点をノートにまとめておくこと。(30分)
第2回
データについて
授業の前にテキストP.31〜36を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後にデータや統計的な考え方についての要点をノートにまとめておくこと。(30分)
第3回
データのまとめ方とその活用
授業の前にテキストP.37〜46を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後に層別、パレート図、特性要因図の要点をノートにまとめておくこと。(30分)
第4回
散布図、チェックシート
授業の前にテキストP.47〜69を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後に散布図、チェックシートの要点をノートにまとめておくこと。(30分)
第5回
グラフ
授業の前にテキストP.71〜78を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後にグラフの要点をノートにまとめておくこと。(30分)
第6回
ヒストグラム
授業の前にテキストP.79〜86を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後にヒストグラムの要点をノートにまとめておくこと。(30分)
第7回
データの数量的な表し方
授業の前にテキストP.87〜103を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後にデータの数量的な表し方の要点をノートにまとめておくこと。(30分)
第8回
計量値の管理図
授業の前にテキストP.125〜142を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後にx-R管理図の要点をノートにまとめておくこと。(30分)
第9回
計数値の管理図
授業の前にテキストP.142〜161を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後に管理図の見方、活用の要点をノートにまとめておくこと。(30分)
第10回
工程解析と改善
授業の前にテキストP.163〜174を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後に工程解析と改善についてノートにまとめておくこと。(30分)
第11回
標準化、抜取検査
授業の前にテキストP.174〜189を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後に標準化、抜取検査の要点をノートにまとめておくこと。(30分)
第12回
TQM
授業の前にテキストP.191〜194を熟読しておくこと。(30分)
また、授業後にTQMの要点をノートにまとめておくこと。(30分)
第13回
ロバストデザイン、品質工学、タグチメソッド(1)
授業の前に参考図書「実践タグチメソッド」を熟読するか、インターネットでロバストデザイン、品質工学、タグチメソッドについて調べておくこと。(30分)
第14回
ロバストデザイン、品質工学、タグチメソッド(2)
授業後にロバストデザイン、品質工学、タグチメソッドの要点をノートにまとめておくこと。(30分)


課題等に対するフィードバック
課題に対する考え方や回答例について、次回授業冒頭に解説の時間を設けるので、内容を必ず復習すること。
評価方法と基準
演習課題(30点)と期末試験(70点)で評価し、合計60点以上を合格とする。
『C』評価以上となる基準は、品質管理の重要性、PDCAサイクル及びQC7つ道具を理解していることである。
テキスト
奥村士郎著『品質管理入門テキスト』日本規格協会(2007年)ISBN:978-4-542-50264-2
参考図書
鉄健司著『品質管理入門』日本規格協会(2005年)ISBN:978-452920156
鷺谷武明他著『実践タグチメソッド』日科技連(2006年)ISBN:978-4817191830
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
実験や卒業研究におけるデータの取り方、解析の仕方を学ぶことができる。
また、将来企業や研究組織において担当する業務において、問題を未然に防ぐ方法や問題が起こった際に問題解決する方法や再発を防止するための考え方を、実際に起こった事例や演習を通して学ぶことができる。
履修登録前の準備
新聞やインターネットでの記事の中で品質管理上の問題による事件や記事を積極的に読んで、その問題の背景や再発防止について日頃から考えてみること。