シラバス情報

授業コード
520947
オムニバス
科目名
機械設計1
科目名(英語)
Machine Design 1
配当学年
2年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
火曜3限、火曜4限
対象学科
基_機械
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
村田 泰彦、全 敏栄、金井 秀生、近藤 篤史、小林 康記
教室
製図室
実務家教員担当授業
村田は、企業や大学附置研究所にて、金型などの設計に携わってきた。全、金井、小林(康)は、企業で、商品の設計・製造等に携わってきた。また、近藤はCAD/CAM/CAEソフトウェア関連企業での技術サービス業務に従事してきた。その経験を活かして授業を行う。
授業の目的と進め方
本授業の目的は、設計仕様が与えられ、その機能を満たすための重要部品の具体的な寸法の決め方、これに付属する部品の決め方などを学習し、製品図として表現できるようになる。
本授業は、本学で開発した機械設計教材支援(CAI)システムによって行う。学生は、全員が異なる設計仕様「減速機」が与えられ、設計仕様に沿った課題を毎週設定し、最終的に課題「減速機」の製品図(部品図・組立図)を完成する。
達成目標1
基本的な設計の進め方(設計手順)が理解できる【20%】
達成目標2
部品(歯車、軸)の寸法、および付属する部品(ベアリング、オイルシールなど)を自分で決定できる【30%】
達成目標3
計算(JIS規格含む)などで決定した部品・組立を正しく図面(モデル)で表現できる【30%】
達成目標4
機能を満たすための重要部品(例えば、歯車、軸)の具体的な寸法を決定できる【20%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
歯車仕様設定(曲げ強さの計算)→ CAIシステムによるレポート提出  
歯車の基本(歯の強度)を学ぶ。
機械製図で学んだ歯車を見直しておくこと(2時間)
レポートを作成・提出(復習)すること(2時間) 
第2回
歯車仕様設定(歯面強さの計算)→ CAIシステムによるレポート提出
歯車の基本(歯面の強さ)を学ぶ。
機械製図で学んだ歯車を見直しておくこと(2時間)
歯車のモジュールを設定(復習)すること(2時間) 
第3回
歯車設計(大歯車の設計製図)→ 部品(大歯車)図面提出 
大歯車の製図、要目表を学ぶ。
機械製図で学んだ歯車を見直しておくこと(2時間)
大歯車図面を完成・提出(復習)すること(2時間) 
第4回
軸仕様設定(形状・強度の計算)→ CAIシステムによるレポート提出 
軸の形状、強度の計算方法をを学ぶ。
機械製図で学んだ軸を見直しておくこと(2時間)
軸の形状と軸径寸法を設定(復習)しておくこと(2時間)
第5回
軸仕様設定(キー溝の計算)→ CAIシステムによるレポート提出 
軸(キー溝)の計算方法を学ぶ。
軸の形状とキー溝の関係を整理しておくこと(2時間)
軸のキー溝を設定(復習)しておくこと(2時間) 
第6回
ベアリング選定/オイルシール選定→ CAIシステム
によるレポート提出
軸に関連したベアリング、オイルシール等を学ぶ。
軸に関連した部品を整理(予習)しておくこと(2
時間)
部品(ベアリング)等を選定(復習)しておくこと
(2時間)
第7回
軸受け部の組立拡大図→ 組立拡大(軸受け部)図面
提出
軸と軸受け部の関係を学ぶ。
軸の各寸法を整理(予習)しておくこと(2時間)
軸受部組立図を完成・提出(復習)すること(2時
間)
第8回
歯車設計(小歯車の設計製図)→ 部品(小歯車)図
面提出
小歯車の製図、要目表を学ぶ。
機械製図で学んだ歯車を見直しておくこと(2時
間)
小歯車図面を完成・提出(復習)すること(2時
間)
第9回
軸設計(出力軸の設計製図)→ 部品(出力軸)図面
提出
出力軸の各寸法を整理し、その図面を学ぶ。
軸の各寸法を整理(予習)しておくこと(2時間)
出力軸図面を完成・提出(復習)すること(2時
間) 
第10回
軸設計(入力軸の設計製図)→ 部品(入力軸)図面提出
入力軸の各寸法を整理し、その図面を学ぶ。
軸の各寸法を整理(予習)しておくこと(2時間)
入力軸図面を完成・提出(復習)すること(2時間) 
第11回
ケーシングの解説と部品表構成の解説
組立図面(構想・枠組)作成 
ケーシングの枠組みを学ぶ。
ケーシングの材料等を考え(予習)ておくこと(2時間)
部品表等を部品表を完成(復習)しておくこと(2時間) 
第12回
ケーシングの組立図面(正面図)作成 
ケーシング組立図面(正面図:基本)を学ぶ。
全体寸法を整理(予習)しておくこと(2時間)
ケーシング正面図を完成(復習)すること(2時間) 
第13回
ケーシングの組立図面(平面図・側面図)作成 
ケーシングの組立図面(平面図・側面図:基本)を学ぶ。
全体寸法を再整理(予習)しておくこと(2時間)
ケーシング平面図等を完成(復習)しておくこと(2時間)
第14回
ケーシングの組立図面・部品図面編集作成 → 製品図(組立、部品、部品表)提出 
減速機の組立図面、部品図、部品表の関係を学ぶ。
組立図面と部品表の関係を整理しておくこと(2時間)
指摘された各図面を修正(復習)しておくこと(2時間)


課題等に対するフィードバック
設計課題については、本学で開発された機械設計教材支援(CAI)システムの自動採点機能によって、不具合箇所や完成度が学生にフィードバックされる仕組みになっている。また、教員とTAにより、随時、設計課題や図面における問題解決についてのサポートを行う。
評価方法と基準
基本的な設計の進め方(設計手順)および部品の寸法や市販品を選定に関する評価としてレポート(30点)、設計した製品を図面として表現する評価として部品図(40点)と組立図(30点)、合計60点以上を合格とする。 
テキスト
適宜プリントを配布
機械設計教材支援システムによる設計仕様・テキストの自動配信と自動採点 
参考図書
大西清著『機械設計製図便覧』 理工学社【ISBN:978-4-8445-2024-5】 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
本科目は、1年次で修得した機械製図を基礎に、与えられた設計仕様から自分で設計・決定した寸法値を図面上に表現する。本科目で決定した歯車等の部品以外に、課題「減速機」に必要な部品全てを3次元CADでモデリングし、最終的にアセンブリして組立モデルを動的にシミュレーションする、といった一連の設計手法を学ぶための最初の科目である。 
履修登録前の準備
1年次で学習した機械製図、特に歯車図面を再チェックしておくこと。