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教員名 : 田中 卓也
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授業コード
510255
オムニバス
科目名
教育原理
科目名(英語)
Principles of Education
配当学年
1年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
集中講義
対象学科
基_機械,基_電電,基_電情,基_応用,基_環生,先_ロボ,先_情報,先_データ,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
教職科目
必選の別
教職科目
担当者
田中 卓也
教室
5-203
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
教員をめざす学生のために、学校、教師、教育の在り方を課題解決的に学びながら、教師になるための基礎的な
<教育の原理>を理解することを通して、学校教育のリアリティに接近できるようにする。 方法としては、一斉→個別→小集団→全体→個別(振り返り)の指導過程を踏み、学校教育に焦点をあてて、教師の立場からりかいできるようにする。 達成目標1
教員の養成・採用の制度と運用の実態を探究し、私学における教員養成システムについてりかいを深める。
達成目標2
教育の目的・目標を先哲の教育思想から探究し、教育の理念と哲学についての理解を深める。
達成目標3
学校と教師をめぐる法律を探究し、教育公務員としての教師のあるべき姿について理解を深める。
達成目標4
生徒と共に生きる教師生活を探究し、学習指導の展開方法について分析的な理解を深める。
達成目標5
教師像の変遷や教師の専門性を探究し、現代社会に求められる教師の資質・能力についての理解を深める。
達成目標6
社会に開かれた教育課程を探究し、地域社会と学校の間の生きる教師の有り様について理解を深める。
達成目標7
現代日本の教育問題を概観しながら、今日の子どもの生活と学校の様相について理解を深める。
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
○
プレゼンテーション
○
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
オリエンテーション:本講義を貫く課題
暗黙知、自己更新、薫習、自己認識、学び合い、省察 教職課程ハンドブックに目を通して、教職課程を履修する意味について考えておく。
第2回
教職課程を学ぶことの意味
教職課程を学ぶには、相当な覚悟が必要である。その理由について考えておく。
教育原理プロフィールを必ず作成して提出する。 第3回
教員養成システム
教育学部と一般学部(私学)の教職課程の違いを考えておく。振り返りシートで自己更新を図る。
第4回
理想とする教師を求めて
自分の理想とする教師像とその教師像に近づくために自分に今必要不可欠なものを考えておく。
第5回
現代に生きる先哲の思想から学ぶ
なぜ近代思想(コメニウス、ロック、ルソー、カント・・)や近代教育学(ペスタロッチ、フレーベル、ヘルバルト、デューイ・・)を学ぶ必要があるのか?
第6回
生徒と共に生きる教師(1)
教育実習の基本としての授業(学習指導) 授業=学習指導とは何か。主体的・対話的で深い学びとは一言で表現するならば・・・?
第7回
生徒と共に生きる教師(2)
生徒指導と進路指導はどうあるべきか 生徒に寄り添う。生徒の語る言葉に耳を傾ける。この二つの具体的な意味は・・・?
第8回
生徒と共に生きる教師(3)
学級経営と組織マネジメント 生活の場である「学級」と学びの場である「学級」。
二つの学級の意味は同じ。学級経営で一番大切なことは何かを考えておく。 第9回
現代の教師に求められる資質・能力
Let’s 「学び続ける教師になろう!」 学び続ける教師についての自分の考えをしっかりと言えるようにしておこう!
第10回
学校と教師をめぐる法律
教育公務員としての教師のあるべき姿を求めて! 学校の教師に関係する法律を二つ言えるようにしておく。
第11回
教員の地位と身分
会社員と教員の違いは何か! 先生、教師、教員の使い分けについて考えておく。
第12回
学校組織の中の教師
学校組織は無数に張り巡らされた蜘蛛の巣! 学校「集団」と学校「組織」集団の違いは何か?
第13回
地域社会と学校
地域に開かれた教育学校 地域を育てる学力と地域を捨て去る学力? 地域に信頼される学校とはどのような学校を意味するのか。もし、自分がその学校の一員になるとしたら、何に努力したいか。
第14回
現代日本の教育問題
いじめ・不登校・暴力行為を考える 今、学校教育に大きな影響を及ぼしている現代社会の教育問題について考えておく。
課題等に対するフィードバック
毎回の学修内容については、学修内容に関わる小レポート(400字以内)を作成すること、または講義終了後にコメントシート(ペーパー)の提出をお願いすることになります。受講生のみなさんは、しっかり作成し提出を心掛けるようにお願いします。また学修内容によっては、小レポート、コメントシートの提出ではなく、グループワークやグループ討議の取り組みを評価したり、模造紙の作成および活用による共同発表などを評価することもあるので、受講生の皆さんは忘れないようにしておくことがよいです。
評価方法と基準
振り返りシートが40%、グループワークが20%、中間試験が20%、終末試験が20%の総合的評価でおこなう。
テキスト
田中正浩編著『教育の質を高める教育原理』(大学図書出版、2017年)
また随時、自作資料(レジュメ)を用意する。 参考図書
北野幸子編著『子どもの教育原理』(建帛社、2011年)
石田美清編著『子どもと教師の教育原理』(保育出版、2011年) 戸江茂博監修、田中卓也・松村齋・古川治編著『保育者・小学校教諭・特別支援学校教諭のための教職論』(北大路書房、2014年) 斎藤義雄編『教職概論』(大学図書出版、2020年2月)【刊行予定】 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
今日の社会全体を巻き込む市場化や情報化のうねりのなかで、教育は激しく揺り動かされている。そのような状況下の中で、教育について問い続けていくために必要な原理的知識、思想や歴史、制度や法律など、多角的観点から学んでいく。
履修登録前の準備
くれぐれも、ただ出席すれば単位が当たるとは思わないでください。
しっかりと、「教師をめざす」「教職課程を履修する」という意味を問い続ける姿勢を持って臨んでください。 |