シラバス情報

授業コード
510247
オムニバス
科目名
メディアデザインプロジェクトⅠ
科目名(英語)
Media Design Project Ⅰ
配当学年
2年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
木曜1限、木曜2限
対象学科
先_情報
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
髙津 洋貴、新井 啓之、小林 桂子
教室
5-601、5-602
実務家教員担当授業
担当教員(髙津洋貴、新井啓之、小林桂子)は、多くのソフトウェア開発や調査研究等のプロジェクトを民間企業等で実施してきた。その経験を踏まえ、本演習におけるプロジェクトの進め方や管理方法を指導する。
授業の目的と進め方
情報化社会の要求に応え得る実践的な技能を「人間中心設計」「メディアデザイン」「メディアプログラミング」の3つの系統から学習します。3名の教員が、各系統の授業を行ない、初回の授業ではメディアデザインプロジェクトの趣旨の説明、14回目の授業ではメディアデザインプロジェクトⅢの成果発表会見学を行ないます。
また、各回の授業での課題は、期限内に必ず提出する必要があります。各自のクラス分けや教室については、サポータルにて確認を行なってください。
達成目標1
人間中心設計系では、ヒトが使いやすいインターフェースのデザインについて、人間工学、感性工学のアプローチで設計・開発可能な能力の育成を目的とします。【30%】
達成目標2
メディアデザイン系では、メディアコンテンツ制作のための基礎的な知識を身につけ、デジタルメディアを用いたデザイン能力を育成することを目的とします。【30%】
達成目標3
メディアプログラミング系では、様々なライブラリを応用しながら画像や映像などのメディアデータを分析、加工、活用するためのプログラミング能力を育成することを目標とします。【30%】
達成目標4
メディアデザインプロジェクトⅢ、Ⅳや卒業研究において、興味深い分野を見つけることを目標とします。【10%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
メディアデザインプロジェクトⅠの概要
・プロジェクト形式の授業への取り組みを理解する
・授業に必要なソフトウェアを確認する
本授業の趣旨を復習し、理解すること(1時間)
ソフトウェアのインストールすること(1時間)
第2回
<人間中心設計系>
ヒトがモノを扱うときに発生する様々な事象を理解するために、マンマシンインターフェースの基礎を理解する。
日本人間工学会のホームページを閲覧し、マンマシンインターフェースのイメージを持つこと(2時間)
第3回
身近なマンマシンインターフェースの一つであるGUIについて、使いやすさや使いにくさの特性を理解する。
Webサイトの評価:GUIの設計、評価手法の一つであるペルソナを用いて、本学のWebサイトの評価を行なう。
身近にある使いやすいGUI、使いにくいGUIを探して、良い点と改善点を考察すること(1時間) 
第4回
プロトタイプ制作:ペルソナを用いて、セミセルフレジのプロトタイプの制作を行なう。
誰のためのデザインであるかを明確にするために、要件定義書を作成する。
要件定義書を仕上げること(1時間)
「Prott」の操作方法を修得すること(1時間)
第5回
プロトタイプ制作:「Prott」を用いて、要件定義書の内容を実現できるプロトタイプの制作を行なう。
その後、制作内容についての報告会を行ない、他のメンバーとの相違点を理解する。
他のメンバーの報告内容を踏まえ、自身の制作内容を考察すること(2時間)
第6回
<メディアデザイン系>
情報デザインの基礎について学ぶ。アナログとデジタルの違い、出力方法の違いなどを中心に、デジタルデザインの基礎について紹介する。課題あり。
授業で制作したものを見直し、いろいろなパターンの制作を試しておくこと(2時間) 
第7回
Adobe Illustratorを使用し、デジタル化された文字(フォント)の基礎知識やレイアウト方法の基礎を学び、直感的で分かりやすいデザインについて考える。 課題あり。
自分が普段見ている広告や書籍、ウェブサイトやスマートフォンアプリの画面デザインについて、その文字のつか別れ方について観察しておくこと(2時間) 
第8回
Adobe Illustratorを使用し、オブジェクトの作成方法について修得する。複雑な形状のオブジェクトを効果的に使用したグラフィック作品を制作する。
授業で紹介した技法など、オブジェクトの制作手法を試しておくこと。また、授業中の課題が終わっていなければ終わらせておくこと。
第9回
Adobe Illustratorを使用し、デジタルで制作したデザイン物の出力(印刷)について学び、実際に印刷物を制作し出力する。課題提出あり。 
画面で見るデザインと、出力(印刷)するデザインの違いについて説明できるようにしておくこと。課題が終わっていない場合は終わらせて提出しておくこと。単位にはメディアデザイン系1〜4の全ての課題提出が必要となる。(2時間)
第10回
<メディアプログラミング系> 
Python環境で画像および動画データを分析するライブラリであるOpenCVをインストールし、基本的なプログラムを作成し、動作させる方法を修得する。
予習として、OpenCVでどんなことができるのかを調査し、概要を把握しておく(1時間30分)。
授業時間中にプログラムの実行ができなかった場合は、次回授業までに問題を解決しておく(適宜)。
第11回
画像処理、動画処理を中心に新しいサービスを検討し、作成するプログラムの概要(機能と基本仕様)を決定し、機能設計書にまとめる。
画像や動画を使ったサービス(こんなことができたら便利、楽しい)についてアイデアを考えておく(1時間)。
必要となるライブラリやサンプルプログラムについてインストール方法を確認しておく(1時間)。
第12回
第11回で提案した機能設計を参照しながら、プログラムを実装する。
授業中に完成しなかった場合には、基本的な処理が動作するところまで作成しておく(適宜)。
プログラムの利用場面や動作を効果的に紹介できるような画像、動画データを用意しておく。またプログラムの概要を紹介するプレゼン資料を作成しておく(3時間)
第13回
第12回で作成したプログラム動作させながら、その概要を発表する。(作成したプログラムとプレゼン資料を提出する)
作成したプログラムの問題点や、より良いものにするために必要なことを整理し、まとめておく(1時間)。
第14回
メディアデザインプロジェクトⅢ(3年生)の成果発表会見学
レポート課題を提出すること。今学期学んだことを自分の研究や進路にどのように生かすか考察しておくこと。


課題等に対するフィードバック
学修内容を授業内でフィードバックする。
評価方法と基準
授業中のすべての課題、取り組みにより総合的に評価する。
合格(C評価以上)になるには、2/3以上出席し、すべての提出物を期限内に提出することが原則である。
テキスト
必要に応じて資料を配布する。
参考図書
鈴木敏恵 「プロジェクト学習の基本と手法‐課題解決力と論理的思考力が身につく」 教育出版(2012年) [ISBN-13: 978-4316803500]
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
この科目は、総合的問題解決能力を養う実践型PBL実習科目である「メディアデザインプロジェクトⅢ・Ⅳ」(3年上位科目)の準備として位置付けられる。上位科目に円滑に移行できるように、必要な知識と技能、及びチームで問題を解決する能力を修得することを目標とする。
履修登録前の準備
基礎的なプロジェクトマネジメント、プログラミング技術を修得していること。