シラバス情報

授業コード
510602
オムニバス
科目名
卒業研究Ⅱ
科目名(英語)
Graduation Thesis II
配当学年
4年
単位数
4.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
実習
対象学科
先_ロボ
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
安原 鋭幸
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
中間報告で提案した課題解決方策を実践に移してその有効性や妥当性を検証するために、研究テーマの態様に応じて実験装置の製作、実験実施、機械装置の設計製作、数値シミュレーション等を実施し、この結果を客観的に分析評価して最終的に卒業論文(本論及び抄録)にまとめる。内容をファイナルディフェンス(最終報告会)にて報告する。 
達成目標1
中間報告で提案した課題解決方策を中間報告会のアドバイスに従うなど必要に応じて修正し、実践に移すことができる。【20%】
達成目標2
実験装置の製作、実験実施、機械装置の設計製作、数値シミュレーション等を実施できる。【20%】
達成目標3
得られたデータを客観的に分析、評価できる。【20%】
達成目標4
課題発見、解決方策の提案から、その実践、研究成果まで一連の成果を卒業論文(本論及び抄録)としてまとめることができる。【20%】
達成目標5
研究成果をファイナルディフェンス(最終報告会)で発表し、必要に応じて研究論文を修正し、学士(工学)の学位に足る内容として完成させることができる。【20%】
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
課題解決策及び研究計画の見直し 
中間発表の指摘をふまえて研究計画を必要に応じて見直し、実践する準備を整える。
(予習:中間発表の指摘事項を再度まとめる。1時間)
(復習:実験の準備を行う。1時間)
第2回
実験装置の製作
実験装置を製作する。必要に応じ、自らが申し出て上級生や指導教員とディスカッションを重ねること。
(予習:作業に必要な用具の準備を行う。1時間)
(復習:作製したものの確認を行う。1時間) 
第3回
機械装置の設計製作 
機械装置の設計製作を行う。必要に応じ、自らが申し出て上級生や指導教員とディスカッションを重ねること。
(予習:製作する部品の図面のチェックを行う。1時間)
(復習:作製した部品のチェックを行う。1時間)
第4回
数値処理プログラミング
数値処理プログラミングを行う。必要に応じ、自らが申し出て上級生や指導教員とディスカッションを重ねること。 
(予習:数値モデルの妥当性を確認する。1時間)
(復習:プログラムの確認をする。1時間)
第5回
コンピュータによる数値シミュレーション
コンピュータによる数値シミュレーションを行う。必要に応じ、自らが申し出て上級生や指導教員とディスカッションを重ねること。 
(予習:プログラムを実行できる環境を整える。1時間)
(復習:計算結果をまとめる。1時間)
第6回
実験実施
実験を実施する。必要に応じ、自らが申し出て上級生や指導教員とディスカッションを重ねること。
(予習:実験の準備を行う。1時間)
(復習:実験が予定通りに遂行できるように、次の予定を立てる。1時間)
第7回
データ取得 
実験データもしくは数値解析結果を取得する。そのデータが適当でない場合には、実験条件やプログラムの境界条件を変更する等して適切なデータを取得するよう試行錯誤を重ねること。
(予習:得られる実験結果の予測を行う。1時間)
(復習:得られた結果をふまえて、次回の実験条件を策定する。)
第8回
データ処理プログラミング 
得られたデータを処理する。目的に合うような適切なグラフを作成すること。
(予習:グラフの作成方法を復習しておく。1時間)
(復習:グラフを作成する。1時間) 
第9回
データの統計的処理及び統計解析
データを統計的に処理し、目的に沿った形で解析を行い、得られたデータを客観的に分析すること。
(予習:得られたデータの解釈をまとめておく。1時間)
(復習:ディスカッションの内容をふまえて次回の実験計画を立てる。1時間)
第10回
得られた知見の整理・分析
得られたデータの統計処理結果から導かれる知見を整理し、その内容をしっかりと考察すること。
(予習:得られたデータの解釈をまとめておく。1時間)
(復習:ディスカッションの内容をふまえて次回の実験計画を立てる。1時間)  
第11回
追加の実験、追加シミュレーション及び追加データ処理 
得られた結果が適切で無い場合は、追加の実験、シミュレーション、データ処理を実施し、目的を達成する結論が得られるまで試行錯誤を重ねること。
(予習:得られたデータをもとにディスカッションの資料を作成する。1時間)
(復習:ディスカッションの内容をふまえて次回の実験計画を立てる。1時間) 
第12回
卒業論文・本論作成 
卒業論文の本論を完成させること。章構成を適切に考え、課外時間を使って推敲を重ねた論文を仕上げること。 
(予習:卒業論文の章立てを考えておく。1時間)
(復習:指摘された箇所の修正を行う。1時間)
第13回
卒業論文・抄録作成 
卒業論文の抄録を完成させること。本論と整合する形で章構成を適切に考え、課外時間を使って推敲を重ねた抄録を仕上げること。
(予習:卒業論文の抄録の内容を考えておく。1時間)
(復習:指摘された箇所の修正を行う。1時間) 
第14回
ファイナルディフェンス(最終報告会)
卒業研究I・IIを通じた最終的な成果を最終報告会で発表し、得られたコメントやアドバイスに従い、卒業論文・本論を適切に修正すること。
(予習:卒業論文をまとめて適切に発表できるように準備を行う。1時間)
(復習:質問・コメントの回答書を作成する。1時間)


課題等に対するフィードバック

課題に対するディスカッションを通して、その都度教員からアドバイスすることによりフィードバックを行う。
評価方法と基準
卒業論文・本論、卒業研究・抄録、最終報告の質を総合的に判断して評価する。
卒業研究発表会で受けた指摘を検討して、卒業論文に反映させること。 
ルーブリックによる採点を行い、60点をC評価とする
テキスト
研究室の態様に応じ、専門性の高いテキスト、書籍、研究論文等を利用する。
参考図書
研究室の態様に応じ、専門性の高いテキスト、書籍、研究論文等を利用する。
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
自ら提案した課題解決方策を実践し、その結果を客観的に分析評価した上で、卒業論文(本論、抄録)としてまとめる能力を身につけることができる。現場で課題を発見し、その解決方策を提案し、試行錯誤を重ねながらその方策を実践して課題を克服するという教育目標の集大成となる科目として位置づけられる。 
履修登録前の準備
本科目は、卒業研究の集大成として位置づけられる科目である。「卒業研究ゼミナールI・II」、「卒業研究I」の内容を踏まえ、かつ、最新の研究動向をチェックしつつ、自らが発見した研究課題を自らの提案で取り組んだ成果を客観的に議論できるだけの、数学的素養、プログラミング技術、データ処理技術、実験装置製作技術、機械設計製作技術を事前に身につけて準備しておくことが肝要である。