シラバス情報

授業コード
510606
オムニバス
科目名
卒業研究Ⅱ
科目名(英語)
Graduation Thesis II
配当学年
4年
単位数
4.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
実習
対象学科
基_応用,基_環生
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
大澤 正久
教室
実務家教員担当授業
この授業を担当する大澤は、有機材料の研究開発の実務経験がある。この経験を活かし、有機材料合成に関して最新の技術を取り入れた実習指導を行う。
授業の目的と進め方
「卒業研究Ⅰ」を通して身に付けた、最先端の研究を行う上で必要とされる基礎知識及び基礎技術を自ら選んだ研究テーマの中で実践する。得られた成果を卒業論文にまとめ、内容を卒業研究報告会にて発表することを目的とする。研究室でおこなう実験中心の授業である。
達成目標1
中間報告で提案した課題解決方策を中間審査会のアドバイスに従うなど必要に応じて修正し、実践に移す
ことができる。【20%】
達成目標2
化学合成、単離、精製を自ら行うことができる。【20%】
達成目標3
物性データを測定し、客観的に分析、評価できる。【20%】
達成目標4
卒業研究を通して得られた一連の成果を卒業論文(本論及び抄録)としてまとめることができる。【20%】
達成目標5
研究成果を最終審査会で発表し、必要に応じて研究論文を修正し、学士(工学)の学位に足る内容として完成させることができる。【20%】
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
物性測定の基礎(1): 吸収と発光スペクトル
「プロフェッショナルゼミ」及び「卒業研究Ⅰ」で学修した分析機器を使って基本的な物性測定を行う。(吸収スペクトル及び発光スペクトルの測定。)
第2回
物性測定の基礎(2): 絶対量子収率と蛍光寿命
「プロフェッショナルゼミ」及び「卒業研究Ⅰ」で学修した分析機器を使って基本的な物性測定を行う。(絶対量子収率と発光寿命)
第3回
本実験(1): 反応スケールの検討
それぞれの研究テーマに沿って計画した合成実験を行う。「卒業研究I」で学修した反応→後処理→精製というプロセスを繰り返し行うこと。
第4回
本実験(2): 反応と後処理
それぞれの研究テーマに沿って計画した合成実験を行う。「卒業研究I」で学修した反応→後処理→精製というプロセスを繰り返し行うこと。
第5回
本実験(3): 精製プロセスの検討
それぞれの研究テーマに沿って計画した合成実験を行う。「卒業研究I」で学修した反応→後処理→精製というプロセスを繰り返し行うこと。
第6回
本実験(4): 反応条件の再検討
それぞれの研究テーマに沿って計画した合成実験を行う。「卒業研究I」で学修した反応→後処理→精製というプロセスを繰り返し行うこと。
第7回
本実験(5): 再実験
それぞれの研究テーマに沿って計画した合成実験を行う。「卒業研究I」で学修した反応→後処理→精製というプロセスを繰り返し行うこと。
第8回
本実験(6): 再実験評価
それぞれの研究テーマに沿って計画した合成実験を行う。「卒業研究I」で学修した反応→後処理→精製というプロセスを繰り返し行うこと。
第9回
物性測定(1): 吸収・蛍光スペクトルの測定
本実験(1)〜(6)で得られた化合物の物性測定を行う。発光・吸収スペクトル・励起スペクトルなど必要に応じて温度可変の測定も行う。
第10回
物性測定(2): 絶対量子収率・発光寿命の測定
本実験(1)〜(6)で得られた化合物の物性測定を行う。発光量子収率・蛍光寿命など必要に応じて温度可変の測定も行う。
第11回
卒業論文の製作(1): 章立てと構成
一連の合成実験及び物性測定で得られた成果を論文と
してまとめる。また報告会のためのプレゼンテーショ
ンのための資料の準備を行う。
第12回
卒業論文の製作(2): 要旨から考察まで
一連の合成実験及び物性測定で得られた成果を論文と
してまとめる。また報告会のためのプレゼンテーショ
ンのための資料の準備を行う。
第13回
卒業発表の準備
一連の合成実験及び物性測定で得られた成果を論文と
してまとめる。また報告会のためのプレゼンテーショ
ンのための資料の準備を行う。
第14回
卒業論文報告会
「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」を通じた最終的な成果を最終報告会で発表し、得られたコメントやアドバイスに従い、卒業論文・本論を適切に修正すること。


課題等に対するフィードバック
研究指導を通して卒業研究に対するフィードバックを行う。
評価方法と基準
卒業研究の抄録及び卒業論文を提出するとともに、卒業研究発表会で発表を行う。指導教員による日常の研究活動の評価が合格レベルにあると認められるとともに、学科の卒業研究判定会議での承認を経て本科目を合格とする。成績評価は達成目標の進捗状況を考慮し、100点満点で60から69点の獲得でC評価とする。
テキスト
特になし
参考図書
専門性の高いテキスト、書籍、研究論文等を利用する。授業の中で紹介する。
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
3学年の「プロフェッショナルゼミ」及び「卒業研究Ⅰ」で学修した研究のために必要な基礎知識及び技術を駆使して卒業研究に取り組む。授業で学修する「答えのある」課題に対して「答えのない」卒業研究は社会で行う創造的活動に必ず役立つはずである。ディプロマポリシーの「実践的技術力」に対応する。
履修登録前の準備
「プロフェッショナルゼミ」及び「卒業研究Ⅰ」で身に付けた合成実験の基礎、物性測定の基礎をよく復習しておくとともに、研究テーマの目的と背景をよく理解しておくこと。