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教員名 : 小熊 良一
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授業コード
510928
オムニバス
科目名
木材加工
科目名(英語)
Wood Working
配当学年
2年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
集中講義
対象学科
基_機械,基_電電,基_電情,先_ロボ,先_情報
コース
科目区分
教職科目
必選の別
教職科目
担当者
小熊 良一、森山 富治男
教室
実務家教員担当授業
担当教員の小熊良一は、中学校の技術・家庭科(技術分野)の教員として16年、教育委員会の指導主事として9年の実務経験がある。その経験と知見を生かし、学校現場で生徒を指導する視点から材料加工についての講義を展開していく。
授業の目的と進め方
教職課程の中学校技術科教員として、木材加工に必要な木材の種類や特徴などの基礎知識、及び各種木工具の特徴や使用方法を理解し、実際の作品製作実習を通して加工方法や安全作業についての基礎的・基本的知識や技術を習得する。
達成目標1
木材の種類や特徴及び物理的性質を習得し説明できる。(重み30%)
達成目標2
木材加工で使用する木工具の種類や特徴を習得し説明できる。。(重み30%)
達成目標3
安全作業を理解して、各種木工具を適切に取扱い、安全に使用することができる。(重み30%)
達成目標4
作品の構想図や製作図の描き方を習得し図が描ける。(重み10%)
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
○
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
木材加工のガイダンスと班編成
木材加工講義1 ・安全作業について 服装、木工具、木工機械の取扱い ・木材の種類 作業着、安全帽、安全な靴等を準備すること。
裸子植物や被子植物、針葉樹や広葉樹及び木材加工で使用する木材について調べること。 (2時間) 身近で使用されている木材について理解復習すること。(1時間) 第2回
木材加工講義2
製作品の設計① ・等角図の製図方法について ・CADを使った製図について 製作品の形を描き表す等角図の特徴を調べること。(1時間)
等角図の例題を復習すること。(1時間) 3DCADの基本操作を復習すること(1時間) 第3回
木材加工講義3
製作品の設計② ・第三角法による正投影図、構想図の製図方法 について 製作品の形を描き表す第三角法による正投影図の特徴を調べること。製作品の構想図の描き方について調べること。(1時間)
三角法の例題を復習すること。(1時間) 第4回
課題 可動式本立の製作1
材料取り・・けがき、切断 ・材料に必要な部材の切断線や仕上がり寸法 線のけがき、のこぎりによる切断作業 材料取りの方法やさしがねを用いたけがき、のこぎりびきの方法や注意点について調べること。(1時間)
のこぎりによる切断作業で縦引きと横引きの違いを説明できるようにすること。(1時間) 第5回
木材加工講義4
・木材の構造 ・中学校学習指導要領解説(材料と加工に関す る技術等) 樹幹の構造について調べること。中学校学習指導要領解説の「材料と加工に関する技術」について調べること。(1時間)
中学校学習指導要領解説は熟読し確実に理解すること。(2時間) 第6回
可動式本立の製作2
部品加工①・・切断、切削 ・部材の鋸による切断、かんなによる切削作業 部品加工における鋸やかんなよる切断、切削の注意点について調べること。(1時間)
部品加工における鋸やかんなの適切な加工方法や部材の割れ等の注意点について復習すること。(1時間) 第7回
木材加工講義5
・木材の物理的性質、木材の等級 ・材料と加工に関する技術 木材の収縮や膨張、変形について調べること。さしがねを使用した材料取りの方法について調べること。(1時間)
木材の物理的性質である収縮や膨張、変形等を 復習すること。(1時間) 第8回
可動式本立の製作3
部品加工②・・切断、切削、穴あけ ・部材のかんなによる仕上げ切削、ボール盤による穴 あけ作業 部品加工におけるかんなやのみによる切削、ボール盤による穴あけの注意点について調べること。(1時間)
部品加工におけるのみによる切削、ボール盤による穴あけの注意点や安全作業について復習すること。(1時間) 第9回
木材加工講義6
・木材の一般的用語(無垢材、集成材等)、木材の緊 結材(釘、木ねじ等) 木材の無垢材、集成材及び緊結材の釘、木ねじ等について調べること。(1時間)
木材の無垢材、集成材の利用方法や緊結材の釘、木ねじの特性を復習すること。(1時間) 第10回
可動式本立の製作4
・組立て①・・けがき、接合 部材組み立てのけがき、木ねじ接合の下穴きりもみ 作業 組立てにおける接合方法の注意点や、釘や木ネジなどの緊結材について調べること。(1時間)
釘や木ネジなどの緊結材の適切な使用と注意点について復習すること。(1時間) 第11回
木材加工講義7
・木工具(鋸、鉋等)、木工機械(かんな盤、丸鋸 盤等)、基本の工作法 ・作業の安全 木工具や木工機械の種類や特徴を調べること。作業に臨む服装、作業場の整理整頓等、また、中学生にどのように指導するか調べること。(2時間)
木工機械の安全作業について復習すること。(1時間) 第12回
可動式本立の製作5
組立て②・・接合、調整 ・部材の木ネジによる接合、調整作業 組み立てにおける接合方法や修正方法の注意点について調べること。(1時間)
実際の組み立て作業における組み立て技術や調整方法について復習すること。(1時間) 第13回
可動式本立の製作6
組立て③・・調整、仕上げ ・組立て完成調整、仕上げ作業 紙やすりを用いた木材表面の仕上げ方法について調べること。(1時間)
実際の紙やすり使用の度合いによる木材表面の適切な仕上げ方法について復習すること。(1時間) 第14回
木材加工のまとめ及びレポート整理
レポートの整理にあたって、生徒の指導(作業指導や安全指導)はどうあるべきか調べること。(3時間) 実習課題作品は技術科教員の基になるものであるので大切にして活用すること。
課題等に対するフィードバック
・提出された課題作品については、良かった点や課題点をアドバイスし、返却する。
・提出されたレポートは添削(採点)して返却をする。 評価方法と基準
・レポート(30%)+作品(40%)+課題への取組(30%)として、総合点を 100 点とします。
すべてあわせて 60 点以上で合格となります。 テキスト
教職教育センター作成のプリントを配布。
参考図書
中学校技術分野教科書
中学校学習指導要領(平成29年告示)解説技術・家庭編平成29年7月(開隆堂) (ISBN978-4-304-02154-1 C3037¥143E) 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
教職課程の中学校技術・家庭科(技術分野)における「材料と加工の技術」で、各種木工材料の特徴やその加工方法について実習をとおして習得する科目である。ここでは中学校技術科教員として中学生を指導する立場にたって、簡単なものづくり指導ができるよう自ら作品製作をとおしてその技術や安全な指導方法を身につける。
履修登録前の準備
木材や加工方法について知るとともに、教師になるという心構えを持って臨むこと。
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