シラバス情報

授業コード
520241
オムニバス
科目名
フォーミュラ工房Ⅳ
科目名(英語)
Formula SAE Workshop IV
配当学年
2年
単位数
1.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
集中講義
対象学科
基_機械
コース
科目区分
カレッジマイスタープログラム
必選の別
選択科目
担当者
中野 道王、安原 鋭幸、桑原 拓也
教室
実務家教員担当授業
担当教員の中野道王は、自動車関連の民間企業における研究開発等の実務経験がある。その経験を活かし、車両製作および試験等に関して実例をもとにした授業を行う。 
授業の目的と進め方
フォーミュラーカーの企画・設計・製作・走行を一貫して行うことで、エンジニアとして必要な専門能力と問題解決能力を修得する。さらに、自ら製作した車両を走行させることにより、エンジニアとしての高い責任感を身につけることを目指す。ここでは、高いレベルの設計技術を身につけるために、車両各部に要求される仕様を決定し、それを実現する設計に取り組む。これにより、車両全体の企画・設計が行えるようになる。
達成目標1
フォーミュラーカーの企画を主体的に行える。【30%】
達成目標2
フォーミュラーカーについて、車体全体を考慮した設計ができる。【30%】
達成目標3
高度な工作機械を用いた難易度の高い部品製作が行える。【40%】
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
技術調査
予習:文献などから、新たに検討する技術をまとめること。 (2時間)
復習:今回新たに採用する技術について、その長所と短所をまとめること。 (2時間)
第2回
製作車両の基本構想決定
予習:車両のコンセプト案をまとめておくこと。。 (2時間)
復習:決定した基本コンセプトの特徴をまとめること。 (2時間)
第3回
基本構造と車両諸元の決定
予習:前年度車両の構造と諸元をまとめること。 (2時間)
復習:新たな車両の基本構造と諸元をまとめること。 (2時間)
第4回
構成部品の抽出と分類
予習:前年度車両の構成部品をまとめること。 (2時間)
復習:新たに設計する部品の候補をまとめること。 (2時間)
第5回
車体の設計(基本)
予習:次年度車両の全体について、決定した基本構造と諸元を基に、ポンチ絵を作成すること。 (2時間)
復習:レギュレーションと照らし合わせて問題が無いことを確認すること。 (2時間)
第6回
車体の設計(運転席周辺)
予習:ドライバーの安全と操作環境について、必要な項目を抽出すること。 (2時間)
復習:レギュレーションと照らし合わせて問題が無いことを確認すること。 (2時間)
第7回
車体の設計(足回り)
予習:各種サスペンションの構造についてまとめておくこと。 (2時間)
復習:レギュレーションと照らし合わせて問題が無いことを確認すること。 (2時間) 
第8回
車体の設計(パワートレーン周辺)
予習:採用するエンジンおよびトランスミッションについて、その構造的特徴をまとめておくこと。 (2時間)
復習:レギュレーションと照らし合わせて問題が無いことを確認すること。 (2時間) 
第9回
車体の製作(部品製作)
予習:製作手順をまとめておくこと。 (2時間)
復習:部品の加工精度に問題が無いことを確認すること。 (2時間)
第10回
車体の製作(フレーム)
予習:使用部品と溶接手法をまとめておくこと。 (2時間)
復習:溶接部の不良がなくフレームの歪が十分に小さいことを確認すること。 (2時間)
第11回
車体の製作(足回り)
予習:足回りの組み付け手順をまとめておくこと。 (2時間)
復習:足回りの作動に問題が無く、干渉も無いことを確認すること。 (2時間) 
第12回
車体の製作(パワートレーン周辺)
予習:エンジンおよびドライブトレーンの組み付け手順をまとめておくこと。 (2時間)
復習:エンジンの固定に問題が無く、ドライブトレーンが円滑に動作することを確認すること。 (2時間)  
第13回
車体の製作(運転席周辺)
予習:運転装置および表示装置の組み付け手順をまとめておくこと。 (2時間)
復習:各部の動作に問題が無く、ドライバーの操作上の不具合が無いことを確認すること。 (2時間)  
第14回
仮組と修正および動作確認
予習:仮組と動作確認の作業手順をまとめておくこと。 (2時間)
復習:問題のある個所に対策を講じること。 (2時間)


課題等に対するフィードバック
随時、設計図面や加工、製作について問題解決についてのサポートを行う。
評価方法と基準
車体の製作に関する成果物と貢献度にて評価する。指導教員が達成目標に基づいて評価し、60%以上の到達をもって合格とする。
テキスト
参考図書
自動車技術会編著『自動車開発・製作ガイド』自動車技術会(2008) 【ISBN-10: 4904056043、ISBN-13: 978-4904056042】
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
機械工学科で学ぶ教養科目や専門科目で身に着けた知識および技術をもとに、自発的な課題発見能力と、現場で役に立つ問題解決能力を養成する。さらに、最新鋭の工作機械やCAD/CAM/CAEを使いこなすことで、現場の即戦力となる技術力を養成する。 
履修登録前の準備
「フォーミュラ工房Ⅲ」で学習した内容を復習しておくこと。