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教員名 : 新井 啓之
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授業コード
520342
オムニバス
科目名
情報アーキテクチャ
科目名(英語)
Information Architecture
配当学年
2年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
金曜2限
対象学科
先_情報
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
新井 啓之
教室
5-104
実務家教員担当授業
担当教員は、図面認識システム、映像検索システム等の研究開発および実用化の経験を有し、その設計、開発の経験を具体例として学生に示しながら授業を進めていく。
授業の目的と進め方
ユーザーにとって使いやすいウェブサイトやウェブサービス、スマホ等を活用した情報サービスを構築するには、情報を多角的に整理していく知見やテクニックが必要となる。この科目では、「情報アーキテクチャ(情報構造とその組み立て方)」の観点から、各種情報システムをより効果的かつ管理しやすく、かつ使いやすいものとするための方法論を学ぶ。なお、授業内課題については提出期限後に講義内で解説または資料を配布する。
達成目標1
・よいウェブサイトやわるいウェブサイトの特徴をすぐに描出できるようにすること。【30%】
達成目標2
・ウェブサイトやウェブサービスの構造的なルール(情報の組織体系、ナビゲーション)を引き出すことができること。【30%】
達成目標3
・ユーザーの行動や特性を想定して、情報システムやサービス作りができること。【20%】
達成目標4
・各種知見と実践方法を記憶して、最適な場面で活用することができること。 【20%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
イントロダクション:情報アーキテクチャとは?、情報デザインとは?、UI(User Interface)とUX(User Experience)、情報アーキテクチャの体系
【復習】「情報アーキテクチャ」という分野が、どういうことを行い、どういった場面で活かすことができるものかを、いつでも説明できるようにすること。(1時間)
第2回
情報アーキテクチャ基礎1:情報の組織化
【復習】ウェブサイトやウェブシステムにおける情報の整理体系をいつでも活かすことができること。また、リアルな空間や場所、モノにどのような組織体系が埋め込まれているかを分析できるようにすること。(1時間)
第3回
情報アーキテクチャ基礎2:ラベリング
【復習】ウェブサイトやウェブシステムのラベルにおいて、よい例やわるい例を説明できること。また、リアルな空間や場所において、さまざまなサインシステムが使われていることに目を向けるようになること。(1時間)
第4回
情報アーキテクチャ基礎3:ナビゲーション
【復習】ウェブサイトやウェブシステムのナビゲーションのパターンを記憶し、どのナビゲーションが活用されているかを分析できること。また、リアルな公共空間の中で、どのようなナビゲーションシステム(ウェイファインディング(経路探索))が配置されているかに目を向けるようになること。(1時間)
第5回
情報アーキテクチャ基礎4:検索
【復習】ウェブサイトやウェブシステムにおける検索システムが、どのように配置されているかに目を向けるようになること。(1時間)
第6回
情報アーキテクチャ応用1:ユーザビリティ
【復習】自らもユーザーであることを思い起こして、ユーザーの立場からのよいものやわるいもの、よい操作性やわるい操作性を意識するようになること。(1時間)
第7回
情報アーキテクチャ応用2:アクセシビリティ
【復習】さまざまな立場のユーザーが、ウェブサイトやウェブシステムを使っている現実を思い起こせるようにすること。(1時間)
第8回
情報アーキテクチャ応用3:インタラクション
【復習】ウェブサイトやウェブシステムの画面遷移やさまざまな操作が、どのような仕掛けでできているかを分析できるようにすること。(1時間)
第9回
情報アーキテクチャ応用4:UCD(ユーザー中心デザイン)
【復習】ものづくりやサービス作りにおいて、ユーザーを巻き込んで進めることを試みられるようにすること。(1時間)
第10回
情報アーキテクチャ実践1:ユーザビリティテスト
【復習】身近な友人や家族に、対象となるウェブサイトやウェブシステムを使用してもらい、その様子などを観察・記録して、課題を見つけることができるようになること。(1時間)
第11回
情報アーキテクチャ実践2:ペルソナ法・シナリオ法
【復習】ターゲットユーザーの人物像をペルソナとして描き、そのユーザーの立場からのシステムやサービスを使うストーリーを描くようにできるようになること。(1時間)
第12回
情報アーキテクチャ実践3:スマートフォンにおけるUI
【復習】第8回のインタラクションについて復習し、入出力デバイスの種類によってUIがどのように変わってくるのかを確認しておくこと(1時間)
第13回
情報アーキテクチャ実践4:UXメトリクス
【復習】情報アーキテクチャ実現のための各種手法を通じ、UX(ユーザー体験)の改善状況を測定して、その改善効果を説明できるような方法と知見を身につけること。 (1時間)
第14回
情報アーキテクチャまとめ
【復習】本授業で修得してきたことを最適な形で記憶し、状況や場面に応じて活用ができること。 (2時間)
課題等に対するフィードバック
毎回、Forms等を用いて講義の理解度を確認し、必要に応じて翌週にフィードバックを行う。
評価方法と基準
平常点【25%】+提出物【25%】+定期試験【50%】
以下1)〜3)を全て満たせばC以上となる。 1)欠席が4回以下 2)提出物が全て提出されている 3)定期試験が60点以上 テキスト
参考図書
■『Web情報アーキテクチャ -最適なサイト構築のための論理的アプローチ - 』(オライリー・ジャパン)ISBN-13: 978-4873111346
■『ユーザビリティエンジニアリング原論 - ユーザのためのインタフェースデザイン - 』(東京電機大学出版局)ISBN-13: 978-4501532000 ■『ユーザーエクスペリエンスの測定 -UXメトリクスの理論と実践 - 』(東京電機大学出版局)ISBN-13: 978-4501552909 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
社会に出る前の学生諸氏にとって、情報工学を実践的にとらえ、目の前のウェブサイトやウェブサービスを分析する実践的な知見としての「情報アーキテクチャ」は、情報工学の大系化と実践化において役立つ内容である、と捉えている。また、本授業内での応用や実践の諸テーマは、他科目でも取り上げられることのある横断的な内容であることから、情報工学を外部者に説明する上で、有用な体系と理論を得ることができる。
履修登録前の準備
授業はTeamsを使用する。Teamsへの参加方法に関しては、別途、指示を出すので、指示された期限までに参加登録を済ませておくこと。
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