シラバス情報

授業コード
520421
オムニバス
科目名
教育実習Ⅰ
科目名(英語)
Teaching Practice Ⅰ
配当学年
3年
単位数
1.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
水曜3限
対象学科
基_応用,基_環生,先_ロボ,先_情報
コース
科目区分
教職科目
必選の別
教職科目
担当者
末吉 雄二
教室
5-301
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
教育実習は、観察、参加、実習、研究授業、評価という実践を通して、教師の使命と意義を理解する。そのためには生徒に対する愛情と使命感と共に高い専門性が求められる。本講座では、学生が教育実習を意義あるものとして円滑に実施するために、学習指導、生徒指導を中核とし、学校の運営機能、学級経営、及び教員の服務について総合的に理解し、教育実践並びに教育実践研究の基礎的な能力と態度を身につけられるようになる。
達成目標1
教育実習生として、遵守すべき義務等について理解すると共に、その責任を自覚した上で、意欲的に教育実習に参加することが出来る。【20%】
達成目標2
指導教員等の実施する教科授業のほか、学級経営などの活動を視点を持って観察し、事実に即して記録することが出来る。【10%】
達成目標3
教育実習校の学校経営方針、及び特色ある教育活動、並びにそれらを実施するための組織体制について理解出来る。【10%】
達成目標4
学級担任や教科担任等の実態等を踏まえた適切な学習指導案を作成し、授業を実施することが出来る。【30%】
達成目標5
学習指導要領、及び生徒の学習環境やレディネス、実態等を踏まえた適切な学習指導案を作成し、授業を実践することが出来る。【10%】
達成目標6
学習指導に必要な基礎的技術を実地に即して身につけると共に、適切な場面で情報機器等のメディアを活用することが出来る。【10%】
達成目標7
教科指導以外の様々な活動の場面で、適切に生徒に関わることが出来る。【10%】

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
2017年以降学習指導要領を始め技術科や工業教育で検討されている「イノベーション力の育成」を考慮に入れた「ものづくり教育と実践方法」に向け、本教科は教育課程の編成や具体的な指導計画を元にした指導方法を考える必要がある。そこで到達目標と評価等の一体化を目指すために「課題解決型学習」を踏まえた実践を導入する必要がある。

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
・オリエンテーション
・教育実習の意義
・4年生による教育実習体験報告
・教育実習生としての意義付け
教員としての志望の動機を明確にして、授業の準備として、教育実習校調査(学校パンフレットやweb等)、実習校先と事前に連絡を密にとっておくこと。(2時間)、進捗状況の確認をおこなっておくこと。(1時間)
第2回
・教育実習の諸準備
 ①教育実習校調査・・・教育実習校の学校経営方針や特色ある教育活動及び組織体制
 ②単元指導計画と学習指導案の作成
実習で指導する学習指導案の作成を行っておくこと。(33時間)、自己の評価をおこなっておくこと(1時間)
第3回
予想される実習校の生徒の実態や課題を把握する。
改訂された新学習指導要領、及び生徒の実態等を踏まえた、適切な学習指導案を作成し、授業を計画する。
模擬授業のために、教材資料を収集しておくこと。(3時間)、自己の評価をおこなっておくこと。(1時間)
第4回
1回目模擬授業①
・3年間の指導計画、学年の指導計画、単元指導計画の作成と各授業時の指導計画案の作成。
・指導教員の実施する授業を視点を持って観察し、記録をする。
各自が各模擬授業の提案を観察し、年間計画・単元指導計画・授業時指導案の準備をしておくこと。(3時間)、各自の模擬授業における課題と修正の確認をすること。(1時間)
第5回
1回目模擬授業②
・3年間の指導計画、学年の指導計画、単元指導計画の作成と各授業時の指導計画案の作成。
・指導教員の実施する授業を視点を持って観察し、記録をする。
・授業評価の方法の理解。
・教育の方法・授業技術(板書・発問・ノート)の理解。
各自が各模擬授業の提案を観察し、年間計画・単元指導計画・授業時指導案の準備をしておくこと。(3時間)、各自の模擬授業における課題と修正の確認をすること。(1時間) 
第6回
1回目模擬授業③
・3年間の指導計画、学年の指導計画、単元指導計画の作成と各授業時の指導計画案の作成。
・指導教員の実施する授業を視点を持って観察し、記録をする。
・授業評価の方法の理解。
・教育の方法・授業技術(板書・発問・ノート)の理解。
・学習指導に必要な基礎的技術を実施に即して身につけると共に、適切な場所で情報機器を活用する。
各自が各模擬授業の提案を観察し、年間計画・単元指導計画・授業時指導案の準備をしておくこと。(3時間)、各自の模擬授業における課題と修正の確認をすること。(1時間) 
第7回
1回目模擬授業④
・3年間の指導計画、学年の指導計画、単元指導計画の作成と各授業時の指導計画案の作成。
・指導教員の実施する授業を視点を持って観察し、記録をする。
・授業評価の方法の理解。
・教育の方法・授業技術(板書・発問・ノート)の理解。
・学習指導に必要な基礎的技術を実施に即して身につけると共に、適切な場所で情報機器を活用する。 
各自が各模擬授業の提案を観察し、年間計画・単元指導計画・授業時指導案の準備をしておくこと。(3時間)、各自の模擬授業における課題と修正の確認をすること。(1時間) 
第8回
1回目模擬授業⑤
・3年間の指導計画、学年の指導計画、単元指導計画の作成と各授業時の指導計画案の作成。
・指導教員の実施する授業を視点を持って観察し、記録をする。
・授業評価の方法の理解。
・教育の方法・授業技術(板書・発問・ノート)の理解。
・学習指導に必要な基礎的技術を実施に即して身につけると共に、適切な場所で情報機器を活用する。
各自が各模擬授業の提案を観察し、年間計画・単元指導計画・授業時指導案の準備および教材研究をしておくこと。(3時間)、各自の模擬授業における課題と修正の確認をすること。(1時間) 
第9回
2回目模擬授業①
・1回目の模擬授業を踏まえた3年間の指導計画、学年の指導計画、単元指導計画の作成と各授業時の指導計画案の作成。
・研究授業を想定した指導案(指導細案)による実施。
・授業評価の方法の理解。
・授業参観時における質疑、議事録上の留意。
 
各自が各模擬授業を参考に、具体的な教材、板書の方法、発問や予想される回答、座学と実習などを想定し授業準備をすること。(2時間)
各自が模擬授業後に教材、板書、発問方法の改良点やさらなるイメージトレーニングを行うこと。(1時間)
第10回
2回目模擬授業②
・1回目の模擬授業を踏まえた3年間の指導計画、学年の指導計画、単元指導計画の作成と各授業時の指導計画案の作成。
・研究授業を想定した指導案(指導細案)による実施。
・授業評価の方法の理解。
・授業参観時における質疑、議事録上の留意。
各自が各模擬授業を参考に、具体的な教材、板書の方法、発問や予想される回答、座学と実習などを想定し授業準備をすること。(2時間)
各自が模擬授業後に教材、板書、発問方法の改良点やさらなるイメージトレーニングを行うこと。(1時間)
第11回
2回目模擬授業③
・1回目の模擬授業を踏まえた3年間の指導計画、学年の指導計画、単元指導計画の作成と各授業時の指導計画案の作成。
・研究授業を想定した指導案(指導細案)による実施。
・授業評価の方法の理解。
・授業参観時における質疑、議事録上の留意。
各自が各模擬授業を参考に、具体的な教材、板書の方法、発問や予想される回答、座学と実習などを想定し授業準備をすること。(2時間)
各自が模擬授業後に教材、板書、発問方法の改良点やさらなるイメージトレーニングを行うこと。(1時間)
第12回
2回目模擬授業④
・1回目の模擬授業を踏まえた3年間の指導計画、学年の指導計画、単元指導計画の作成と各授業時の指導計画案の作成。
・研究授業を想定した指導案(指導細案)による実施。
・授業評価の方法の理解。
・授業参観時における質疑、議事録上の留意。
各自が各模擬授業を参考に、具体的な教材、板書の方法、発問や予想される回答、座学と実習などを想定し授業準備をすること。(2時間)
各自が模擬授業後に教材、板書、発問方法の改良点やさらなるイメージトレーニングを行うこと。(1時間)
第13回
2回目模擬授業⑤
・1回目の模擬授業を踏まえた3年間の指導計画、学年の指導計画、単元指導計画の作成と各授業時の指導計画案の作成。
・研究授業を想定した指導案(指導細案)による実施。
・授業評価の方法の理解。
・授業参観時における質疑、議事録上の留意。
各自が各模擬授業を参考に、具体的な教材、板書の方法、発問や予想される回答、座学と実習などを想定し授業準備をすること。(2時間)
各自が模擬授業後に教材、板書、発問方法の改良点やさらなるイメージトレーニングを行うこと。(1時間)
第14回
教育実習Ⅰの振り返りと教育実習について
・教育実習時の服務と実習生としての態度
・教育実習時での実習日誌の書き方
・教育実習時、様々な場面での生徒との関わり方
・教育実習時の注意点、事前指導と事後指導、教材研究について
・模擬授業①と②の感想と教育実習への決意
14回の授業を終えて自己の取り組みを振り返ること。(1時間)
教員しての適格性について自己診断を実施すること。(2時間)


課題等に対するフィードバック
毎回の課題については、各自が事前に考えた内容をプリントアウトして提出させる。それを授業者が添削した後、次回に本人に返却する。その回答について質問があれば、学生の考え方に寄り添い理解するまで指導を繰り返す。
評価方法と基準
模擬授業50%、指導案20%、教育実習校調査、志望の動機などの課題30%
模擬授業については、その場にて指導して改善をさせる。その他課題については、提出したものを評価をして改善が必要の場合は個別指導をする。
テキスト
教職教育センター作成の資料
教育実習日誌
教育実習の手引き  
参考図書
文部科学省発行『中学校学習指導要領』【978-4-8278-1-1461-3】
『高等学校学習指導要領』【978-4-8278-1-1478-1】
その他中央教育審議会報告、文部科学省白書など
東京都および埼玉県教育委員会発行『初任者研修資料』 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
1・2年次までに多くの教職科目を履修することが必要である。
「教育実習Ⅰ」は、4年次における「教育実習Ⅱ」、「教育実習Ⅲ」を行う上でも必修科目であり、履修し習得しなければ教育実習に行くことは出来ない。さらに、教員採用候補者選考では、模擬授業は殆どの都道府県で導入されており非常に重要である。したがって、受講態度も自らに課題を出しその解決を模索し、将来教員としての適格性も自答できることが求められる。 
履修登録前の準備
教育実習校との連携を密にしておくこと。様々な機会をみて訪問するなど積極的に行動する必要がある。新聞等を活用して教育情報を入手し熟読しておくこと。