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教員名 : 田中 章夫
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授業コード
510209
オムニバス
科目名
建築材料
科目名(英語)
Building Materials
配当学年
2年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
金曜1限
対象学科
建_建築_Aコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
田中 章夫
教室
5-203
実務家教員担当授業
担当教員の田中は、コンクリート材料の設計・調査診断に係る業務に従事経験がある。従事経験より得られた知見をもとに授業を展開する。
授業の目的と進め方
建築を作る上で重要な材料である木質系材料、鉄鋼材料、コンクリート系材料に関する基礎的な知識を修得する。材料が作り上げられる過程とその施工方法を学ぶことにより、材料の適切な使用方法についての理解を深めることを本講義の目的とする。
なお、提出された課題等は解答例提示します。返却方法については課題ごとに授業内で説明します。内容を必ず復習してください。 達成目標1
構造材料と仕上材料の強度や性質等について、より具体的な観点から説明できる能力が養われる。【20%】
達成目標2
セメント・コンクリート材料の性質を説明できる。【20%】
達成目標3
鋼材の利点・欠点を理解し、建築材料としての鋼材の特徴を説明できる。【20%】
達成目標4
木質材料の基本的性質を知るとともに、環境材料的側面にも留意した建築材料の使い方を説明できる。【20%】
達成目標5
建築の主要部位に要求される様々な性能を理解し、適用部位に応じた適材適所の材料選択について説明できる。【20%】
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
序論:建築材料の分類と要求性能
【予習】身近な建築空間に使用されているさまざまな建築材料を観察し、調べておくこと。(1時間)
第2回
鉄筋コンクリート1:セメント、骨材、鉄筋の製造方法
【予習】身近にある有名なコンクリート材料を使った建築物を調べておくこと。(1時間)
第3回
鉄筋コンクリート2:コンクリートの調合計算
【復習】コンクリートの強度区分や材料構成について復習しておくこと(1時間)
第4回
鉄筋コンクリート3:コンクリートの力学的性質
【予習】コンクリート材料の硬化原理を調べ、コンクリートが固まるシステムを理解すること。(1時間)
第5回
鉄骨:鉄骨部材の製造方法、力学的特性、施工方法
【予習】身近な鉄骨構造の建築物を調べ、それらの特徴を調べておくこと。(1時間)
第6回
木質材料
【予習】住宅などに使用される木材の種類を調べ、各部位にどのような種類の木材が使用されているか調べておくこと。(1時間)
第7回
タイル
【予習】タイルの施工方法を調べ、タイルのメリットデメリットの一覧を作成し理解すること。(1時間)
第8回
メタル
【予習】金属系外装仕上材の種類を整理し、金属の種類に応じた特徴を調べること。(1時間)
第9回
植物・紙
【予習】部材により植物や紙の使用目的が異なる。使用目的を理解すると共に材料の特徴を調べておくこと。
第10回
セメント系ボード、ALC
【予習】セメント系ボードとALCの製造方法、施工方法を理解する。セメント系ボードおよびALCの種類と性能を整理し、調べておくこと(1時間)
第11回
ガラス
【予習】ガラスの使用目的に応じた種類と性能を整理し、理解すること(1時間)
第12回
石材
【予習】身近な石材を用いた建築物を調べ、石材の種類と特徴を調べておくこと(1時間)
第13回
接着剤・シーリング材
【予習】熱などにより膨張・収縮を繰り返す建築材料は、追従または緩衝する材料が必要である。接着剤・シーリング材の使用目的を理解し、取り纏めておくこと。(1時間
第14回
防水材料・耐火耐熱材料
【予習】建築物において、防水材料と耐火耐熱材料は必要不可欠な材料である。材料に求められる性能を整理しておくこと。(1時間)
課題等に対するフィードバック
解答例を示すことでこれをフィードバックとする。
評価方法と基準
授業内の演習・レポート【20% 】、期末試験【80%】
「C」評価について、 期末試験において、到達目標を最低限達成し、構造材料と仕上材料の性質等を理解していること。 テキスト
テキスト:野口貴文、今本啓一、兼松学、小山明男、田村雅紀、馬場英美 著『ベーシック建築材料学』彰国社ISBN:978-4-395-00883-4
参考図書
適宜プリントを配布する。
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
『建築材料』は建築に使用される材料について学ぶ科目であり、建物の設計等を学ぶ上でも基本となる科目である。本講義を通して、材料や部材の性質や部位・部材に要求される性能を理解・把握することが可能となり、建築物や建築空間を設計・施工する際の重要な知識を得ることができる。
履修登録前の準備
コンクリート、鋼材、木材等の構造材料や仕上材料の特性を良く表現した建築実例を調べておくことが望ましい。
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