シラバス情報

授業コード
510383
オムニバス
科目名
建築基準法と都市計画
科目名(英語)
The Building Standards Law and City Planning
配当学年
3年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
木曜4限
対象学科
建_建築_Aコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
露木 尚文
教室
2-375
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
都市・建築の設計や計画、環境整備にかかわる様々な専門家に求められる基礎的素養を身につけるために、建築基準法の集団規定及び都市計画法を中心に、都市と建築に関する諸制度の基礎的知識と考え方を学ぶ。
達成目標1
建築物の計画・設計に携わる専門家として、都市・建築規定の基本ともいえる都市計画図の記載内容を理解できること。具体的には、計画・設計対象とする敷地における用途・建築形態規制を理解できる。 【40%】 
達成目標2
計画・設計対象とする敷地にどのような用途の建築物が設計可能か理解できること。あわせて、どの程度のボリューム・高さの建築物を設計可能か、平面・断面的に想定し図示できる。 【30%】
達成目標3
我が国の街並みが欧州の都市と比較して整っていないといわれる理由を理解できること。具体的には、我が国の建築関連規定は基本的に敷地単位に適用されており、群としての規制・誘導には地区計画等のまちづくり手法が求められることを説明できる。【30%】 
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
都市・建築関連諸制度の全体像
都市・建築に関する主要な法制度と関連諸制度について調べ、一覧表形式に整理する(1時間)。
第2回
法律の考え方と条文の読み方
建築関連法令集から、都市計画法及び建築基準法の内容・構成を調べ、体系図を作成する(1時間)。
第3回
都市計画法1:都市計画の内容
任意の市区町村の都市計画図をひとつ選び、図から読み取ることのできる都市計画の内容を確認し、その概要を整理する(1時間)。
第4回
都市計画法2:都市計画の手続き
任意の市区町村の都市計画決定に係る縦覧資料をウェブサイト等で閲覧し、その概要を整理する(1 時間)。 
第5回
都市計画法3:都市計画事業
都市計画事業として位置づけられたまちづくり手法( 例:土地区画整理事業)の事例を調べその概要を整理する(1時間)。   
第6回
都市計画法4:都市計画と建築基準法集団規定
都市計画図を確認し、現在の住まいの敷地の用途地 域、形態規制等を整理する(1時間)。 
第7回
建築基準法1:建築の手続き
現在の住まいの敷地において建築(新築等)する場合の確認申請が必要なケースとその手続きを整理する( 1時間)。 
第8回
建築基準法2:用途地域と建築制限
現在の住まいのある市区町村において、用途地域別に 建築可能な建築物の用途例を具体的に書き出す(1 時間)。
第9回
建築基準法3:道路と敷地
現在の住まいの敷地の道路の種類を確認する。あわせて、近隣の旗竿宅地や接道不良宅地等について現地確認する(1時間)。
第10回
建築基準法4:容積率と建ぺい率
現在の住まいを含めた敷地条件の異なる5つの敷地における容積率・建ぺい率を把握する(1時間)。
第11回
建築基準法5:建築物の高さ制限
現在の住まいの敷地における高さ制限に関する断面図を作成し、計画・設計可能なボリュームを把握する(1時間)。
第12回
建築基準法6:地区計画と建築協定
地区計画の事例を複数選び、それぞれについて地区計画の方針や整備計画の内容を整理し比較する(1時間)
第13回
都市計画とまちづくり1:近年の都市政策と関連法制度の動向
立地適正化計画、住宅セーフティネット制度など、都市計画や住宅政策に関する最近の法制度整備の事例について調べ、その概要を整理する。(1時間)。
第14回
都市計画とまちづくり2:まちづくりと住民参加
エリアマネジメント等のまちづくり事例のうち、興味があるものを選定し、その概要を記述する(1時間)。


課題等に対するフィードバック
出題した課題については、授業内で解説するとともに質問を受け付けることで、学生たちが正確な情報を得られるように配慮する。
評価方法と基準
平常点:50%(レポートを含む)、期末試験:50%
平常点50点満点、期末試験50点満点とし、合計60点以上を合格とします。
テキスト
大脇賢次著『史上最強よくわかる図解 建築基準法』ナツメ社(2011年)[ISBN 978-4-8163-480 1-3]
参考図書
建築関係法令集(出版社は問わない)
建築法規用教材(日本建築学会)
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
建築士受験資格要件科目のなかでも、法規について学ぶ科目。
建築基準法の集団規定を中心に都市計画法などを学ぶため、2年次秋学期「建築法規」と併せて履修することにより、建築や都市・地域にかかわる法体系を網羅的に理解することができる。
本科目を履修することにより設計演習科目や建築・都市・地域に関する計画系科目の理解に役立ち、3年次秋学期「まちづくりと地域計画」を学ぶ上での基礎知識となる。
履修登録前の準備
建築・都市・地域にかかわる計画系の科目を履修していることが望ましい。また、「建築法規」を履修していることが望ましい。