シラバス情報

授業コード
510384
オムニバス
科目名
介護福祉概論
科目名(英語)
Introduction to Care Work and Welfare
配当学年
3年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
月曜3限
対象学科
建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
野口 祐子
教室
5-602
実務家教員担当授業
担当教員の野口祐子は、障害者支援の実務経験があり、障害者、高齢者の介護や生活環境整備に関して実践的なテーマや実例を授業に活かしている。
授業の目的と進め方
前半は、人の生活や暮らしについて、そして、それらの理解を深めるためには、その人の生活スタイルや人生、これまでの経験などに着目することが重要であることを理解する。半ばでは、生活に寄り添いながら、高齢の人、障害のある人の特性に対応する生活環境について技術、知識の修得を行なう。後半は、医療や保健、福祉分野、インフォーマルな人々と連携して1人の人を支える多職種連携について学ぶ。
達成目標1
高齢者や障害者等介護を必要とする人を支援する上で大切な、その人の思いや暮らし、その人らしさを理解するための視点や心構えを身につける。【20%】
達成目標2
高齢者や障害者の生活の視点に立って、生活支援技術全体の中で住環境整備を捉え、その基本的な考え方を説明できる。【30%】
達成目標3
当事者や彼らの生活を支える専門職の役割や連携の意義を理解し、説明することができる。【20%】
達成目標4
高齢者や障害者の様々な心身の特性における生活状況が、その生活環境から影響を受けることを具体的に理解し、その特性に合った住環境整備を検討し、提案できる。【30%】 
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
生活環境整備の提案

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
「高齢者・障がい者の生活と空間」の復習
予習:「高齢者・障がい者の生活と空間」の復習(2時間)
復習:障害のある人、高齢の人を理解する上で大切な考え方について復習プリントを作成(2時間) 
第2回
生活、生活空間とは何か
予習:テキストP.2〜16を読んでおく(2時間)
復習:生活の場、生活空間を図にする等、復習プリントを作成(2時間)
第3回
介護を必要とする人たちの暮らし
予習:テキストP.17〜35を読んでおく(2時間)
復習:テキストに登場する事例における「生活のしづらさ」とその解決方法としての生活環境デザインについて、復習プリントを作成(2時間)
第4回
①その人らしさとは
②生活ニーズと生活のしづらさの理解
予習:テキストP.37〜46を読んでおく(2時間)
復習:授業で学んだ「自分らしさ」「その人らしさ」「生活ニーズ」について、復習プリントを作成(2時間)
第5回
介護を必要とする人のための福祉サービスと住環境整備に関する制度
予習:テキストP.47〜70を読んでおく(2時間)
復習:テキストの演習など復習プリントを作成(2時間)
第6回
高齢者と住まい
高齢者の心身の特性と住環境整備
予習:「高齢者・障がい者の生活と空間」で学んだ関連事項の復習(2時間)
復習:高齢者住宅における設計のポイントについて復習プリントの作成(2時間)
第7回
介護の基本
予習:「高齢者・障がい者の生活と空間」で学んだ関連事項の復習(2時間)
復習:「動き出しを助ける介助」、「動き出しを助ける環境」を整理(2時間)
第8回
認知症の理解
予習:「高齢者・障がい者の生活と空間」で学んだ関連事項の復習(2時間)
復習:認知症について学んだことを整理(2時間)
第9回
認知症と住環境整備
予習:「高齢者・障がい者の生活と空間」で学んだ関連事項の復習(2時間)
復習:授業で学んだ認知症の人の行動から各場所での感じ方を復習プリントで整理(2時間)
第10回
様々な専門職との連携と住環境整備
予習:テキストP.146〜206を読んでおく(2時間)
復習:各専門職の専門性と役割について整理(2時間)
第11回
専門職連携事例における住環境整備の検討・提案①グループワーク
予習:テキストP.146〜206で専門職連携について理解を深めておく(2時間)
復習:プリントで「本人・家族の意向」、「身体状況」、「生活状況」、「支援状況」、「住環境整備の実施状況」などを整理(2時間)
第12回
専門職連携事例における住環境整備の検討・提案②グループワーク
予習:テキストP.146〜206で専門職連携について理解を深めておく(2時間)
復習:関わる専門職の仕事内容、連携の状況をプリントで整理(2時間)
第13回
専門職連携事例における住環境整備の検討・提案③グループワーク
予習:テキストP.146〜206で専門職連携について理解を深めておく(2時間)
復習:必要な住環境整備についてプリントを作成(2時間)
第14回
専門職連携事例における住環境整備の検討・提案について発表
予習:専門職連携事例における住環境整備の検討・提案について発表準備(2時間)
復習:これまでのノートの整理(2時間)


課題等に対するフィードバック
提出された課題については、コメントして返却する。また、多かった回答については授業内で紹介、また疑問点については授業内で再度解説する。
評価方法と基準
小テスト(10%)、レポート(30%)、期末試験(60%)の合計を100点満点で換算し、総合評価60点以上を合格とする。
テキスト
①介護福祉士養成講座編集委員会編:最新 介護福祉士養成講座4 介護の基本Ⅱ(最新版)
中央法規出版株式会社、2,420円(税込)、ISBN978-4-8058-8393-8C3036
②必要に応じてプリントを配布する。
参考図書
東京商工会議所編 福祉住環境コーディネーター検定試験2級公式テキスト<改訂6版> ISBN978-4-924547-64-3
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
この科目は、生活支援の視点で、人の日常の生活行為を支える介護やその基盤となる生活環境について、より具体的に学ぶことになる。医療、保健、福祉等の連携の下でおこなわれる生活支援技術の1つとして生活環境整備の基礎的な技術を修得する。また、将来、福祉住環境に関わる専門職に必要な「福祉住環境コーディネーター2級」の資格取得を目標にした知識の修得を含める。
履修登録前の準備
「高齢者・障がい者の生活と空間」の復習