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教員名 : 吉村 英孝
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授業コード
510420
オムニバス
科目名
建築設計Ⅳ
科目名(英語)
Architectural Design Ⅳ
配当学年
3年
単位数
3.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
水曜2限、水曜3限、水曜4限、水曜5限
対象学科
建_建築_Aコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択必修科目
担当者
吉村 英孝、徐 華、田中 正洋、川口 琢磨
教室
実務家教員担当授業
担当教員の吉村、徐、田中、川口は、建築設計の豊富な実務経験がある。その経験を活かし、建築分野における公共的な空間の設計に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
オフィスなどの働く場は、仕事自体、生活の中での仕事に対する考え方が多様で、かつ変化も激しいことから、現代社会の趨勢をとらえた建築物の設計が求められる。特にこの授業では、働く場を、社会やまちに開かれた公的な性格を帯びた場として捉えた上で、それを空間として構想する能力を身に付ける。毎回授業のエスキスチェックでは、各自の設計している建築物について、面談形式で次の課題や注意点のフィードバックがなされる。
達成目標1
・図面や模型の作成を通して、自ら設計した建物と空間を明確に伝えることができる。【30%】
達成目標2
・模型写真やパースペクティブによって、自ら設計した空間の魅力を伝えることができる。【10%】
達成目標3
・ダイアグラムによって、設計のコンセプトを明快に説明できる。【20%】
達成目標4
・敷地及びその周辺環境から、その場所特有の個性を発見することができる。【10%】
達成目標5
・敷地環境の個性や、想定した使用者の要望に見合う、公的な性格を帯びた建物を構想できる。【15%】
達成目標6
・設計におけるスタディの重要性を理解し、そのプロセスまでをデザインすることができる。【15%】
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
○
プレゼンテーション
○
実習
○
フィールドワーク
○
その他課題解決型学習
決められた敷地や建物規模、用途などの条件のなかで、各自が設定した課題を、解決する建物の設計に取り組む。
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
設計課題の説明
中層建築の型の調査とスタディ模型の制作、点景の制作 中層建築の型を調査し、スタディ模型を制作することで、動線やそれに要する面積規模について理解する。(3時間)
第2回
中層建築の型の調査とそのスタディ模型
発表・講評1 中層建築の型を調査し、動線やそれに要する面積規模について、スタディ模型を用いて報告する。(3時間)
第3回
中層建築の型の中のパブリックな場所のスタディ
発表・講評2 中層建築の型の中のパブリックな場所の在り方をスタディし発表する。(3時間)
第4回
中層建築の型の中のプライベートな場所のスタディ
発表・講評3 中層建築の型の中のプライベートな場所の在り方をスタディし発表する。(3時間)
第5回
中層建築の型においてファサードのスタディ
発表・講評4 中層建築の型においてファサードの在り方をスタディし発表する。(3時間)
第6回
私だけの敷地模型の制作①エスキース
コンセプトを表す型のモデルの制作①エスキース 敷地とその周辺環境から読み取り、スタディ/コンセプト・モデルのための敷地模型を制作する。(3時間)
第7回
私だけの敷地模型の制作②エスキース
コンセプトを表す型のモデルの制作②エスキース 読み取った敷地の特徴と、建物との関わりのコンセプトを表す簡易な型の模型を2、3案制作する。(3時間)
第8回
「地域と繋がる中層建築の型」
発表・中間講評 この時点までに整理した内容を、A1用紙1枚以上にまとめる。(3時間)
第9回
「地域と繋がる中層建築」再調整エスキース
前回の講評を踏まえ、コンセプトやプログラムの再選定など、設計全般における調整を行う。(3時間)
第10回
プレゼンテーション図面の作成①
設計図書の確認 設計内容を適切に伝達できる設計図書の種類を確認し、図面化を進める。(3時間)
第11回
プレゼンテーション図面の作成②
図面レイアウト 設計内容を適切に伝達できる設計図書を確認し、プレゼンテーションの制作を進める。(3時間)
第12回
プレゼンテーション図面の作成③
模型の調整 設計内容を適切に伝達できる設計図書や模型の表現を確認し、制作を進める。(3時間)
第13回
講評会
これまでのスタディのプロセスを踏まえて、自分の作品を説明できるようプレゼンテーションをまとめる。(3時間)
第14回
合同講評会
再提出図面のチェックと再修正 建築設計科目全担当教員を交えた講評会において、自分の作品を説明できるようプレゼンテーションをまとめる。
課題等に対するフィードバック
各回の授業で、示された成果物に対する見解を伝え、アドバイスを行う。
評価方法と基準
提出課題作品の内容による。設計プロセス20点+最終成果物70点+プレゼンテーション10点とした総合評価で60点以上を合格とする。
テキスト
なし。教員作成による関連資料を適宜配布する。
参考図書
『建築設計資料集成 総合編』 日本建築学会=編・丸善株式会社
『建築構成学 建築デザインの方法』 坂本一成、小川次郎、足立真ほか・実教出版 『ハウジング・プロジェクト・トウキョウ』 都市環境構成研究会・東海大学出版会 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
2年次までの建築設計系科目で身につけた、基礎的な製図や模型制作の技術、必要諸室の規模や動線、断面計画などを発展させ、現代社会から求められる魅力的な建築を構想し、提案し、伝えることに重点を置いた科目である。4年次において卒業設計の選択を検討している学生は、同学期に開講される「空間構成論」「建築プレゼンテーション」と併せて履修することが望ましい。
履修登録前の準備
建築の設計は、「好きな建築を見つける」ことからはじまり、改善、改良を加えてアイデアを成長させていくものである。授業に先立ち、建築誌、建築家の作品集、街の建物等から「好きな働く場」を見つけ、なぜそれが好きか、面白いと感じるのかを説明できるようにしておくこと。参考となる建築のリストも配布するので、あらかじめ実際に見学しておくこと。
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