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教員名 : 宮﨑 俊介
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授業コード
510441
オムニバス
科目名
施工と監理
科目名(英語)
Construction and Project Management
配当学年
3年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
火曜1限
対象学科
建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
宮﨑 俊介、岡安 達生
教室
5-203
実務家教員担当授業
担当教員の宮崎と岡安は、建築生産に関する技術開発等の実務経験がある。その経験を活かし、施工計画・施工管理に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
建築工事のうち主要な工種について学習する。あわせて、現場における施工管理手法、設計と施工の視点の違い、技術開発の取り組みなど、建築生産に関連する周辺知識について学ぶ。
達成目標1
主要工種の工事(仮設工事、鉄筋コンクリート工事、鉄骨工事、内装工事、等)について説明できる。【30%】
達成目標2
経済活動としての建築プロジェクトや、建設にかかわる組織について説明できる。【30%】
達成目標3
設計者と施工者の協働や、設計から施工への情報の展開プロセスを説明できる。【20%】
達成目標4
建築プロジェクトにおける課題を発見し、自分の考えを述べることができる。【20%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
建設業のしくみ[宮崎]
日本の建設市場の規模、近年の話題について調べておく。(2時間)
第2回
建築プロジェクトの組織と役割[宮崎]
設計者、施工者、監理者にはどのような企業があるのか、どのような業務を担っているのか調べておく。(2時間)
第3回
仮設工事・地下工事[宮崎]
建築工事の全体の流れや、使用される建設機械について調べておく。鉄筋コンクリートや鋼材などの建築材料について復習しておく。(2時間)
第4回
鉄筋コンクリート工事(型枠工事)[宮崎]
型枠工事について調べておく。コンクリートの性質について復習しておく。(2時間)
第5回
鉄筋コンクリート工事(鉄筋工事)[宮崎]
鉄筋工事について調べておく。コンクリート、鋼材について復習しておく。(2時間)
第6回
鉄筋コンクリート工事(コンクリート工事・左官工事)
[宮崎] 鉄筋コンクリート工事のコンクリート工事・左官工事について調べておく。(2時間)
第7回
プレキャストコンクリート[宮崎]
プレキャストコンクリートとは何か、どのような種類があるのか調べておく。(2時間)
第8回
鉄骨躯体工事[岡安]
鉄骨構造と鉄筋コンクリート構造の違いを、力学的な特性、工法の特徴、建物用途などの観点から調べておく。(2時間)
第9回
カーテンウォール工事[岡安]
カーテンウォールの種類を調べておく。耐震技術について調べておく。(2時間)
第10回
内装・設備工事[岡安]
内装・設備工事について調べておく。(2時間)
第11回
施工計画[岡安]
工程表の種類、利用方法、ネットワーク工程に関する用語などを調べておく。(2時間)
第12回
生産性向上の取り組み[岡安]
プレファブリケーション、機械化など、生産性を向上させるための取り組みについて、新聞記事や企業のプレスリリースを調べておく。(2時間)
第13回
先端的な施工技術の開発[岡安]
建設現場の情報化、自動化施工、新しい施工計画手法などの取り組みについて調べておく。(2時間)
第14回
設計と施工のインタフェイス[岡安]
設計者、施工者、監理者の立場の違いを復習し、施工のことを考慮した設計手法の長所・短所を自分で考えてみる。(2時間)
課題等に対するフィードバック
課題は返却しないが、適宜授業内で解説する。
評価方法と基準
授業内で指示する課題(40%)、期末試験(60%)。すべての課題を提出した場合のみ試験を採点する(課題の未提出がある場合は受験しても未受験として扱うことがある)。
60点以上を合格とする。 テキスト
日本建設業連合会編『施工がわかるイラスト建築生産入門』彰国社(2017年)
[ISBN-13: 978-4395321001] 参考図書
松村秀一・権藤智之編著 建築新講座テキスト『建築生産(第三版)』市ヶ谷出版社(2022年)
[ISBN-13: 978-4870712997] 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
建築学科では、意匠、構造、設備について学ぶ。これらの知識を使って創り上げたアイデアを実現するのが生産プロセスである。狭義には躯体のつくり方とか内装工事の進め方などが含まれるが、広くは、施工計画や施工管理、労働力や資材の調達、安全や環境等に関連する様々な活動がこれに含まれる。本科目は建築物を具現化するプロセスを多様な視点で学ぶ機会となる。
講義内容は、RC造・S造の高層事務所ビルの躯体工事が中心となる。戸建て住宅、木造建築物、内装工事は扱わない。大規模建築物の設計・施工管理業務にかかわりたい学生を対象とする。 履修登録前の準備
構造系科目のうち、力学に関するもの、鉄筋コンクリート構造・鉄骨構造などの構造に関するもの、またこれらの材料に関するものについて、復習しておくこと。
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