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教員名 : 宮原 浩
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授業コード
520823
オムニバス
科目名
教職実践演習(中・高)
科目名(英語)
Practical Seminarfor Teaching Profession
配当学年
4年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
水曜2限
対象学科
基_機械,基_電電,基_電情,基_応用,基_環生
コース
科目区分
教職科目
必選の別
教職科目
担当者
宮原 浩
教室
5-401
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
学生が、教員としての使命感や責任感、教育的愛情等を育むために、これまで教職課程の個々の科目の履修・修得した専門的な知識・技能を基として、学級(ホームルーム)や教科を担任しつつ、教科指導、生徒指導等の職務を実践できる資質能力が、確実に身につくようになる。
達成目標1
教員としての使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項、社会性や対人関係能力に関する事項、生徒理解や学級経営および教科内容等の指導力向上に自信をもつことができる。【40%】
達成目標2
グループ協議、ロールプレイング、調査発表、模擬授業と研究協議などの手法を学び、学校課題解決に取り組むことができる。【40%】
達成目標3
教員として目指すために、強い責任感が身につき志望意欲の高揚を図ることができる。【20%】
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
○
プレゼンテーション
○
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
授業に関するオリエンテーション
履修カルテの確認と更新、 教職の学修のふり返りと教育観について 教育現場における実践事例を課題としてロールプレイングやグループ協議等で進める あらかじめ教職科目の履修・修得状況を履修カルテ等により確認すること。(1時間)
グループ協議の反省をまとめておくこと。(1時間) 第2回
安全教育と危機管理
学校事故には様々なものがある、特に運動部活動中の事故について、具体的裁判事案を事例として、事故防止や安全配慮義務についてのグループワークを行う。 工業、技術に関しては実技実習が伴うことから、事故対応に関しても学修する。 「教職論」・「生徒指導論」等の授業資料を整理し、復習しておくこと。(1時間)
グループ内の意見を参考にして、協議内容の反省や改善方法をまとめておくこと。(1時間) 第3回
学習指導について
学習指導要領の改訂に伴い令和3年度は中学校全面実施、令和4年度より高等学校で年次進行で導入された。 対話的で主体的な深い学びが注目され、学習指導の工夫改善となっている。ここでは、その一例として知識構成型ジグソーによる協調学習を体験し、メリット、デメリットに関してグループワークをとおして学修する。 各教科教育法などを振返り、整理しておくこと。(1時間)
協議結果や改善策についてまとめておくこと。(1時間) 第4回
生徒指導①
いじめの問題や不登校問題に関して、担当グループの講話、グループ協議を行い、教員より補足説明や関連事項について講義をとおして学修する。 中学校の道徳教育や「生徒指導論」、国の関係法令等や都道府県教育委員会の取組について調べておくこと。(1時間)
協議結果や改善策をまとめておくこと。(1時間) 第5回
教員の指導力について(体罰問題)
体罰問題の多くが運動部活動であることを踏まえ、担当グループの講話、グループ協議を行い、教員より補足説明や関連事項について講義をとおして学修する。 体罰防止に関して教育委員会や教育センターが現職教員等にどのような対策を講じているか調査をしておくこと。(1時間)
協議結果の反省・改善策を記録しておくこと。(1時間) 第6回
学級経営について
教員として学級経営は最も重要なことであり、生徒指導、学習指導、進路指導、保護者などに係わることとなる。生徒を掌握し、理想的な集団にまとめ動かす指導力が伴う。このことを踏まえ、担当グループの講話、グループ協議を行い、教員より細く説明や関連事項について講義をとおして学修する。 クラス担任に関して関係教育委員会の初任者向け研修テキストなど事前に調べておくこと。
(1時間) 協議結果の反省事項を記録しておくこと。(1時間) 第7回
教員の対人関係能力(保護者等の対応について)
対人関係においてコミュニケーションは重要であり、教員にもその能力が求められることを踏まえ、担当グループの講話、グループ協議を行い、教員より補足説明や関連事項について講義をとおして学修する。 コミュニケーション能力を高めるための取組について企業をはじめ情報収集しておくこと。(1時間)
自己評価や振り返り、協議内容を整理しておくこと。(1時間) 第8回
キャリア教育について(進路指導について)
キャリア教育の中でも進路指導に関しては、中学校3年、高校3年(定時制の多くが4年)が決定時期である。生徒の進路選択は重要であることを踏まえ、担当グループの講話、グループ協議を行い、教員より補足説明や関連事項について講義をとおして学修する。 「進路指導論」、「職業指導」などを参考に、生徒に情報提供や保護者に対して、担任としての視点でまとめておくこと。(2時間)
第9回
学習指導について
分かりやすい授業や生徒が深く学びたいと思われる授業づくりを進めることは教員となって職を辞するまで永遠に考えなければならないことを踏まえ、担当グループの講話、グループ協議を行い、教員より補足説明や関連事項について講義をとおして学修する。 各教科教育法、教育実習Ⅰ、教育実習Ⅱ・Ⅲを振返り、課題をまとめておくこと。(1時間)
協議結果の振り返りをまとめておくこと。(1時間) 第10回
生徒指導②
生徒心得の中で、一番課題となっている校則の在り方について昨今話題となっていることを踏まえ、担当グループの講話、グループ協議を行い、教員より補足説明や関連事項について講義をとおして学修する。 国の指示に基づき、各教育委員会が校則実態把握に努めたその経緯を調べること。(1時間)
今後の校則の在り方を協議し、記録しておくこと。(1時間) 第11回
模擬授業(教職課程担当教員、専門学科教員が指導する)
実際の授業を2名学生が行う。 グループ協議の中では、自身の教育実習研究授業を振り返りながら授業改善の協議や発表を行う。 授業の教材研究をする。良い授業方法とは何かを考えておくこと。(1時間)、実施後の振り返りと改善策を考えること。(1時間)
第12回
学習指導②
学習指導要領の改訂に伴い、評価の観点が見直された。特に高等学校教員には、大きな意識改革が求められている。高校の現状も調査したうえで、担当グループの講話、グループ協議(評価の観点についての演習課題)を行い、教員より補足説明や関連事項について講義をとおして学修する。 観点別評価の国が発行している内容や都道府県教育委員会の取組や実践事例を調べておくこと。(1時間)
演習の結果を踏まえ、各人のずれや認識の違いを把握し、改善策を報告すること。(1時間) 第13回
学校経営
学校の特色化をどうするのか。少子化の影響により高等学校の統廃合や生き残りをどうするか、中学校において学校の選択制が導入しつつあることを踏まえ、担当グループの講話、グループ協議を行い、教員より補足説明や関連事項(学校運営協議会など)について講義をとおして学修する。 都道府県教育委員会HPや文部科学省HPより、学校の特色化に関して調査しておくこと。(1時間)
協議結果の振り返りを記録しておくこと。(1時間) 第14回
総合的なまとめ
工業教育、中学技術教育の課題を列挙し、担当グループの講話、グループ協議を行い、教員より補足説明や関連事項について講義をとおして学修する。 履修カルテのまとめ、最終小論文の提出。 14回の授業を終えて自己の取組をふり返り、論文として作成しておくこと。(1時間)
教員としての適格性について自己診断・評価を実施すること。(1時間) 課題等に対するフィードバック
各学生がグループで検討した課題を授業スタイルで実施するため、学生グループが終わったごとに講評や実践事例に基づいて補足説明する。
評価方法と基準
各授業の運営や発表内容について最大評価は50点を付与する。各自課題レポートは最大10点、教育論文は最大20点、その他ポートフォリオやグループ活動においてリーダー的な要素を発揮した場合は最大20点を付与する。これらの合計点が60点の学生の場合はC評価とする。
提出された課題等は次回の授業内で講評するか、添削をして返却する。 テキスト
教職教育センター作成の資料
参考図書
『中学校学習指導要領』(平成29年3月告示)【ISBN978-4-8278-1-1461-3】
『高等学校学習指導要領』(平成30年3月告示)【ISBN978-4-8278-1-1478-1】 (文部科学省) 『中央教育審議会報告』、『文部科学省白書』各種最新教育情報 『初任者研修資料』東京都および埼玉県教育委員会 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
多くの教職科目や「教育実習Ⅰ」、「教育実習Ⅱ」、「教育実習Ⅲ」を履修・修得していることが絶対条件。教職課程の総仕上げと位置づける。したがって受講態度も自ら問いかけ、将来教員としての適格性も自答できることが求められる。原則として4年生の秋学期に履修すること。
履修登録前の準備
?<注意>履修する際、春学期は秋卒業予定の者に限るので、多くの人は秋学期となる。
「教育実習Ⅰ」、「教育実習Ⅱ」、「教育実習Ⅲ」について復習しておくこと。また、新聞等で教育問題の事案や国政や都県政の動きについて最新の教育情報を得ておくこと。さらに4年間のまとめとして、履修カルテを完成させることも必要である。 |