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教員名 : 木下 芳郎
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授業コード
510390
オムニバス
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科目名
建築計画Ⅳ
科目名(英語)
Architectural Planning IV
配当学年
3年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
火曜2限
対象学科
建_建築_Aコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
木下 芳郎、徐 華
教室
5-203
実務家教員担当授業
担当教員の木下芳郎は、建築空間における各種設備の規模計画、群集流動、回遊行動の調査・研究、緊急時における避難安全性評価等に関する調査・研究の実務経験がある。この経験を活かし、建築計画を実社会で役立てるために必要となる実践的な知識、考え方について実務経験の紹介を交えながら解説し、実務で扱う問題に近い演習問題を用いて授業を行う。徐華は、公共施設設計等の実務経験がある。授業では、建築計画上の工夫に関連する建築の実例を紹介する。
授業の目的と進め方
計画・設計段階で建築の利用のされ方を適切にイメージすることで、課題点を発見し、改善方法を発想できるようになる。住宅、集合住宅、各種施設の計画で学んだことを安全性、利便性、快適性といった視点でとらえ、知識を実践的に活用できるようになる。さらに、施設規模の計画方法、施設配置についての考え方、利用状況をイメージする際の根拠となる法則性や分析方法についても修得する。
達成目標1
・エスキースや図面から、様々な利用者と状況における建築の利用のされ方をイメージできるようになる【30%】
達成目標2
・利用状況のイメージから課題点を発見し、改善方法を発想できるようになる【30%】
達成目標3
・利用状況を適切にイメージするための知識、分析方法を身につける【40%】
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
○
プレゼンテーション
実習
○
フィールドワーク
○
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
安全性と利便性:シナリオでイメージする【木下 芳郎】
住宅図面(自分が製図の課題で設計したものが望ましい)について、自分が過ごす1日のシナリオを書く(2時間)
第2回
利用者の安全性1:住宅での安全性【木下 芳郎】
住宅で起きそうな危険なことの原因と改善方法を図面やスケッチで表現する(2時間)
第3回
利用者の安全性2:群集の行動【木下 芳郎】
授業で説明する問題の改善方法を考え、そのアイデアを図面やスケッチで表現する(2時間)
第4回
利用者の安全性3:防災計画の基礎【木下 芳郎】
災害時に起きそうな危険なことの原因と改善方法を図面やスケッチで表現する(2時間)
第5回
利便性1:規模の計画方法【木下 芳郎】
授業で説明する施設の設備について、規模の改善方法についてまとめ、図面で表現する(2時間)
第6回
利便性2:施設選択モデルの基礎【木下 芳郎】
自分が最近利用した施設の中から1つを選び、位置や規模が変化した時の利用者数や利便性の変化を考察してまとめる(2時間)
第7回
利便性3:施設配置計画の基礎【木下 芳郎】
自分が前回考察した施設について配置の改善案をまとめる(2時間)
第8回
快適性1:空間イメージ【徐 華】
自分が最近利用した公共空間のイメージとその理由についてまとめる(2時間)
第9回
快適性2:シークエンス【徐 華】
自分が最近利用した公共空間のシークエンスについてまとめる(2時間)
第10回
快適性3:アフォーダンス【徐 華】
自分が最近利用した公共空間と行動との関係についてまとめる(2時間)
第11回
快適性4:アクティビティ【徐 華】
自分が最近利用した公共空間での行動や滞在場所についてまとめる(2時間)
第12回
快適性5:居場所【徐 華】
自分がいつも選択する公共空間の特徴や印象及び利用したい理由についてまとめる(2時間)
第13回
快適性6:中間領域【徐 華】
自分が最近利用した半外部空間を規模と配置によって分類しまとめる(2時間)
第14回
快適性7:建物群【徐 華】
自分が最近利用した半外部空間及び建物群について規模や配置及び人々の行動を考察しまとめる(2時間)
課題等に対するフィードバック
課題については代表的な回答を紹介しながら、適切な回答例や間違いやすい点などを授業内で解説する。
評価方法と基準
授業を進めながら行う演習で修得度合を評価(60%)する。最終的な理解度を試験・レポートで評価(40%)する。 100点満点の評価に対し、60〜69点をC評価とする。
テキスト
教員作成による関連資料を適宜配布する。
参考図書
青木義次、浅野平八、木下芳郎、広田直行、村阪尚徳 『一目でわかる建築計画 設計に生かす計画のポイント』 学芸出版社(2002)[ISBN-10:4761522909、ISBN-13:978-4761522902]
大佛俊泰、宮本文人、藤井晴行 『建築計画学入門-建築空間と人間の科学-』 数理工学社(2009)[ISBN-10:4901683667、ISBN-13:978-4901683661] 内藤和彦、橋本雅好、日色真帆、藤田大輔:「設計に活かす 建築計画」 株式会社学芸出版社(2010年)ISBN978-4-7615-2484-5 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
「建築計画Ⅰ」、「建築計画Ⅱ」、「建築計画Ⅲ」で学ぶ様々な知識を利用者の安全性と利便性、快適性という視点からあらためてとらえ、計画、設計の場で活用するための能力を身につける。さらに、建築と利用者の行動に関する法則性や分析方法、施設の配置計画といった広域の視点を身につけることで、魅力的で安全な建築について考える力と知識と技術に裏付けられた問題発見能力、課題解決の発想力の向上につなげる。
履修登録前の準備
・自分の住宅設計課題を見返し、1/100スケールの簡単な平面スケッチを描けるようにしておく
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