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教員名 : 木下 芳郎
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授業コード
510745
オムニバス
科目名
卒業計画Ⅰ
科目名(英語)
Bachelor Thesis I
配当学年
4年
単位数
4.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
実習
対象学科
建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
木下 芳郎
教室
実務家教員担当授業
担当教員の木下芳郎は、建築空間における各種設備の規模計画、群集流動、回遊行動の調査・研究、緊急時における避難安全性評価等に関する調査・研究の実務経験がある。その経験を活かし、研究成果が実社会においてどのようなかたちで役に立つのかを意識しながら研究を進められるよう、実社会での課題やニュース、先進的な調査、分析方法を紹介しながら研究指導を行う。
授業の目的と進め方
計画・設計系、構造・材料系、環境・設備系の研究室に所属し、指導教員に指導を受け卒業設計・論文または課題に「卒業計画Ⅱ」と合わせて1年間取り組むことで、これまで学修してきたことを総合的に理解することを目的とする。論文または設計では、既設計・調査研究方法の学習等を通して、テーマ設定や方法論を確立することを主な目標とする。課題では、独自の方法でアプローチし、所定の形式にまとめて、口頭発表を行う。
達成目標1
・卒業設計・卒業研究・卒業課題についての目標を立て、研究室の運営も始められる。【10%】
達成目標2
・これまでに学修してきた内容をベースとしつつ自らテーマを決め、実施方法やスケジュールを検討できる。【20%】
達成目標3
・テーマを決め、実施方法やスケジュールを具体化できると共に、それに向けた調査や設計、実験等ができる。【30%】
達成目標4
・卒業設計・卒業研究について、取り組んできた活動の中間結果を自ら取りまとめられる。コンセプトや目的、内容、結果を報告書としてまとめ、必要に応じてより深く掘り下げられるよう考察できる。【40%】
達成目標5
・卒業課題については、発表に向けて梗概や発表用の資料を作成できる。仕上げとなる口頭発表で自らの活動を充分に説明できる。【40%】
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
○
グループワーク
○
プレゼンテーション
○
実習
○
フィールドワーク
○
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
研究の意義、目標、研究室の運営
これまでに学修してきた専門科目で自身のテーマに近い内容について、特に良く復習しておく。
第2回
設計・論文:設計テーマ・研究テーマの立案
課題:テーマ・方法・スケジュールについて研究室内や同じ系どうしで協議 設計・論文:指導教員や研究室のメンバー達とよくディスカッションし、テーマの案を考える。
課題:調査や設計、実験等の内容について協議することで、以降の活動にフィードバックする。 第3回
設計・論文:テーマの遂行方法、スケジュールの検討
課題:方向性を決定 設計・論文:テーマ決定に向けて、広く情報を収集し、その方向性や計画を決める。
課題:広い視野と合理的なバランス感覚を持ちつつ、情報収集しながら、設計・研究の方向性を決める。 第4回
設計・論文:テーマの決定
課題:課題の実施 設計・論文:よく吟味しテーマを具体的に決めつつ、調査や設計、実験の方向性を決める。
課題:積極的に活動を進めつつも、良く考え最終的なまとめをイメージしながら設計・研究を進める。 第5回
設計・論文:テーマに関する調査
課題:図面や模型の制作、または論文制作 設計・論文:テーマにおける可能性や問題点など、広く客観的な視野で調査をし、実態を良く理解する。
課題:制作物として形にしていく過程で、作業ボリュームと完成までの全体スケジュールを把握する。 第6回
設計・論文:テーマに関する分析
課題:成果の取りまとめ 設計・論文:調査結果に基づきつつも、そこから新たな或いは独自の視点で掘り下げて分析をする。
課題:これまでに活動して分かったことやコンセプトをまとめ上げる。客観的な分析や丁寧なまとめを心掛ける。 第7回
設計・論文:中間発表、ディスカッション
課題:詰めとまとめ 設計・論文:研究室或いは、同じ系どうしでの発表会を通して、不明点や整理しきれていない部分を洗い出す。
課題:客観的な合理性を有するか、論理的な飛躍や破綻がないか、確認しながら進める。 第8回
設計・論文:実施
課題:中間発表、ディスカッション 設計・論文:積極的に活動を進めつつも、良く考えながらテーマの趣旨に沿って設計・研究を進める。
課題:研究室或いは、同じ系どうしでの発表会を通して、不明点や整理しきれていない部分を洗い出す。 第9回
設計・論文:フィードバック
課題:全体の完成度を向上 設計・論文:テーマ調査による問題点の把握や分析に対する提案がなされているか振り返りながら設計・研究を進める。
課題:全体のバランスとして、その整合性は取れているか、他の作品や論文等を参考に広い視野で確認をする。 第10回
設計・論文:全体の枠組みを創造
課題:作品完成、論文完成 設計・論文:テーマに沿って全体のバランスや整合性は取れているか、他の作品や論文等を参考に広い視野で確認をする。
課題:内容について合理的かつ整合性が取れているか、全体のバランスは取れているか、良く確認をする。 第11回
設計・論文:取組結果のとりまとめ
課題:梗概の作成 設計・論文:これまでに活動して分かったことやコンセプトをまとめ上げる。客観的な分析や丁寧なまとめを心掛ける。
課題:必要な内容に抜けが無いように、かつ簡潔に、梗概としてまとめ上げていく。 第12回
設計・論文:報告書の作成準備
課題:口頭発表用のデジタルデータの作成 設計・論文:報告書における問題点をまとめ、論理的な破綻や不整合な点はないか確認しながら報告書を準備する。
課題:自身のコンセプトや目的、内容や結論を分かりやすく説明できるようなプレゼンテーション資料を作成する。 第13回
設計・論文:報告書の作成
課題:口頭発表の準備・演習 設計・論文:それまでに行ってきた設計・研究における問題点をまとめ、研究室や同じ系で意見交換しながら作成する。
課題:発表に向けキーポイントがどこか、時間感覚にも気を付けて発表の準備を行う。 第14回
設計・論文:報告書の完成
課題:口頭発表 設計・論文:必要な内容に抜けが無いように、かつ簡潔に、報告書としてまとめ上げる。
課題:自身の考えが他者に正確に伝わり、より理解して貰えるような発表となるよう心掛ける。 課題等に対するフィードバック
⽇常的な研究活動やゼミでの発表を通して学⽣の成果や進捗を確認し指導を⾏う。必要に応じて改善点を⽰したり、新しい⽬標を設定したりするなどして、学⽣個⼈の適性に合わせた指導を⾏う。
評価方法と基準
ルーブリックにもとづく取り組み状況と成果物によって総合的に評価する。その評価が60点のものをC評価とする。
テキスト
所属研究室の指導教員が指定する。
参考図書
所属研究室の指導教員が指定する。
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
この科目は、自らテーマを設定し、これまで学んだ知識や技術を総合的に活用して行う、いわば学修の総仕上げであり、社会へ旅立つ関門の位置づけとなっている。
「卒業計画Ⅰ」の履修後、「卒業計画Ⅱ」を履修する。 履修登録前の準備
テーマに関する具体的な資料や活動の成果等をその都度整理し、ゼミで共有・議論できるよう準備しておくこと。
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