シラバス情報

授業コード
520235
オムニバス
科目名
インテリアワークショップ
科目名(英語)
Interior Workshop
配当学年
2年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
金曜3限、金曜4限
対象学科
建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択必修科目
担当者
足立 真
教室
W2-2F
実務家教員担当授業
建築および家具の設計を実務とする教員が担当する授業である。また、家具制作を実務とする助手が授業補助として加わり、製作の指導を行う。
授業の目的と進め方
20世紀前半に制作された名作家具について、その背景を理解し、現物を通した素材やプロポーションといった家具の問題を考える。
一定の木材の種類や材料サイズの中で椅子の設計・製作を行うことで、家具デザインの要点を理解するとともに基本的な木工技術の修得を目指す。
達成目標1
名作椅子の実測や作図をとおして、椅子のしくみや素材、プロポーションについて説明できる。【10%】
達成目標2
工具や治具、木工機械の使い方、加工方法や精度確保のための工夫などを理解することができる。【30%】
達成目標3
家具を設置する空間を想定しながら、家具のデザインコンセプトを組み立てることができる。【20%】
達成目標4
一定の木材の種類、材料サイズの中でオリジナル家具をデザインし、スケールモデル(S=1:5)と実物(S=1:1)を製作することができる。【40%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
名作家具に触れる 選定と名作椅子の計測
実測スケッチ完成させ、選んだ椅子の基本情報を収集し、整理しておく。(2時間)
第2回
名作家具の計測と図面化
実物の名作家具(面材による)の計測・観察をもとに、そのデザインや技術的な特徴を所定の図面をまとめる。(2時間) 
第3回
・「家具デザイン」のレクチャー
・名作家具の調査発表
 課題説明 
講評での指摘を整理し、椅子のしくみや素材、歴史について復習する。課題となる家具のデザインを検討しておく。(2時間) 
第4回
家具のデザイン1 木材とその加工を知る
木材の特性を復習し、課題で与えられる木材の特性や材料サイズを踏まえてイメージスケッチを進める。(2時間) 
第5回
家具のデザイン2 イメージスケッチ制作
図面制作を進めておく。(2時間)
第6回
家具のデザイン3 安全講習と木材加工
面材の切断などをとおして、工具や機械の使い方を理解しておく。模型材料の検討、準備を行う。(2時間) 
第7回
家具のデザイン4 模型製作 
授業内に終わらない場合、空き時間に模型を完成させておく。(2時間)
第8回
中間講評
講評での指摘を整理し、スケールを上げた検討を進める。(2時間) 
第9回
家具のデザイン5 修正・図面製作
完成へ向けて加工や仕上げの手順を検討しておく。(2時間)
第10回
家具のデザイン6 加工
製作図を完成させる。(2時間)
第11回
家具のデザイン7 組立
組立までを完成させ、仕上げの材料を検討しておく。(2時間)
第12回
家具のデザイン8 仕上げ・塗装
プレゼンテーションに用いる写真撮影などについて、セッティングや必要材料を検討しておく。(2時間) 
第13回
家具のプレゼンテーション製作
最終講評における発表の要点をまとめておく。(2時間)
第14回
最終講評 
講評を踏まえ、デザインと技術の関係を整理しておく。(2時間)


課題等に対するフィードバック
授業中に取り組んだ内容についてのアドバイスを行い、次につなげていく。
最終回の授業で成果物の発表会を実施し、講評を行う。
評価方法と基準
提出作品(70%)+ 平常点(30%)による総合評価
評価を点数化し、100点満点換算して60点以上を合格とする。
テキスト
なし。必要に応じてプリントを配布する。
参考図書
『トリンキュロ 思考としての家具 』大橋晃朗/住まい学大系 1993/ISBN-10: 4795208522
『1000 chairs』TASCHEN 2000/ISBN-10: 3836546744
『一脚の椅子・その背景』建築資料研究社 2002/ISBN-10: 487460773X
他、随時授業で紹介する図書
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
名作家具の実物に触れ、実際に製作することをとおして、デザインと技術の関係を学ぶことができる。また、基本的な木工技術について学ぶことができる。家具・什器・内装のデザインによってインテリアの空間をトータルに構想し、実際に制作する3年秋学期の「生活空間の設計Ⅱ」と連関する。なお、製作には比較的長い作業時間を要することから、授業時間外にもインテリアデザインラボの利用を推奨する。
履修登録前の準備
身近な家具のデザインを観察しておくこと。履修にあたっては汚れても良い作業着等を着用すること。