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教員名 : 小川 次郎
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授業コード
520456
オムニバス
科目名
現代建築論
科目名(英語)
Contemporary Architecture
配当学年
3年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
金曜2限
対象学科
建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
小川 次郎
教室
1-205
実務家教員担当授業
担当教員の小川は、建築設計・監理に関する豊富な実務経験をもつ。その経験を活かし、建築意匠に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
この授業では、近年の建築作品や建築論、また設計・建設への市民参加等への考察を通して、現代建築における設計思想、批評性、空間性等を読み取るとともに、かつそれらに通底する時代性を理解し、説明できる能力を身につける。
達成目標1
・授業で取り上げる建築表現の意義を理解し、説明できる【20%】。
達成目標2
・建築論どうしの意味、類似性や差異、それら相互の関係を理解し、説明できる【30%】。
達成目標3
・建築における言説の役割を理解し、それらと作品の関係を説明できる【20%】。
達成目標4
・現代建築家の都市に対する概観や、都市空間に建築を設計する際の思考を理解し、説明できる【30%】。
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
○
実習
○
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
〈デジタル・デザイン〉1・デジタル・プレゼンテーションと実作との比較から
授業に先立ち、近年の建築作品におけるデジタル・プレゼンテーションの事例を調べておく。(2時間)
第2回
〈デジタル・デザイン〉2・近年のデジタル・デザインによる建築論
授業に先立ち、デジタル・デザインとの関連が深いと思われる近年の建築作品・言説を調べておく。(2時間)
第3回
建築とまちづくり1・建築作品=表現を越えた何か
授業に先立ち、大学の建築系研究室・アート系研究室によるまちづくり活動の事例を調べておく。(2時間)
第4回
建築とまちづくり2・地方都市での実践
授業に先立ち、建築家や設計事務所がまちづくり活動に参加した事例を調べておく。(2時間)
第5回
建築と現代アート1・どんな場所でつくるか
授業に先立ち、近年開催された美術展・作品の事例を調べておく。(2時間)
第6回
建築と現代アート2・建築に引き寄せて考えてみる
授業に先立ち、建築における材料(ガラス・鋼材等)や構法の表現上の効果について考察しておく。(2時間)
第7回
課題講評1・建築/都市/アートを通して考えること
建築と、隣接する他分野(アート、映画、写真等)の表現方法の類似性や差異について考察する。(2時間)
第8回
〈働き方〉から見えてくること1・設計事務所で建築を実践する
授業に先立ち、授業で取り上げる建築設計事務所の作品や活動を調べておく。(2時間)
第9回
〈働き方〉から見えてくること2・ふつうの人としてできること
授業に先立ち、建築家や設計事務所が関わった市民ワークショップの事例を調べておく。(2時間)
第10回
〈働き方〉から見えてくること3・キュレーターという仕事—建築とアートの狭間で
授業に先立ち、近年盛んな美術展への建築家の参加事例を調べておく。(2時間)
第11回
開かれた建築へ?建設行為への参画と協働
授業に先立ち、住民参加、セルフビルドなど非専門家の手による建物の設計・建設事例を調べておく。(2時間)
第12回
それでも設計を続ける意味1・公共建築とプロポーザル
授業に先立ち、公共プロポーザルを経て近年建設された建築作品の事例を調べておく。(2時間)
第13回
それでも設計を続ける意味2・都市建築と建築の社会性
授業に先立ち、建築家が公共建築・都市建築作品の発表に際して著した言説を調べておく。(2時間)
第14回
課題講評2・現代建築の広がりと可能性
授業で取り上げた建築作品・建築論相互の関係を理解し、それらの批評性を考察する。(2時間)
課題等に対するフィードバック
・大課題については優秀と思われる提出物を複数取り上げ、教員と受講者によるディスカッションを行う。
・小課題については適宜見解を伝えアドバイスする。 評価方法と基準
演習課題による。言説及び作品の理解力・批評能力60%、文章表現力40%
これらを総合し、60点以上をC評価以上とする。 テキスト
教員作成による関連資料を適宜配布する。
参考図書
『住宅論』/篠原一男・鹿島出版会(ISBN-10: 4306050491)
『風の変様体 建築クロニクル』/伊東豊雄・青土社(ISBN-10: 4791757823) 『住宅 日常の詩学』/坂本一成・TOTO出版(ISBN-4: 887062044) 等 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
この授業では、創作の最前線に立つ人々の実感ある言葉に直に触れ、議論を交わしつつ現代建築の可能性について検証する。担当教員が関心を持ちつつ設計活動を行ってきた6つの概念を通して、「建築に、いま、何が求められているか」を考える。6つのセッションごとに講師を招き、彼らのレクチャー及び教員との対談を通して、これらの問題の可能性について思考を交わす。
履修登録前の準備
参考図書を購読していることが望ましい。
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