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教員名 : 石原 次郎
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授業コード
210119
オムニバス
科目名
写真メディア特論
科目名(英語)
Advanced Study on Photography
配当学年
1年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
水曜2限
対象学科
博前_電子
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
石原 次郎
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
この授業の目的は、写真メディアが視覚メディアにおいてどの位置にあるのかを明らかにした上で、理論だけでなく実践的にその特性を探ることである。そのために、外の世界との関係の築き方を写真撮影を通じて習得する。
達成目標1
イメージの歴史における写真メディアの意味・特性を説明できる。[20%]
達成目標2
過去の写真から、写真家の意図を推測することができるようになる。[20%]
達成目標3
カメラの構造を理解する。[20%]
達成目標4
フレーミングにより平面構成ができる。[20%]
達成目標5
F値に着目し、意図した写真を撮影できる。[20%]
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
◎
ディベート
○
グループワーク
プレゼンテーション
○
実習
◎
フィールドワーク
◎
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
課題1「水平垂直に留意して撮る」の説明
カメラの基本操作方法を予め習得しておくこと。また、傾いた写真を画像編集ソフトを使って矯正し、その前後で見え方がどのように変わるかを確認しておくこと(2時間)。
第2回
課題2「同じイメージを異なるF値とシャッタースピードで撮る」の説明
課題1の 講評 三脚の使用方法を習得しておくこと。また、被写界深度、シャッタースピードによって、イメージがどのように変化するかを確認しておくこと(2時間)。
第3回
課題3「動いているものを止めて撮る」の説明
課題2の講評 アンリ=カルティエ・ブレッソンの代表作について調べておくこと(2時間)。
第4回
課題4「逆光で撮る」の説明
課題3の講評 逆光であるにも関わらず、撮影対象物に光を当てる方法を考えておくこと(2時間)。
第5回
課題5「写真のフレームを変える」の説明
課題4の講評 アスペクト比が3:2以外の写真の先行事例を調査しておくこと(2時間)。
第6回
課題6「風景に自然のフレームを見つける」の説明
課題5の講評 平面構成をテーマとした絵画を調べておくこと(2時間)。
第7回
課題7「鏡を写し込む」の説明
課題6の講評 鏡と視線の移動の関係について考えておくこと(2時間)。
第8回
課題8「現実の中のフォトモンタージュを見つける」の説明
課題7の講評 写真メディアにおける編集行為とはどのようなことかを考えておくこと(2時間)。
第9回
課題9「全体を撮る・一部を撮る」の説明
課題8の講評 全体と部分の関係性について考えておくこと(2時間)。
第10回
課題10「内を撮る・外を撮る」の説明
課題9の講評 内部と外部の関係について考えておくこと(2時間)。
第11回
課題11「同じ光景をさまざまな時間帯で撮る」の説明
課題10の講評 季節や時刻によって、光の移り変りがどのようになるかを考えておくこと。また、先行事例を調査しておくこと(2時間)。
第12回
課題12「絵はがきと同じ写真を撮る」の説明
課題11の講評 絵はがきというメディアとはどのようなものかを考えておくこと。また、その絵はがきが撮影された季節、時刻、使用されたレンズ等を調査しておくこと(2時間)。
第13回
課題12「絵はがきと同じ写真を撮る」の中間報告
課題12の中間報告の資料を作成しておくこと(2時間)。
第14回
課題12の講評
写真印刷について調べておくこと(2時間)。
課題等に対するフィードバック
課題提出時には、学生に制作意図を述べさせた上で個々に講評を行う。
評価方法と基準
課題の提出状況とプレゼンテーションによる。合格(C評価以上)になるには、すべての提出物を期限内に提出することが最低限の条件となる。
テキスト
参考図書
伊藤俊治著『写真史』朝日出版社(1992年)【ISBN:4-255-92012-5】
ルイジ・ギッリ著、萱野有美訳『写真講義』みすず書房(2014年)【ISBN:978-4-622-07836-4】 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
この科目は、マルチメディア分野で多用される映像や写真撮影の素養を身につけるものである。しかし、いわゆる撮影技法を習得するのではなく、そのメディアのもつ特性に着目してコンテンツを制作し、それらを読み解く力を醸成する。
履修登録前の準備
マニュアル撮影のできるカメラを持参すること。また、三脚を用意できればなおよし。
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