シラバス情報

授業コード
220306
オムニバス
科目名
自律分散システム特論
科目名(英語)
Advanced Autonomous Distributed Systems
配当学年
1年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
水曜1限
対象学科
博前_電子
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
前期_電子情報メディア工学専攻教員
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
本授業では、自律分散システムの一例である通信ネットワークにおける経路選択問題を中心として、自律分散システムにおける基本事項の解説に始まり、通信ネットワークにおける数理モデルの構築方法、ネットワーク問題とその数理最適化手法、発展的な通信ネットワーク問題とその解法について学ぶ。 
達成目標1
数理計画法の基本として、最適化問題や種々の解法について説明できる 【20%】
達成目標2
通信ネットワークとのその数理問題について説明できる 【20%】
達成目標3
最短経路問題や最大流問題などの通信ネットワーク問題について説明できる 【20%】
達成目標4
IPネットワークにおける経路選択問題について説明できる 【20%】
達成目標5
授業内で解説した種々のネットワーク問題に対する解決方法について説明できる 【20%】
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
通信ネットワーク問題の概要 
・通信ネットワークについて、どのような課題ががあるかをリストアップし、事前に調べておくこと(1時間)
・最短経路問題や最大流問題について復習すること(1時間)
第2回
数理計画法の基礎I(最適化問題) 
・最適化問題の例やその解法について事前に調べておくこと(1時間)
・線形計画問題やシンプレックス法について復習すること(1時間) 
第3回
数理計画法の基礎II(双対問題と整数線形計画問題) 
・双対問題と整数線形計画問題について事前に調べておくこと(1時間)
・参考資料の問題を解き、双対問題と整数線形計画問題に対する解法について復習すること(1時間) 
第4回
基本的な通信ネットワーク問題I(最短経路問題)
・最短経路問題がどのようなものかを事前に調べておくこと(1時間)
・ダイクストラ法とベルマン・フォード法について復習すること(1時間)
第5回
基本的な通信ネットワーク問題II(最大流問題) 
・最大流問題がどのようなものかを事前に調べておくこと(1時間)
・フロー増加法や最小カット法について復習すること(1時間)
第6回
基本的な通信ネットワーク問題III(最小費用流問題) 
・最小費用流問題がどのようなものかを事前に調べておくこと(1時間)
・負閉路消去法について復習すること(1時間)
第7回
,独立経路探索問題
・独立経路探索問題がどのようなものかを事前に調べておくこと(1時間)
・独立最短経路ペア法などの各種解法について復習すること(1時間)
第8回
光ネットワークにおける波長割当て問題
・波長割当て問題がどのようなものかを事前に調べておくこと(1時間)
・光パスネットワークや波長割当て問題につい復習すること(1時間)
第9回
,波長割当て問題の解法
・波長割当て問題の解法についてどのようなものがあるか事前に調べておくこと(1時間)
・グラフ彩色化問題とその解法について復習すること(1時間)
第10回
,トラヒック需要モデル
・トラフィク需要モデルは何かについて事前に学修すること(1時間)
・パイプモデルやホースモデルなどの各モデルについて復習すること(1時間) 
第11回
IPネットワークにおける経路選択問題
IPネットワークにおける各プロトコルについて事前に学修すること(1時間)
・経路選択問題の定義について復習すること(1時間)
第12回
最適化問題におけるメタヒューリスティクス
・メタヒューリスティクスとは何かについて事前に学修すること(1時間)
・タブー探索法やアントコロニー法などのアルゴリズムについて復習すること(1時間)
第13回
ネットワーク故障と最短経路問題
・予防リンク重み決定法について事前に調べておくこと(1時間)
・リンク重み決定法やこれに対する各解法について復習すること(1時間)
第14回
通信ネットワーク問題の最新技術
・通信ネットワーク問題の最新技術について、文献を調査し事前に学修すること(1時間)
・調査した文献について、その内容を纏め、報告書を作成すること(1時間) 


課題等に対するフィードバック
提出された課題の解説については、授業内で解説の時間を設ける。
評価方法と基準
演習課題(100%)
※ 提出された演習課題等は採点後に返却します。内容を必ず復習してください。
演習課題の結果に基づいて総合得点を求め、60点以上を合格とする。
テキスト
開講時に指示する。その他、適宜資料プリントを配布する。 
参考図書
大木 英司著、通信ネットワークのための数理計画法、コロナ社【ISBN: 978-4-339-00828-9】
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
本授業では、自律分散システムの一例である、通信ネットワークにおける最短経路問題を対象として、まずは、通信ネットワークにおける数理最適化法の基礎を、次に、その発展課題や解法について学ぶ。これにより、自律分散システムにおける課題やそれを解決するための知識や技術が得られる。
履修登録前の準備
ベクトルや行列演算、微分・積分など、基礎的な数学の知識が必要となるため復習しておくこと。