シラバス情報

授業コード
200032
オムニバス
科目名
建築設計インターンシップ
科目名(英語)
Architectural Design Internship
配当学年
1年
単位数
4.00単位
年度学期
2025年度春学期、2025年度秋学期
曜日時限
集中講義
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択必修科目
担当者
小川 次郎
教室
実務家教員担当授業
担当教員の小川は、建築設計・設計監理に関する豊富な実務経験をもつ。その経験を活かし、建築設計・設計監理・建築意匠に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。 
授業の目的と進め方
この授業では、国内の一級建築士事務所に出向き、学内の建築設計演習等では経験し得ない、設計図書作成や施主対応、設計監理等の実践的設計業務の補助を行うことを通して、設計実務を遂行する上で必要となる能力を習得する。
達成目標1
・建築設計実務の流れを理解し、個々の業務内容及びそれら同士の関係を説明できる【20%】。
達成目標2
・確認申請業務の内容を理解し、必要な設計図書を作成できる【20%】。
達成目標3
・基本設計及び実施設計業務の内容を理解し、必要な設計図書を作成できる【20%】。
達成目標4
・設計監理業務の内容を理解し、必要な設計図書を作成すると共に、施工者へ適切に指示できる【20%】。
達成目標5
・建築実務設計の全体を把握した上で、施主に対して設計内容を説明できる【20%】。
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
ガイダンス 建築実務設計の流れ 
授業に先立ち、実務の研修を希望する設計事務所を想定しておく。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第2回
確認申請業務の理解と実践(1)建築基準法について 
建築基準法の内容について、法令集等を通して確認する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第3回
確認申請業務の理解と実践(2)建築基準法施工例・施工規則について 
建築基準法施行例・施行規則の内容について、法令集等を通して確認する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第4回
確認申請業務の理解と実践(3)関連法規について 
建築士法、消防法等、建築基準法に関連する法規の内容について、法令集等を通して確認する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第5回
確認申請業務の理解と実践(4)図面作成能力の習得 
確認申請図書にあらかじめ目を通し、必要となる図面の種類及び役割について確認する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第6回
確認申請業務の理解と実践(5)関連書類作成能力の習得 
確認申請図書にあらかじめ目を通し、必要となる書類の種類及び役割について確認する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第7回
確認申請業務の理解と実践(6)建築主事対応について 
建築基準法に基づき、確認申請業務における建築主事の役割について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第8回
基本設計業務の理解と実践(1)基本設計の範囲の把握 
基本設計図書にあらかじめ目を通し、図面の種類及び役割について確認する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第9回
基本設計業務の理解と実践(2)意匠図の作成(1) 
基本設計図書の意匠図における平面図・立面図・断面図等について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第10回
基本設計業務の理解と実践(3)意匠図の作成(2) 
基本設計図書の意匠図における矩計図・仕上表・面積表等について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第11回
基本設計業務の理解と実践(4)構造図の作成(1) 
基本設計図書の構造図における軸組図・伏図等について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第12回
基本設計業務の理解と実践(5)構造図の作成(2) 
基本設計図書の構造図における部材リスト等について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第13回
基本設計業務の理解と実践(6)設備図の作成(1) 
基本設計図書の設備図における空調設備図・給排水設備図・電気設備図について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第14回
中間報告会(1)確認申請及び基本設計の成果報告 
確認申請及び基本設計の成果を取りまとめ、プレゼンテーションできるよう資料を整理する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第15回
実施設計業務の理解と実践(1)実施設計の範囲の把握 
実施設計図書にあらかじめ目を通し、図面の種類及び役割について確認する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第16回
実施設計業務の理解と実践(2)特記仕様書について 
実施設計図書の意匠図における特記仕様書の役割について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第17回
実施設計業務の理解と実践(3)意匠図の作成(1) 
実施設計図書の意匠図における平面図・立面図・断面図等について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第18回
実施設計業務の理解と実践(4)意匠図の作成(2) 
実施設計図書の意匠図における矩計図・仕上表・面積表等について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第19回
実施設計業務の理解と実践(5)構造図の作成(1) 
基本設計図書の構造図における軸組図・伏図等について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第20回
実施設計業務の理解と実践(6)構造図の作成(2) 
基本設計図書の構造図における部材リスト等について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第21回
実施設計業務の理解と実践(7)設備図の作成(1) 
実施設計図書の設備図における空調設備図・給排水設備図について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第22回
実施設計業務の理解と実践(8)設備図の作成(2) 
実施設計図書の設備図における電気設備図について理解する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第23回
中間報告会(2)実施設計の成果報告 
実施設計の成果を取りまとめ、プレゼンテーションできるよう資料を整理する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第24回
設計実務における施主対応(1)設計図書・模型の作成 
施主の要望を踏まえ調整した設計図書と、設計の説明に必要となる模型を作成する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第25回
設計実務における施主対応(2)見積書の作成 
施工者の作成した見積書を判読し、施主及び設計者としての意向を反映させるべく調整を行う。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第26回
建築設計現場における設計監理(1)現場工事への対応 
施工者に設計意図を伝達すると共に、施工が正しく行われるよう調整を行う。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第27回
建築設計現場における設計監理(2)見積変更への対応 
施工の過程で生じる様々な状況を勘案しながら、設計変更に応じて生じる見積変更を調整する。
(予習・復習をあわせて6時間) 
第28回
最終報告会 インターンシップの成果報告 
確認申請、基本・実施設計、工事監理の経緯を踏まえ、インターンシップ全体の成果報告資料を作成する。
(予習・復習をあわせて6時間) 

課題等に対するフィードバック
各回の授業で見解を伝えアドバイスを行う。
評価方法と基準
研修時間(計140時間、ガイダンス・報告会40時間)、研修報告書、研修先発行の評価報告書による。 
テキスト
受け入れ先の設計事務所と指導教員が相談の上、適宜決定する。 
参考図書
受け入れ先の設計事務所と指導教員が相談の上、適宜決定する。 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
建築士法23条・建築士事務所の業務内容に基づき、建築設計実務に必要となる能力を実践的に学ぶ科目である。夏期・冬期・春期に計4週間のインターンシップ及び事前ガイダンス・報告会を行う。具体的な習得内容は、指導教員が受け入れ先事務所と相談の上、決定するものとする。修了後建築設計の分野へ進み、一級建築士資格取得を目指す学生は、本科目もしくは「建築設計スタジオⅠ・Ⅱ」のいずれかを受講することが望ましい。
履修登録前の準備
履修に先立ち、研修を希望する設計事務所を想定しておくこと。