シラバス情報

授業コード
210006
オムニバス
科目名
公共空間の設計
科目名(英語)
Design Theory and Practiceof Space for Public Life
配当学年
1年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
月曜5限
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
吉村 英孝
教室
実務家教員担当授業
担当教員の吉村は、建築意匠設計、特に校舎や寺院など地域に貢献する建築設計の実務経験がある。その経験を活かし、建築分野における公共空間の設計に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
この授業の目的は、公の空間で生活が行われている場面を考え、その生活を支え、継続させる場を設計する能力を習得することである。この目的を達成するために、まずこれまでの理論や議論を理解し、次に実例を詳細に観察し、さらにそれに見合う設計技術や設計手法を身につける。毎回の授業で課される宿題へのフィードバックをもとに、授業はすすめられる。
達成目標1
・現代の建築論、都市論における議論の一端を説明できる【20%】
達成目標2
・現代における我々の生活と、その場について、理解を深め、それを説明できる【20%】
達成目標3
・理解したことをプレゼンテーションする技術を身につけることができる【20%】
達成目標4
・建築家の設計手法について説明できる【20%】
達成目標5
・公の場での生活を創作する切り口を捉え、説明することができる【20%】
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
課題の説明、及び事例の紹介
授業に先立って、下記参考図書の興味のある章を読んでおくこと(2時間) 
第2回
建築意匠分野におけるこれまでの議論の整理 
授業で取り扱われた、建築意匠分野における生活について、復習すること(1時間) 
第3回
都市デザイン分野におけるこれまでの議論の整理 
授業で取り扱われた、都市デザイン分野における生活について復習すること(1時間) 
第4回
建築意匠分野における理論と設計手法の検証 
授業で取り扱われた、建築意匠分野における公共空間の設計手法について、自分なりの設計を試みることで、再確認すること(1時間) 
第5回
都市デザイン分野における理論と設計手法の検証 
授業で取り扱われた、都市デザインの分野における公共空間の設計手法について、自分なりの設計を試みることで、再確認すること(1時間)
第6回
建築設計手法の発表・講評 
これまでに得た知識とそれに対する考察の内容を、適切に伝えられるようにプレゼンテーションを準備すること(4時間) 
第7回
公の場における生活の調査
指定された都市において、その空間をリサーチし、公の場にみられる生活を調査し、その報告の準備をすること(4時間)
第8回
公の場における生活の調査・報告 
調査報告に対するエスキスを踏まえ、内容を更新すること(2時間) 
第9回
公の場における生活の調査・報告
調査報告に対するエスキスを踏まえ、内容を更新すること(2時間) 
第10回
都市リサーチの発表・講評 
講評で得た知見について、整理すること(1時間) 
第11回
公の場での生活と空間の構想
公の場に相応しい生活の場面と空間、設え、建築を検討しておくこと(1時間) 
第12回
プレゼンテーション図面の作成(図面) 
設計内容を適切に伝える設計図書の描き方確認し、図面化を進める(4時間) 
第13回
プレゼンテーション図面の作成(透視図・CG・模型写真)
設計内容を適切に伝える表現をエスキスし、制作を進める(4時間) 
第14回
設計の発表・講評
これまでに得た知識とそれを基にした設計の内容を、適切に伝えられるようにプレゼンテーションを整理する(1時間) 


課題等に対するフィードバック
各回の授業で、示された成果物に対する見解を伝え、アドバイスを行う。
評価方法と基準
課題発表(30点)、授業中のディスカッション(30点)、最終提出物(40点)の総合評価(100点)において、合計60点以上を合格とする。 
テキスト
なし。教員作成による関連資料を適宜配布する。
参考図書
ヤン・ゲール、ビアギッテ・スヴァア著『パブリックライフ学入門』鹿島出版会(2016)[978-4306073265]
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
この科目は、建築設計・意匠分野、都市デザインの分野で取り上げられる様々な手法と、その背景にある批評や課題について理解するとともに、現代の都市空間を公の場での生活という観点から捉え、ゼミ形式で議論し、制度との関係を押さえながら、創作の可能性を検討するものである。 
履修登録前の準備
公の場での生活を実際に体験してみるとともに、建築意匠、都市デザイン分野の書籍を多く読んでおくこと。