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教員名 : 樋口 佳樹
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授業コード
210018
オムニバス
科目名
住まい環境設計論
科目名(英語)
Environmental Design for Green Building
配当学年
1年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
月曜1限
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
樋口 佳樹
教室
実務家教員担当授業
樋口佳樹は、環境共生住宅の設計に関する実務経験がある。その経験を活かし、パッシブデザインや排水の再利用などに関して、実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
環境に配慮したさまざま環境技術について詳しく学び、気候風土に適した環境技術を選定し、図面で表現することを目的とする。選定する際には、できる限り定量的に環境配慮技術を評価することを目指す。主に、住宅設計についての学習となる。
達成目標1
・気候風土を読み解き、適切な環境配慮技術を選択するスキルを習得する。【20%】
達成目標2
・さまざまな環境配慮技術の種類を学び、それぞれの特徴を理解する。【20%】
達成目標3
・環境配慮技術を図面で表現することができる。【20%】
達成目標4
・環境配慮技術の効果を定量的に検討するノウハウを身に付ける。【20%】
達成目標5
・住宅をライフサイクルで評価する手法を学び、CO2排出量の簡易的な計算ができる。【20%】
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
○
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
環境共生住宅とは
環境共生住宅と評される建物について、できれば実際に見学をして、その特徴を調べておく(2時間)
第2回
暮らしに活かす雨の建築術(雨水の有効利用)
雨水を活用した建築事例について、調べておく。具体的に説明できるようにする(2時間)
第3回
暮らしに活かす排水の建築術(建物内での再利用)
建物内で排水を再利用している建築事例について、調べておく。排水の再利用の現状を理解する(2時間)
第4回
暮らしに活かす風の建築術(通風・自然換気)
風を防いだり、採り入れたりするテクニックについて調べておく(2時間)
第5回
暮らしに活かす影の建築術(日射遮蔽のテクニック)
影と日向をコントロールするテクニックについて、復習すること。日射遮蔽の種類について予習しておく(2時間)
第6回
暮らしに活かす日射の建築術(日射の採り入れ)
ダイレクトゲイン、トロンブ壁について事例を調べておく(2時間)
第7回
暮らしに活かす光の建築術(自然採光の採り入れ)
自然光を有効に取り入れた建築事例について調べておく。具体的に説明できるようにする(2時間)
第8回
暮らしに活かす緑・水辺の建築術(ビオトープ、植栽)
緑と水辺を活用している周辺環境事例を事前に調べておく。具体的に説明できるようにする(2時間)
第9回
伝統的民家の自然エネルギー技術(日本の事例)
日本の民家が備えている自然エネルギー利用について、建築事例を基に説明できるようにしておく(2時間)
第10回
伝統的民家の自然エネルギー技術(海外の事例)
海外の民家が備えている自然エネルギー利用について、建築事例を基に説明できるようにしておく(2時間)
第11回
敷地を読む(敷地調査。特性分析)
敷地がもつ環境特性を分析する手法について理解を深めること(2時間)
第12回
敷地を読む(環境配慮技術検討表の利用)
環境配慮技術検討表の使用方法を学び、敷地調査に活用できるようにすること(2時間)
第13回
敷地を読む(グループディスカッション)
敷地調査を通して、採用する環境技術の選定までのプロセスについて、復習すること(2時間)
第14回
まとめと講評
環境共生技術を設計課題に取り入れるためのノウハウについて、復習すること(2時間)
課題等に対するフィードバック
提出された課題等は添削して返却をする。返却方法については課題ごとに授業内で説明
を行うので、内容を必ず復習すること 評価方法と基準
レポート(30%)+ 課題発表(70%)を評価し、60点以上を合格とする。
提出された課題等は添削し返却します。内容を必ず復習してください。 テキスト
配布資料
参考図書
参考図書:『新版 環境共生住宅A-Z』 Bio City 【ISBN-13: 978-4903486550】
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
熱、光、水、風、影等、さまざまな環境要素について触れ、それらを適切にコントロールする手法を学ぶ。学生自身が、事前に具体的な設計事例を調べ、事業内で、その環境的な特徴を適切に説明することで、環境技術の理解を深めることを目的とする。
履修登録前の準備
大学院1年春学期の講義となるため、学部に履修した環境系の専門科目「環境工学Ⅰ・Ⅱ」「建築設備」「建築工学実験演習」等で学んだ建築環境工学の原論や計算手法等について復習し、再度確認しておくこと。
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