シラバス情報

授業コード
220439
オムニバス
科目名
プロジェクト演習Ⅱ
科目名(英語)
Practical Training of Architectural DesignⅡ
配当学年
1年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
集中講義
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択必修科目
担当者
箕輪 健一
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
建築がつくられる際に必要となる、施主や地域住民、職人や専門家などによる様々な種類の「協働」について、ワークショップ形式に着目して実践的にプロジェクトを推進する。具体的な空間の提案や設計などを実現する過程において必要となる、調査情報の共有やディスカッション、合意形成、検証の技術を身に付ける。各プロジェクトに応じて設計・計画、歴史、構造・材料、環境・設備の各専門分野の教員が共同して担当する。 
達成目標1
・特定の地域や建築、活動について、その事柄や場所に関わる特徴や問題点を文献調査やフィールドサーベイによって発見・整理し、わかりやすい言葉や図画を用いて、その情報を多くの人で共有することができる。【20%】
達成目標2
・建築分野における協働の重要性を理解し、研究や実務における組織と個人の役割について、実践をとおして説明できる。【20%】
達成目標3
・企画や計画における合意形成の役割と、解析や実験、分析や制作における検証の役割を理解し、その中で自らの専門性を発揮できる役割を担い、協働する技術を身につける。【20%】
達成目標4
・各専門分野の専門性に加え、他分野の専門家や地域住民、製作者と協働する中で、課題を発見し、問題を解決する、柔軟な発想力を身につける。【20%】
達成目標5
・ワークショップを組織し、多くの意見が出るように参加者をファシリテートすることができる。【20%】
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
中間報告会の振り返り
改めてワークショップとは
中間報告会を振り返り基本計画を再考するとともに、より良いワークショップの進め方を考えておく。 (1時間)  
第2回
ワークショップ(1)
企画・計画における合意形成1
プロジェクトの特性や周辺環境などの要望を考慮し、基本計画を発展させた案を複数想定しておく。 (1時間)  
第3回
ワークショップ(2)
企画・計画における合意形成2
プロジェクトにおいて各自の専門性を発揮するのに適した方法をまとめておく。 (1時間)  
第4回
ワークショップ(3) 
企画・計画における合意形成3
他分野の専門家や地域住民などと協働し、プロジェクトに関する新たなる課題を発見し、解決方法を考えておく。 (1時間)  
第5回
ワークショップ(4) 
企画・計画における合意形成4
これまでの成果をまとめ、最終的な合意形成を得るために必要な組織と個人の役割について考察しておく。 (1時間)  
第6回
合意形成についてのまとめ
ワークショップ(1)〜(4)の振り返り
空間・環境・構造等の視点を踏まえ、プロジェクトの企画・計画における合意形成を説明できる資料を作成する。 (1時間)  
第7回
ワークショップ(5)
分析・製作における協働と検証1
企画・計画の分析および製作における実現性や安全性についても事前に良く検討しておく。 (1時間)  
第8回
ワークショップ(6)
分析・製作における協働と検証2
企画・計画の完成に向けて特に基本部分における構成に問題が起きないように事前によく確認しておく。 (1時間)  
第9回
ワークショップ(7) 
分析・製作における協働と検証3
企画・計画の完成に向けて細部や付属物の仕上げにも気を使い、完成度を上げるよう作業を進める。 (1時間)  
第10回
ワークショップ(8) 
分析・製作における協働と検証4
企画・計画の完成度を上げるよう細部の作業を行いながら、製作品を完成させる。 (1時間)  
第11回
研究・製作における協働と検証についてのまとめ
ワークショップ(5)〜(8)の振り返り
各自が特に担当した内容について、それぞれが何を実施してきたのか、その内容を説明できる資料を準備しておく。 (1時間)  
第12回
ワークショップ(9)
プレゼンテーションにおける協働1
プロジェクトに対するこれまでのワークショップをまとめ、プレゼン資料を協働し作成する。 (1時間)  
第13回
ワークショップ(10)
プレゼンテーションにおける協働2
プレゼン資料のエスキスを行い、プレゼンテーション方法を進化させる。 (1時間)  
第14回
最終報告会(プレゼンテーション) 
専門が異なる人達に対しても企画や目的、実施内容をわかりやすく紹介できるプレゼンテーションを用意しておく。 (1時間)  


課題等に対するフィードバック
各回の授業あるいは発表において、助言や意見交換を適宜に行う。
評価方法と基準
課題成果(70%)+プレゼンテーション(30%) 
その評価が60点のものをC評価とする。 
テキスト
関連資料を適宜配布する。 
参考図書
関連資料を適宜配布する。 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
建築分野の実務やまちづくり、研究に携わる上で、必須な技術ともいえる「協働」について、様々な専門分野における基礎的な実践を通して身につける博士前期課程唯一の科目である。より実践的な学びの場であり、インターンシップ関連科目としても位置づけられる。また、2年次の「特別研究(修士設計)」「特別研究(修士論文)」を履修する上で、幅広い知見から設計や研究の対象を捉える視点を養うための準備科目でもある。 
履修登録前の準備