シラバス情報

授業コード
520824
オムニバス
科目名
教職実践演習(中・高)
科目名(英語)
Practical Seminarfor Teaching Profession
配当学年
1年
単位数
2.00単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
金曜2限
対象学科
先_ロボ,先_情報,先_データ
コース
科目区分
教職科目
必選の別
教職科目
担当者
山口 剛
教室
5-302
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
学生が、教員としての使命感や責任感、教育的愛情等を育むために、これまで教職課程の個々の科目の履修・修得した専門的な知識・技能を基として、学級(ホームルーム)や教科を担任しつつ、教科指導、生徒指導等の職務を実践できる資質能力が、確実に身につくようになる。 
達成目標1
教員としての使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項、社会性や対人関係能力に関する事項、生徒理解や学級経営および教科内容等の指導力向上に自信をもつことができる。【40%】
達成目標2
グループ協議、ロールプレイング、調査発表、模擬授業と研究協議などの手法を学び、学校課題解決に取り組むことができる。【40%】
達成目標3
教員として目指すために、強い責任感が身につき志望意欲の高揚を図ることができる。【20%】
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
授業に関するオリエンテーション
履修カルテの確認と更新、
教職の学修のふり返りと教育観について
教育現場における実践事例を課題としてロールプレイングやグループ討議等で進める
あらかじめ教職科目の履修・修得状況を履修カルテ等により確認すること。(1時間)
グループ討議の反省をまとめておくこと。(1時間)
第2回
授業改善と学習指導(学習観)
教員の服務について
学習観や教員の服務に関係するテーマを設定して、グループ討議を実施、相互の意見を述べ合う。
「教職論」・「教育課程論」・「教育制度論」および「生徒指導論」等の授業資料を整理し、復習しておくこと。(1時間)
グループ内の意見を参考にして、討議内容の反省や改善方法をまとめておくこと。(1時間)
第3回
教職の意義や教員の役割等について
グループ討議と発表
接遇の心得、文書作成について演習
教員の職務や役割について調べる。自分の考えを発言できるようにまとめる。文書作成のための資料例を収集すること。(1時間)
討議結果や改善策についてまとめておくこと。(1時間)
第4回
道徳教育に関わる演習
道徳教育の指導法についてグループ討議
道徳教育についての振り返りを行い、自分との接点を記録しておくこと。中学校の道徳教育と高校の違いについて調べておくこと。(1時間)
討議結果や改善策をまとめておくこと。(1時間)
第5回
表現方法、教員の社会性、対人関係能力について
グループ討議と発表、
保護者や地域関係者との人間関係構築に関わるロールプレイング
対人関係に必要な事柄で重要事項を調べ、記録等を行い準備しておくこと。学校と保護者、地域との課題等について調査をしておくこと。(1時間)
討議結果の反省・改善策を記録しておくこと。(1時間)
第6回
生徒指導といじめ問題、教員の体罰問題について
生徒指導の事例を基にグループ討議と発表
いじめについての事例を調査し、その原因を探ること。
(1時間)
討議結果の反省事項を記録しておくこと。(1時間)
第7回
生徒理解や子供に対する責任について
母校調査結果をプレゼンテーション
「生徒指導論」を復習しておくこと。(1時間)
出身校の調査を事前にホームページ等で調べまとめてプレゼンした結果の反省を記録しておくこと。(1時間)
第8回
特別支援学校より講師を招き、特別支援教育の基本に関する講義と演習。日常生活における対応事例の紹介
特別支援教育についての振り返りを行い、今後予測される教育現場での課題をまとめて記録しておくこと。(2時間)
第9回
学級経営の意義、進路指導の実際について
生徒理解、学級経営案についてグループ討議と発表
学級経営案の資料を揃えておくこと。
進路指導に関する経験談をまとめておくこと。
学級担任の1日の仕事をしらべておくこと。(1時間)
討議結果の振り返りをまとめておくこと。(1時間)
第10回
学校現場の見学・調査(校種別分担)
調査結果を基に発表する
分担した学校のHPを調べ、A3版にまとめる。当日発表をすること。(1時間)
発表後に振り返りを記録しておくこと。(1時間)
第11回
模擬授業1(主として教職課程担当教員が指導する)
教科内容等の指導力について
授業の教材研究をする。良い授業方法とは何かを考えておくこと。(1時間)、実施後の振り返りと改善策を考えること。(1時間)
第12回
模擬授業(主として「教科の科目」の教員が指導する)
授業の振り返りと授業改善の討議

研究室の先生の指導を頂くために、模擬授業準備をすること。
(1時間)
授業後の振り返りと改善策を報告すること。(1時間)
第13回
教科内容等の指導力向上・学力向上について
グループ討議と発表
学習指導案の必要性や教育実習を思い出し、学力向上策、授業力向上策を整理しておくこと。(1時間)
討議結果の振り返りを記録しておくこと。(1時間)
第14回
教員における資質能力の確認とまとめ。教育論文作成
カルテの最終記入
14回の授業を終えて自己の取組をふり返り、論文として作成しておくこと。(1時間)
教員としての適格性について自己診断・評価を実施すること。(1時間)


課題等に対するフィードバック
発表の評価やコメントは、発表したグループないしは個人にフィードバックされる。
評価方法と基準
各授業の運営や発表内容について最大評価は50点を付与する。各自課題レポートは最大10点、教育論文は最大20点、その他ポートフォリオやグループ活動においてリーダー的な要素を発揮した場合は最大20点を付与する。
提出された課題等は次回の授業内で講評するか、添削をして返却する。
なお、3回以上の理由の認められない欠席で「/」とする。また、教職課程のまとめという科目の役割を果たすため、やむを得ない事情があっても5回以上の欠席で「/」とする。加えて、理由の認められない遅刻は2回で欠席1回とする。
テキスト
指定なし
参考図書
『中学校学習指導要領』(平成29年3月告示)【ISBN978-4-8278-1-1461-3】
『高等学校学習指導要領』(平成30年3月告示)【ISBN978-4-8278-1-1478-1】 (文部科学省)
『中央教育審議会報告』、『文部科学省白書』各種最新教育情報
『初任者研修資料』東京都および埼玉県教育委員会 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
多くの教職科目や「教育実習Ⅰ」、「教育実習Ⅱ」、「教育実習Ⅲ」を履修・習得していることが絶対条件。教職課程の総仕上げと位置づける。したがって受講態度も自ら問いかけ、将来教員としての適格性も自答できることが求められる。原則として4年生の秋学期に履修すること。
履修登録前の準備
「教育実習Ⅰ」、「教育実習Ⅱ」、「教育実習Ⅲ」について復習しておくこと。また、新聞等で教育問題の事案や国政や都県政の動きについて最新の教育情報を得ておくこと。さらに4年間のまとめとして、履修カルテを完成させることも必要である。