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教員名 : 大宮 望
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授業コード
300425
オムニバス
科目名
電子情報メディア工学特殊研究
科目名(英語)
Advanced Researchon Electrical Engineering
配当学年
1年
単位数
0.00単位
年度学期
2025年度春学期、2025年度秋学期
曜日時限
実習
対象学科
博後_電子
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
必修科目
担当者
大宮 望
教室
実務家教員担当授業
担当教員の大宮は、情報システムの設計・開発・管理に関する実務経験がある。その経験を活かし、研究計画の立案から博士論文の執筆・発表に至る全ての過程において、修士よりも実践力を更に高める指導を行っている。
授業の目的と進め方
各自の専門性と幅広い科学技術の思考を身に付けるために、各自の主要テーマについて研究し、高度の専門知識の修得と、自立できる研究能力を涵養し、新規性(オリジナリティー)、および、有用性を有する博士論文を作成する。また、電子情報メディア工学特殊研究を通して、各自の研究テーマに関連した専門知識だけでなく、専門領域以外の分野を理解できる素養と、高度な科学技術の考え方を身に付けることができる。
達成目標1
研究テーマ領域に関する高度の専門知識を有する専門家になることができる【100%】
達成目標2
研究テーマ領域の周辺を幅広く伸ばすべく研究することで、専門領域以外の分野を理解する能力を身に付けることができる【50%】
達成目標3
研究活動を通して、建設的で実践的な科学技術者や科学研究者となることができる【50%】
達成目標4
研究計画の立案、研究遂行、学会等での成果の報告を通して、自立した科学技術者や科学研究者となることができる【50%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
○
グループワーク
プレゼンテーション
○
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
研究開始時における専攻による研究計画審査
博士前期課程における研究内容を整理し、博士後期課程での展開について熟考しておくこと。審査後は、審査で指摘された内容を参考にして、今後の研究活動に活かすように努めること。
第2回
研究計画の具体的な立案とディスカッション
審査時よりも少し詳細に、研究計画を立案しておくこと。
その案について、指導教員とさらにディスカッションし、計画をさらに深めておくこと。 博士後期課程の学生として、国際会議での発表や、国際学会誌への論文投稿、そして、博士論文の最終形を常に意識すること。 第3回
課題の整理とディスカッション
これまで実施してきた研究のうち、残された課題や、審査で指摘された課題について整理しておくこと。
指導教員とのディスカッションを通して、課題解決の方法について理解を深めておくこと。 第4回
文献調査とディスカッション
必要な文献を調査しておくこと。
指導教員とディスカッションして、研究を進めるにあたって、研究の本筋となる分野の情報の整理と、関連分野の情報の整理をおこなうこと。 第5回
第1期:研究の遂行:準備
研究を進めるにあたって必要な設備や環境の準備をしておくこと。
不足している設備や環境については、指導教員と相談して整えること。 第6回
第1期:研究の遂行:初期
研究の準備が出来次第、研究に取り掛かること。
問題が生じた場合には、指導教員に相談して方向性について修正すること。 この段階で、研究の方向性について指導教員とディスカッションを深めておくことは、有意義な博士後期課程の研究を行うために、とても重要である。 第7回
第1期:研究の遂行:中期
研究を進めること。
問題が生じた場合には、随時、指導教員に相談すること。 第8回
第1期:研究の遂行:後期
研究を進めること。
研究開始第1段階としてのまとめを意識すること。 また、国内学会での口頭発表なども、研究の進捗に応じて実施すること。 第9回
第1期:研究の遂行:まとめ、国内学会での発表
研究第1期のまとめを行うこと。特に、問題点や課題などについて整理すること。
研究開始第1段階のまとめを研究室などで発表をおこなう。指導教員や研究仲間とディスカッションを行うことで、自身が気づかなかった事柄についても整理すること。 可能ならば、国内学会での発表をおこなう。自身の研究の成果を世に問い、今後の研究に役立てることができる。研究を行うにあたっての刺激にもなる。 第10回
文献の調査
研究第1期で明らかになった、課題や問題について文献調査を行うこと。
自身の研究分野だけでなく、関連分野に関しても意識して調査するとよい。 研究の課題や問題に関して、それらを解決する手段について熟考すること。 第11回
研究日程の見直しと、計画書の修正
研究第1期の研究成果や、国内学会での発表結果を踏まえて、研究テーマに関して、研究計画を見直すこと。
国際会議での発表や、論文投稿をイメージして計画を修正すること。 指導教員と、ディスカッションしながら、現実的な計画を立てること。 第12回
第2期:研究の遂行:準備
研究をさらに進展させるために、研究に必要な設備や環境、それらの改善について調査し準備しておくこと。
足らない設備や環境に関しては、指導教員と相談して準備を進めること。 第13回
第2期:研究の遂行:初期
研究の準備が出来次第、研究に取り掛かること。
問題が生じた場合には、指導教員に相談して修正すること。 第14回
第2期:研究の遂行:中期
研究を進めること。
問題が生じた場合には、随時、指導教員に相談して修正すること。 第15回
第2期:研究の遂行:後期
研究を進めること。
研究開始第2段階としてのまとめを意識すること。 第16回
第2期:研究の遂行:まとめと発表、国内学会での発表、および、国際会議の準備
研究の結果を整理し、研究第2段階のまとめを研究室などで発表をおこなう。
特に、研究の最終段階を意識して、足らないデータや、再実験の必要性について整理する事。 指導教員や研究仲間とディスカッションを行うことで、自身が気づかなかった事柄についても、整理すること。 第2期の研究内容を整理して国内学会での発表をおこなう。さらに、国際会議での発表の準備を進める。 第17回
国際会議での発表
初めての国際会議での発表の準備を進める事。
英語での発表になるので、パワーポイントや発表原稿の準備を慎重に進めること。 指導教員とのディスカッションを綿密におこなうこと。 発表後は、その内容を整理して、今後の方向性について熟考すること。 第18回
文献の調査
国内学会や国際会議で明らかになった、課題や問題について、文献調査を行うこと。
その際に、自身の研究分野だけでなく、関連分野に関しても意識して調査するとよい。 研究の課題や問題に関して、それらを解決する手段について熟考すること。 第19回
研究日程の見直しと、計画書の修正
研究第2期の研究成果や、国内学会や国際会議での発表結果を踏まえて、取り組む研究テーマに関して、研究計画を見直すこと。投稿論文や博士論文投稿をイメージして計画を修正すること。
指導教員と、ディスカッションしながら、現実的な計画を立てること。 第20回
第3期:研究の遂行:準備
研究を収束させることを意識して、研究に必要な設備や環境、それらの改善について調査し準備しておくこと。
足らない設備や環境に関しては、指導教員と相談して準備を進めること。 第21回
第3期:研究の遂行:初期
漏れが無いように、必要な実験等を洗い出しておくこと。
足らないデータの取得や、再実験をおこなう。 第22回
第3期:研究の遂行:中期
足らないデータの取得や、再実験をおこなう。
理論についても十分に時間をかけて、再度検討しておく。 博士後期課程では、自身の研究成果を一般化させることが重要である。 第23回
第3期:研究の遂行:後期
実際に作業を伴う研究はここで終了させることを意識すること。
取得したデータを整理しながら、取得すべきデータに抜けが無いかを意識して、慎重に実験を行うこと。 第24回
国際的な学協会へ論文投稿
国際的な学協会での論文掲載は、研究者として認められるために必要なプロセスである。
また、掲載までの道のりは、実験結果の整理や、構築した理論の妥当性の検証に有益な結果をもたらす。 入念に投稿の準備をすること。 第25回
投稿論文の修正
国際的な学協会へ論文を投稿して、何の修正も指摘されずに掲載されることはほとんどない。
査読者からの指摘内容に向き合う事で、研究の深化が図られることも多いので、査読者からの指摘に真摯に対応し、修正をおこなうこと。 第26回
研究のまとめ:国内学会および国際会議での発表
研究第3期の結果を整理し、国内学会や国際会議での発表をおこなう。
第27回
博士論文の作成と予備審査
研究の成果を博士論文という形でまとめ、審査を受ける必要が有る。
予備審査で指摘された事項について精査して修正を加えて、審査会や公聴会に望む準備を進めること。 第28回
論文審査委員による論文審査と学力試験と公聴会
完成した博士論文は論文審査委員により精査される。また、審査会での発表により質疑応答がなされ、その内容が学力試験として審査される。また、公聴会により研究成果を大学内外に公表する。
課題等に対するフィードバック
研究指導を通して特別研究に対するフィードバックを行う。
評価方法と基準
国際会議での発表、学協会誌への論文掲載、および、論文審査委員による博士論文の書面審査と審査会での審査結果、公聴会での発表を総合して評価が行われる。
テキスト
関連資料を適宜配布する。
参考図書
研究テーマに関連する学術図書または学術論文
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
電子情報メディア工学専攻博士後期課程は、エレクトロニクス、情報通信技術およびマルチメディアの3 つの専門領域について、ハードウェアに関する視点とソフトアウェアに関する視点を兼ね備え、世界の技術革新をリードできる広い視野と柔軟性を備えた、実践的開発技術者・創造的研究者の養成を目指している。この科目は、博士後期課程の学生が必ず受講する最も重要な科目である。
履修登録前の準備
博士前期課程で習得した知識について、研究分野の内容を中心に復習しておくこと。博士前期課程と同じ領域の研究をする場合には、博士前期課程の研究の何について深く研究するかを整理しておくこと。博士前期課程と異なる領域の研究をする場合には、指導教員と研究内容について綿密にディスカッションしておくこと。
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