シラバス情報

授業コード
210023
オムニバス
科目名
生活環境形成論
科目名(英語)
Formation of Space and Place for Living
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
金曜2限
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
勝木 祐仁
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
生活環境の形成に関わる地理的条件・社会的条件・歴史的条件を具体的な事例から学び、その重層性への視野を養う。その上で、生活環境の読解に向けた、資料の調査・分析方法、フィールドワークの手法などを修得する。 
達成目標1
身の回りの生活環境を、分析対象として捉えることができる。
達成目標2
地図資料・統計資料・文献資料の収集方法と分析方法の基本を学び、資料を適切に読み解くことができる。
達成目標3
フィールドワークの基本を学び、対象とする環境から情報を豊富に引き出すことができる。
達成目標4
具体的な地域の生活環境を読み解く演習を行い、生活環境の調査・分析を固有な視点から適切に行うことができる。
達成目標5
具体的な地域の生活環境を読み解く演習について発表と討議を行い、他者の見解に対して独自の考察を示すことができる。
達成目標6
以上により、生活環境がどのような形成要因や構成要素によって成立しているか、具体的に論じることができる。 
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
生活環境を読む視点 
日常の生活環境を読み解く対象として理解し、日頃から観察し、考察する習慣をみにつける。(2時間) 
第2回
産業・交通と生活環境 
産業・交通との関わりで生活環境の特徴が形成されている地域について、事例を調べておく。(2時間) 
第3回
地形と生活環境 
地形との関わりで生活環境の特徴が形成されている地域について、事例を調べておく。(2時間)
第4回
近代社会の成立と生活環境 
近代社会に固有な生活環境のあり方について、理解したことを整理しておく。(2時間) 
第5回
土地の経歴と生活環境 
土地の経歴との関わりで生活環境の特徴が形成されている地域について、事例を調べておく。(2時間) 
第6回
空間の商品化と生活環境 
空間の商品化という事象について、生活環境との関わりから理解したことを整理しておく。(2時間) 
第7回
大規模開発と生活環境
大規模開発によって生みだされる生活環境のあり方について、理解したことを整理しておく。(2時間) 
第8回
資料の調査・分析方法(1)地図資料 
地図資料の収集方法・分析方法について、自身でも調べ、様々な手法を理解しておくこと。(2時間) 
第9回
資料の調査・分析方法(2)統計資料
統計資料の収集方法・分析方法について、自身でも調べ、様々な手法を理解しておくこと。(2時間) 
第10回
資料の調査・分析方法(3)記述資料
記述資料の収集方法・分析方法について、自身でも調べ、様々な手法を理解しておくこと。(2時間) 
第11回
資料の調査・分析方法(4)フィールドワーク 
フィールドワークの方法について、自身でも調べ、様々な手法を理解しておくこと。(2時間) 
第12回
発表と討論(1)生活環境形成における地理的条件
地理的な視点に基づく調査・分析の発表において議論された内容をよく見直し、整理しておく。(2時間) 
第13回
発表と討論(2)生活環境形成における社会的条件 
社会的な視点に基づく調査・分析の発表において議論された内容をよく見直し、整理しておく。(2時間) 
第14回
発表と討論(3)生活環境形成における歴史的条件 
歴史的な視点に基づく調査・分析の発表において議論された内容をよく見直し、整理しておく。(2時間) 


課題等に対するフィードバック
各回の授業において、学生の取り組みに対してフィードバックコメントを与える。
評価方法と基準
提出課題(40%)、発表(40%)、討論への貢献(20%) 
生活環境の形成に関わる地理的条件・社会的条件・歴史的条件を例示でき、それらの調査方法を1つ以上身につけていることを合格の条件とする。
テキスト
参考図書
エイモス・ラポポート著、大野隆造・横山ゆりか訳『文化・建築・環境デザイン』彰国社(2008)【ISBN:978-4395051014】 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
建築デザイン学専攻では、様々な視点から建築・環境を捉えることのできる人材の育成を目標としており、本科目はそのための基礎的な素養を身につける科目と位置づけられる。また、調査・分析の基本的な手法を学んだ上で、具体的な対象地域を定め、独自の視点から調査・分析を行う演習は、修士論文・修士設計におけるリサーチワークのための基礎的な素養を与えるものと言える。 
履修登録前の準備
学部の授業で得た知識や視点に基づき、身の回りの環境や現代の住空間について観察・考察する習慣をみにつけておく。