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教員名 : 小川 次郎
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授業コード
210026
オムニバス
科目名
都市建築の設計
科目名(英語)
Design of Urban Buildings
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
金曜3限
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
小川 次郎
教室
実務家教員担当授業
担当教員の小川は、建築設計・設計監理に関する豊富な実務経験をもつ。その経験を活かし、建築設計・設計監理・建築意匠に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
この授業では、鉄道・道路高架、ペデストリアン・デッキ等、都市空間を物的に形成する建築以外の要素(都市環境要素)を抽出し、それらと関係をもちつつ周辺環境を活性化することの可能な構築物を設計する能力を修得する。あわせて、建築実務に伴う職業倫理や、施工と設計監理に関する知識を身に付ける。
達成目標1
・「都市環境要素」の概念を理解すると共に、現実の都市空間におけるリサーチをとおしてそれらを抽出できる【30%】。
達成目標2
・既存の都市環境要素を取り込みつつ、周辺環境を活性化することの可能な構築物を設計できる【30%】。
達成目標3
・建築実務に必要となる各種図面の役割を理解し、説明できる【20%】。
達成目標4
・建築実務に伴う職業倫理を理解し、説明できる【10%】。
達成目標5
・建築実務に伴う施工・設計監理の実際を理解し、説明できる【10%】。
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
◎
ディベート
◎
グループワーク
○
プレゼンテーション
◎
実習
◎
フィールドワーク
○
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
課題説明及び事例紹介
授業に先立って参考図書を購読し、「都市環境要素」の概念を理解しておく。
(予習・復習をあわせて2時間) 第2回
都市環境要素の調査・報告(1)都心における事例
都心部をリサーチし、都市環境要素を抽出すると共に、周辺環境の状況を確認しておく。
(予習・復習をあわせて2時間) 第3回
都市環境要素の調査・報告(2)郊外における事例
郊外をリサーチし、都市環境要素を抽出すると共に、周辺環境の状況を確認しておく。
(予習・復習をあわせて2時間) 第4回
建築実務における職業倫理
建築士法の条文にあらかじめ目を通しておく。
(予習・復習をあわせて2時間) 第5回
設計対象物の検討(1)計画地を都心とする場合
都心の敷地において、都市環境要素を取り込みつつ、周辺環境を活性化することの可能な構築物を検討する。
(予習・復習をあわせて2時間) 第6回
設計対象物の検討(2)計画地を郊外とする場合
郊外の敷地において、都市環境要素を取り込みつつ、周辺環境を活性化することの可能な構築物を検討する。
(予習・復習をあわせて2時間) 第7回
プログラム及び空間の構想(1)全体計画について
計画地及びその周辺環境の特性を踏まえ、それらに相応しいプログラムと建築空間の全体像を構想する。
(予習・復習をあわせて2時間) 第8回
プログラム及び空間の構想(2)詳細計画について
前回検討した全体計画を基に、それらと齟齬の無いように建築各部の構想を深める。
(予習・復習をあわせて2時間) 第9回
平・断面のエスキスとスタディ模型(1)全体計画
プログラム及び空間の構想を基に、建築全体の平・断面図を作成するとともに、模型を用いてそれらを検証する。
(予習・復習をあわせて2時間) 第10回
平・断面のエスキスとスタディ模型(2)詳細計画
前回検討した建物全体の構成を基に、それらと齟齬の無いように建築各部の設計を進める。
(予習・復習をあわせて2時間) 第11回
施工と設計監理の実際
実施設計図面に目を通し、工事の手順を確認すると共に、施工が困難となることが予想される箇所を確認しておく。
(予習・復習をあわせて2時間) 第12回
プレゼン図面の作成(1)基本図
設計内容を適切に伝達できる設計図書の種類を確認し、図面化を進める。
(予習・復習をあわせて2時間) 第13回
プレゼン図面の作成(1)透視図・CG・模型写真
設計内容を適切に伝達できる設計図書や模型の表現を確認し、制作を進める。
(予習・復習をあわせて2時間) 第14回
発表・講評
これまでの考察の経緯を踏まえて説明できるよう、図面、模型、設計内容を整理する。
(予習・復習をあわせて2時間) 課題等に対するフィードバック
各回の授業で見解を伝えアドバイスを行う。
評価方法と基準
設計作品の内容による。設計プロセス20%、最終成果物60%、説明能力20%
これらを総合し、60点以上をC評価以上とする。 テキスト
教員作成による関連資料を適宜配布する。
参考図書
『建築設計資料集成 総合編』 日本建築学会=編・丸善株式会社 【ISBN-13: 978-4621048283】
『建築構成学 建築デザインの方法』坂本一成、小川次郎、足立真ほか・実教出版 【ISBN-13: 978-4407325720】 『ハウジング・プロジェクト・トウキョウ』 都市環境構成研究会・東海大学出版会 【ISBN-13: 978-4486014461】 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
近年、建築設計・意匠の分野では、建物を隣接する他の建築や構築物との関係により環境を構成する存在として捉え、設計することが求められている。この授業では、既存の都市環境要素との関係により成立する建築の設計方法を学ぶと共に、それらを通して建築実務に伴う職業倫理や、施工と工事監理に関する知識を身に付ける。建築論的に高度な内容が求められる2年次の「特別研究(修士設計)」を履修するうえで、有効な科目である。
履修登録前の準備
参考図書『ハウジング・プロジェクト・トウキョウ』を購読していることが望ましい。
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