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教員名 : 神 雅彦
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授業コード
210183
オムニバス
科目名
機械加工学特論
科目名(英語)
Advanced Lecture on Machine Toolsand Machining
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
木曜4限
対象学科
博前_機械
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
神 雅彦
教室
実務家教員担当授業
担当者の神雅彦は、民間企業において機械製品開発、設計、生産設計を行ってきた。その経験を活かし、実例や、細部の解説など、実感のある授業を展開する。
授業の目的と進め方
切削や研削加工などの機械加工は生産加工の要をなす技術であり、その素養は生産技術者にとって重要である。この講義では、切削理論と研削理論の基礎、工具と工作機械の技術、機械加工と材料、および振動などに関して教授する。さらに、学生は、切削理論、工具、工作機械、材料および振動の基礎を理解できるようになる。それに関連する実習および演習に取り組み、その原理を体得できるようになる。
達成目標1
切削加工理論の基礎を理解している。【20%】
達成目標2
各種切削加工方法の基礎を理解している。【20%】
達成目標3
砥粒加工理論の基礎を理解している。【20%】
達成目標4
各種砥粒加工方法の基礎を理解している。【20%】
達成目標5
実際の加工に際して、適切な加工法の選択ができる。【20%】
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
○
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
概論では、機械加工の背景、歴史的経緯、現在の状況などを学ぶ。
予習では、テキストの第1章の概論を読み、理解したことと不明点を整理しておく(1時間)。
復習では、除去加工の概念と定義、工作機械、特徴が説明できるように、授業を振り返る(1時間)。 第2回
切削加工と切削現象1:切削現象について、切削とは金属の塑性変形であることなどを学ぶ。
予習では、テキストの第2章の切削現象を読み、理解したことと不明点を整理しておく(1時間)。
復習では、テキストP10の切削加工に関する演習問題1、2を解いてみる(1時間)。 第3回
切削加工と切削現象2:切りくず形態と切りくず生成について、切りくずの種類、その生成機構、構成刃先などを学ぶ。
予習では、テキストの第2章の切りくず生成形態を読み、理解したことと不明点を整理しておく(1時間)。
復習では、テキストP21の切削加工に関する演習問題1を解いてみる(1時間)。 第4回
切削加工と切削現象3:切削力について、せん断角の理論、古典的切削理論、現代切削理論などを学ぶ。
予習では、テキストの第2章の切削力を読み、理解したことと不明点を整理しておく(1時間)。
復習では、テキストP21の切削加工に関する演習問題2〜8を解いてみる(1時間)。 第5回
研削加工1:研削加工のメカニズムにいついて、研削力、研削機構などを学ぶ。
予習では、テキストの第3章の研削加工メカニズムを読み、理解したことと不明点を整理しておく(1時間)。
復習では、テキストP79の研削加工に関する演習問題1を解いてみる(1時間)。 第6回
研削加工2:研削砥石と研削特性について、砥石の種類、研削のメカニズムなどを学ぶ。
予習では、テキストの第3章の研削砥石を読み、理解したことと不明点を整理しておく(1時間)。
復習では、テキストP21の研削加工に関する演習問題2〜4を解いてみる(1時間)。 第7回
浮遊砥粒加工:ラッピング、ポリッシングについて、その必要性、加工メカニズム、実用状況などを学ぶ。
予習では、テキストの第3章のポリッシング・第4章のラッピングを読み、理解したことと不明点を整理しておく(1時間)。
復習では、テキストP94の砥粒加工に関する演習問題1を解いてみる(1時間)。 第8回
車座雑談(その1):大学院レベルでの機械加工学習について。
予習では、第7回において提示されたテーマについて意見をまとめる(1時間)。
復習では、討論の結果を踏まえ、意見を修正する(1時間)。 第9回
砥粒加工面の形態と品質について、表面状況、評価方法、必要性などを学ぶ。
予習では、テキストの第6章の砥粒加工面の形態と品質を読み、理解したことと不明点を整理しておく(1時間)。
復習では、テキストP137の砥粒加工面に関する演習問題1〜4を解いてみる(1時間)。 第10回
工作機械1:工作機械の定義と分類について学ぶ。
予習では、テキストの第7章の工作機械を読み、理解したことと不明点を整理しておく(1時間)。
復習では、テキストP152の工作機械に関する演習問題1〜4を解いてみる(1時間)。 第11回
工作機械2:工作機械の構成要素について、基本構造、精度、種類などを学ぶ。
予習では、テキストの第7章の工作機械を読み、理解したことと不明点を整理しておく(1時間)。
復習では、テキストP152の工作機械に関する演習問題5〜7を解いてみる(1時間)。 第12回
車座雑談(その2):これからの機械加工について。
予習では、第11回において提示されたテーマについて意見をまとめる(1時間)。
復習では、討論の結果を踏まえ、意見を修正する(1時間)。 第13回
機械加工体験:機械加工のエッセンスを体験してみる。
予習では、第1〜12回の内容を整理しておく(1時間)。
復習では、機械加工結果についてポイントを整理しておく(1時間)。 第14回
総合演習課題:重要ポイントに関する課題や演習に取り組む。
総合演習課題に向けて総復習すること。課題の結果を振り返ること(2時間)。
課題等に対するフィードバック
授業中の課題について、ミスの多かったポイント、重要ポイント、全体の傾向、補足事項などを画面で提示しながら解説する。雑談レポートについて、いくつかの意見をピックアップして紹介し、議論のきっかけにする。
評価方法と基準
総合演習課題で60点を合格とする。
テキスト
日本機械学会編『加工学Ⅰ−除去加工−』日本機械学会、丸善(2015)【ISBN978-4-88898-147-7】
参考図書
古閑伸裕ほか:『生産加工入門』コロナ社(2009)、【ISBN:978-4-339-04601-4】
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
切削理論と研削理論の基礎、各種工具と工作機械の技術、機械加工と材料との関係、および切削や研削における振動などに関して、その基本を理解し、他者と議論し、体験を通じて原理を体得することができるようになり、加工関連の修士論文研究に役立てる。
履修登録前の準備
基幹工学部機械工学科の科目「機械加工」のテキスト(参考図書に提示)を復習しておくこと。
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