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教員名 : 二ノ宮 進一
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授業コード
210189
オムニバス
科目名
生産工学特論
科目名(英語)
Advanced Production Engineering
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
土曜2限
対象学科
博前_機械
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
二ノ宮 進一
教室
実務家教員担当授業
担当教員の二ノ宮進一は、公的機構での生産技術研究および実生産指導の経験を活用した授業を行なう。
授業の目的と進め方
生産システムに関する基礎および応用知識について講義する。既存の生産システムと比較して、近年の最新生産システムの特徴と工程設計の概念を理解して、説明できるようになる。最新生産技術の効果や展望について学習する。また、タグチメソッドによる技術開発や製品開発などのロバスト設計的なアプローチについて、生産活動に重点を絞って学習し、演習を通して、学生が各自で実験計画を立てる素養を身に付ける。
達成目標1
産業界で取り組まれている生産技術・生産システムを理解することができる。【30%】
達成目標2
環境へ配慮した生産技術のあり方を理解できる。【30%】
達成目標3
品質工学(タグチメソッド)について理解し、技術開発や製品開発において、その考え方を適用して各自の課題に対応することができる。【40%】
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
生産の歴史と現状と課題
「予習」:学部で理解してきた生産技術を整理しておく(1時間)。
「復習」:実生産でどのように活用されてきて、今後どうあるべきかについて、自分の意見をまとめておく(2時間)。 第2回
CAD/CAM/CAE/CATシステム
「予習」:コンピュータ支援によるそれぞれの技術の特徴を整理しておくこと(2時間)。
「復習」:設計・加工・測定について種類と役割をデジタル化を通して体系的にまとめ復習すること(2時間)。 第3回
リバースエンジニアリング
「予習」:コンピューター支援の生産技術を理解しておくこと(2時間)。
「復習」:リバースエンジニアリングは、どのようなシーンで活用されるか、有用であるかを各自考えて整理しておくこと(3時間)。 第4回
マルチタスキングマシン
「予習」:機械加工・特殊加工について理解しておくこと(2時間)。
「復習」:授業を踏まえ、NC工作機械について、名称、メーカ、その特徴を整理し、複合加工の得失を、整理すること(3時間)。 第5回
環境調和型生産システム技術
「予習」:環境への配慮が必要な理由について、歴史的な背景を踏まえて考察しておくこと(2時間)。
「復習」:環境調和型生産技術を復習すること(3時間)。 第6回
品質工学概論
「予習」:興味がある生産技術について役割を整理しておくこと(2時間)。
「復習」:各自選定した技術課題について、その働きが何なのかを説明できるようにしておくこと(3時間)。 第7回
最小2乗法とSN比
「予習」:2乗和の計算について確認しておくこと(2時間)。
「復習」:分散と標準偏差について説明できるようにしておくこと(3時間)。 第8回
システム選択と損失関数
「予習」:品質工学の概要を理解し、製品設計や技術開発はどのように行われるべきか考えておくこと(2時間)。
「復習」:損失関数を用いた事例を復習すること(3時間)。 第9回
許容差設計とパラメータ設計
「予習」:許容差はどのように決定されるべきかを考えておくこと(2時間)。
「復習」:品質工学における品質・システム選択・損失関数を復習すること(3時間)。 第10回
エネルギ入出力による機能性評価
「予習」:取り上げたシステムの基本機能が何であるのかをまとめ、誤差因子を検討しておくこと(2時間)。
「復習」:パラメータ設計・許容差設計の方法を復習すること(3時間)。 第11回
品質工学と技術開発
「予習」:自分の取り組むべき課題について、機能や各因子を整理しておくこと(3時間)。
「復習」:エネルギの比例性を考慮した基本機能を復習すること(2時間)。 第12回
製品生産条件における最適化法
「予習」:パラメータ設計のための実験計画手順を確認・整理しておくこと(2時間)。
「復習」:自分の取り組むべき課題について、各因子の水準を表にまとめ、実験計画を立案しておくこと(3時間)。 第13回
事例に見る生産技術(生産条件の最適化)
「予習」:自分の取り組むべき課題について、L18直交表へ各因子を割り付けて、全体的な実験スケジュールを計画しておくこと(3時間)。
「復習」:各自の実験計画書を復習して、適切に修正すること(2時間)。 第14回
次世代生産システム
「予習」:数年後の生産システムの動向について予測して整理すること(3時間)。
「復習」:今後の生産システムに必要と思われる技術を理解して整理しておくこと(2時間)。 課題等に対するフィードバック
提案されたテーマに対して、グループディスカッションを通して改善点を検討する。
最終レポートに反映させる。 評価方法と基準
レポートにより評価し、60点以上を合格とする。
テキスト
資料配布、必要に応じて参考文献を紹介する。
参考図書
矢野宏『品質工学計算法入門』日本規格協会ISBN 978-4542511170、
田口玄一『品質工学便覧』日刊工業新聞ISBN 978-4-526-05950-6 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
学部の「実工学」で学んだ知識・技術について、横断的な関連性を理解できるようになる。品物の働きである「機能」を考え、導き出す素養を身に付ける基礎を養う科目である。実際の生産現場での活動に直結した科目である。
履修登録前の準備
加工技術、計測技術、設計技術、管理技術等について、知っている技術についてそれぞれの関連性を考えておくこと。
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