シラバス情報

授業コード
210196
オムニバス
科目名
成形加工学特論
科目名(英語)
Polymer Processing
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
土曜1限
対象学科
博前_機械
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
村田 泰彦
教室
実務家教員担当授業
担当教員の村田泰彦は、民間企業や公的研究所にて、プラスチック成形加工や金型の研究開発に携わってきた。そこで得た知識を活かして授業を行う。
授業の目的と進め方
プラスチック成形加工において、成形加工現象を理解することは、プラスチック製品の設計・開発技術者を目指す者にとって重要である。本科目では、射出成形における加熱シリンダや金型内で起こる様々な成形現象に関して、成形現象を可視化できるシリンダと金型により得られた画像等を用いて解説し、学生各自が、成形現象を可視化することの意味と、成形現象を理解し、これらを説明できるようになることを目的としている。 
達成目標1
成形現象を可視化することの意味について説明できる。【25%】
達成目標2
射出成形機の加熱シリンダ内のペレット可塑化現象を説明できる。【25%】
達成目標3
射出成形金型内における成形現象を説明できる。【25%】
達成目標4
射出成形における成形不良の発生現象とその抑止対策を説明できる。【25%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
成形材料の特性
テキストP108から117までを熟読してプラスチック成形材料について事前に調べておくこと(3時間)。プラスチックの種類と分子構造についてノートにまとめておくこと(2時間)。 
第2回
射出成形の原理
テキストP119から122までを熟読して射出成形について事前に調べておくこと(3時間)。射出成形の原理および射出成形機の各部の役割についてノートにまとめておくこと(2時間)。
第3回
射出成形金型の構造
テキストP122から124までを熟読して射出成形金型について事前に調べておくこと(3時間)。射出成形金型の構造および各部の役割についてノートにまとめておくこと(2時間)。 
第4回
成形現象の可視化・計測方法
射出成形機と金型について事前に調べておくこと(3時間)。射出成形機および金型内の成形現象の可視化・計測方法についてノートにまとめておくこと(2時間)。
第5回
射出成形機加熱シリンダ内現象
射出装置やスクリュに関して事前に調べておくこと(3時間)。授業で見た加熱シリンダ内現象のビデオ画像をノートにスケッチしてまとめておくこと(2時間)。
第6回
金型内成形現象(1)ランナ内樹脂充填現象
射出成形金型の構造について事前に調べてくこと(3時間)。授業で見た金型ランナ内樹脂充填現象のビデオ画像をノートにスケッチしてまとめておくこと(2時間)。
第7回
金型内成形現象(2)ゲート部樹脂充填現象
射出成形金型のゲート部で発生する成形不良について事前に調べておくこと(3時間)。授業で見た金型ゲート内樹脂充填現象のビデオ画像をノートにスケッチしてまとめておくこと(2時間)。
第8回
金型内成形現象(3)キャビティ内樹脂充填現象
流体力学の基礎について事前に勉強すておくこと(3時間)。授業で見た金型キャビティ内樹脂充填現象のビデオ画像をノートにスケッチしてまとめておくこと(2時間)。
第9回
金型内成形現象(4)樹脂温度分布
熱電対などの一般的な温度計測方法について事前に調べておくこと(3時間)。樹脂温度分布計測用センサならびに金型内樹脂温度分布の特徴についてノートにまとめておくこと(2時間)。
第10回
金型内成形現象(5)樹脂圧力分布
ひずみゲージやピエゾ素子などを用いた圧力計測センサについて事前に調べておくこと(3時間)。樹脂圧力計測用センサならびに金型内樹脂圧力分布の特徴についてノートにまとめておくこと(2時間)。 
第11回
成形不良現象(1)ウェルドライン生成現象
ウェルドラインについて事前に調べておくこと(3時間)。授業で見た金型キャビティ内におけるウェルドライン生成現象のビデオ画像をノートにスケッチしてまとめておくこと(2時間)。 
第12回
成形不良現象(2)フローマーク生成現象
フローマークについて事前に調べておくこと(3時間)。授業で見た金型キャビティ内におけるフローマーク生成現象のビデオ画像をノートにスケッチしてまとめておくこと(2時間)。
第13回
成形不良現象(3)シルバーストリーク成形現象
フローマークについて事前に調べておくこと(3時間)。授業で見た金型キャビティ内におけるシルバーストリーク生成現象のビデオ画像をノートにスケッチしてまとめておくこと(2時間)。 
第14回
成形不良現象(4)焼け、その他不良現象
焼けについて事前に調べておくこと(3時間)。授業で見た金型キャビティ内におけるガス焼け生成現象のビデオ画像をノートにスケッチしてまとめておくこと(2時間)。 


課題等に対するフィードバック
授業内で課題の不明点について質疑の時間と解説の時間を設ける。
評価方法と基準
レポートの点数で評価し、60点以上の場合に限り単位を認める。
 
テキスト
古閑、神、竹内、野口、松野、宮澤、村田共著『生産加工入門』コロナ社 (2009)【ISBN:978-4-339-04601-4】
参考図書
横井秀俊編、ビデオシリーズ『射出成形現象の可視化』 東京大学出版会【ISBN:4-13-000352-6】
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
本科目は、学部の「プラスチック成形加工」に続く科目である。「プラスチック成形加工」で学んだ基礎知識を基づき、さらに、成形現象論についてビデオ画像を用いて深く学ぶために設けられている。本科目で修得した知識および体験を、修士論文の研究へとつなげていくために設置されている。
履修登録前の準備
学部で選択科目として開講されている「プラスチック成形加工」の内容を復習しておくこと。