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教員名 : 安野 彰
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授業コード
210506
オムニバス
科目名
近代の都市と建築
科目名(英語)
City and Architecture in the Modern Age
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
金曜1限
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
安野 彰
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
主に欧米と日本における都市や建築のあり方やその変化を学ぶことを通して、現代の素地を形成した近代という時代や社会の特質を考究する。近代以降の社会の成り立ち、文化、歴史について、都市や建築というテキストを介して空間的に把握し、場所や環境を総合的に理解する力を養う。
達成目標1
・近代における都市空間や建築の成り立ちや変遷を説明することができる。【50%】
達成目標2
・近代以降の経済や文化とその反映としての都市空間や建築の関係を踏まえ、今後のあるべき社会の方向性について議論できる。【50%】
達成目標3
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
○
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
産業革命後の社会
自由主義経済、民主主義の成立、利点と弊害について考察する。(2時間)
第2回
既存都心の改造
パリの街並みの成り立ちについて調べる。(2時間)
第3回
メモリアルな場所
各地のモニュメンタルな場所や建築について調べる。(2時間)
第4回
大都市周縁の拡大
大都市近郊の私鉄の発達過程について調べる。(2時間)
第5回
観光地と避暑・避寒地
箱根、軽井沢等の古い温泉地や別荘地の風景を写した写真や絵はがきを収集する。(2時間)
第6回
建築の耐震と耐火
昭和初期に鉄骨鉄筋コンクリート造で建築された現存事例について調べる。(2時間)
第7回
産業施設
富岡製糸場や足尾銅山などの遺構や東京GAS MUSEUM等の企業博物館を見学する。(各2時間)
第8回
博覧・商業施設
博覧会の起源と役割、百貨店との類似点について考察する。(2時間)
第9回
繁華街と娯楽施設
浅草六区、新世界(大阪)など近代を代表する繁華街の立地上の特性等について調べる(2時間)
第10回
医療・教育施設
19世紀の衛生環境について調べる。(2時間)
第11回
景観と建築の保全
近代建築の保存・再生例について調べる。そのひとつを見学する。(各2時間)
第12回
公共事業の役割
公共事業に対する批判の理由を整理する。(2時間)
第13回
新自由主義と都市
デフレとインフレについて調べる。(2時間)
第14回
都市と建築の近未来
未来都市を描いた映画等を鑑賞する。(2時間)
課題等に対するフィードバック
以下の何れかもしくは両者で対応する。
・次の授業回に要点を採り上げる。 ・発表を行う機会を設け講評や議論を行う。 評価方法と基準
課題レポート(提出必須)と発表、ディスカッションの内容などを総合的に評価し、60点以上で合格。
テキスト
授業にて適宜に指示する。
参考図書
授業にて適宜に指示する。
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
現代は、近代を基盤に成り立っている。そして近代社会のありようは、様々な役割を担う建築が有機的に構成する都市空間に反映されている。従って、近代における都市と建築の関係やその変遷について理解することは、現代社会を考察する上で有効である。歴史を学ぶことを通して、今後のあるべき都市と建築のあり方について、総合的且つ俯瞰的な見地から考え、議論や提言ができる力を養う。
履修登録前の準備
現代社会の動向や風景の変化を注意深く観察・分析するとともに、近現代の歴史について関連する書籍や論稿を読むなど、理解を深めておく。なるべく現存する遺構やゆかりの場所を見学する。
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