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教員名 : 吉野 一
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授業コード
210508
オムニバス
科目名
建築空気環境特論
科目名(英語)
Advanced Lecture on Indoor Air Environment
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
月曜4限
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
吉野 一
教室
実務家教員担当授業
担当教員の吉野一は、建築環境工学(空気環境)に関する実務経験がある。その経験を活かし、例えば建物用途毎の換気効率などの事例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
室内の汚染質濃度分布を理解し、これに基づき適切な換気計画を検討するために必要な空気流動について知識を取得する。
達成目標1
室内の濃度分布および各種換気効率の測定法・計算法を理解することができる。【50%】
達成目標2
各種空間に対して良好な換気性状になる設備的な工夫を理解することができる。【50%】
達成目標3
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
○
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
換気の質、新鮮空気の分配、汚染質の除去、換気効率の概念を学修する。
予習:室内の空気が悪いと思った経験を整理しておく。
復習:換気効率の概念について理解しておく。 第2回
室内の典型的な汚染質の種類、換気方式の種類の理解を学修する。
予習:室内空気の汚染物質の種類や換気方式の分類を整理しておく。
復習:汚染物質の種類・発生源や機械換気方式の分類を理解しておく。 第3回
換気効率指標、空気齢・空気余命・空気交換効率の概念を学修する。
予習:換気効率指標を整理しておく。
復習:空気齢・空気余命・空気交換効率の概念を理解しておく。 第4回
汚染質除去効率の概念、空気齢の測定方法を学修する。
予習:汚染質除去効率の概念と空気齢の測定法について整理しておく・
復習:汚染質除去効率の理論と空気齢測定法について理解しておく。 第5回
空気齢・空気交換効率の算定を学修する。
予習:空気齢・空気交換効率の算定方法に関して整理しておく。
復習:空気齢・空気交換効率の算定手法に関して良く理解しておく。 第6回
数値流体力学の概要、数値解法、換気効率の予測を学修する。
予習:数理流体力学および換気効率の予測手法に関して整理しておく。
復習:数値流体力学および換気効率評価指標について良く理解しておく。 第7回
換気効率の予測の応用例を学修する。
予習:換気効率が重要と思われる建物用途や空間を整理しておく。
復習:換気効率に基づく応用例を理解しておく。 第8回
直接捕集率の概念・計算法を学修する。
予習:局所排気装置に関してその種類を整理しておく。
復習:直接捕集率の理論や計算手法を良く理解しておく。 第9回
各種空間における換気効率の事例(1):地下駐車場について学修する。
予習:地下駐車場において発生する汚染物質を整理しておく。
復習:空気流動に基づく換気計画を良く理解しておく。 第10回
各種空間における換気効率の事例(2):美術館について学修する。
予習:美術館において発生する汚染物質を整理しておく。
復習:空気流動に基づく換気計画を良く理解しておく。 第11回
各種空間における換気効率の事例(3):劇場・映画館について学修する。
予習:劇場・映画館において発生する汚染物質を整理しておく。
復習:空気流動に基づく換気計画を良く理解しておく。 第12回
各種空間における換気効率の事例(4):レストラン(分煙)について学修する。
予習:喫煙によって発生する汚染物質を整理しておく。
復習:空気流動に基づく換気計画を良く理解しておく。 第13回
各種空間における換気効率の事例(5):工場について学修する。
予習:工場において発生する汚染物質(4則に該当する物質)を整理しておく。
復習:空気流動に基づく換気計画を良く理解しておく。 第14回
各種空間における換気効率の事例(6):厨房について学修する。
予習:厨房おいて発生する汚染物質を整理しておく。
復習:空気流動に基づく換気計画を良く理解しておく。 課題等に対するフィードバック
各種計算の際、学生と共に教員も同じ計算をし、都度確認しながら授業を実施している。
評価方法と基準
平常点(30%)、レポートおよび課題(70%)で評価し、60点以上(100点満点)で合格とする。
テキスト
空気調和・衛生工学会 『換気効率ガイドブック 理論と応用』 [ISBN978-4-87418]
参考図書
日本建築学会環境系論文集および大会梗概、空気調和・衛生工学会論文集および大会梗概
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
室内空気環境を評価するための各種換気効率の概念と理論、そして具体的な評価方法について学修させる。また、各種空間を例として取り上げ適切な換気計画のあり方について学修させる。具体的には新鮮外気の分配と汚染物質の排出に関してどの様な換気システムが適しているかを理解させる。
履修登録前の準備
「環境工学Ⅰ」、「環境工学Ⅱ」や「建築設備計画」の基礎的事項や計算手法などを復習し、再度確認しておくこと。
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