シラバス情報

授業コード
210546
オムニバス
科目名
プロジェクト演習Ⅰ
科目名(英語)
Practical Training of Architectural DesignⅠ
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
集中講義
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択必修科目
担当者
徐 華
教室
実務家教員担当授業
担当教員の徐華は、建築設計・監理に関する豊富な実務経験をもつ。その経験を活かし、建築意匠に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
建築がつくられる際に必要となる、施主や地域住民、職人や専門家など多くの人々による「協働」について、ワークショップ形式に着目して実践的にプロジェクトを推進する。具体的な空間の提案や設計などを実現する過程において必要となる、調査情報の共有やディスカッション、合意形成、検証の技術を身に付ける。なお、各プロジェクトに応じて設計・計画、歴史、構造・材料、環境・設備の各専門分野の教員が共同して担当する。 
達成目標1
・特定の地域や建築、活動について、その事柄や場所に関わる特徴や問題点を文献調査やフィールドサーベイによって発見・整理し、わかりやすい言葉や図画を用いて、その情報を多くの人で共有することができる【20%】。
達成目標2
・建築分野における協働の重要性を理解し、研究や実務における組織と個人の役割について、実践をとおして説明できる【20%】。
達成目標3
・企画や計画における合意形成の役割と、解析や実験、分析や製作における検証の役割を理解し、その中で自らの専門性を発揮できる役割を担い、協働する技術を身につける【20%】。
達成目標4
・各専門分野の専門性に加え、他分野の専門家や地域住民、製作者と協働する中で、課題を発見し、問題を解決する、柔軟な発想力を身につける【20%】。
達成目標5
・ワークショップを組織し、多くの意見が出るように参加者をファシリテートすることができる【20%】。
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
建築分野における分業と協働
ワークショップとは
これまで学修してきた知識や経験を基に、分業と共同について整理しておく。 
第2回
ワークショップと合意形成(KJ法やデザインゲーム) 
KJ法やデザインゲームについて概要を把握しておく。 
第3回
ワークショップと専門領域 
これまでゼミナール等で身につけてきた専門性を他のメンバーに紹介できるよう整理しておく。 
第4回
ワークショップ(1) 
文献調査と情報の共有1
文献調査に基づき、歴史・風土の視点などからプロジェクトの現状や問題点を整理しておく。 
第5回
ワークショップ(2) 
文献調査と情報の共有2
文献調査に基づき、気候・温熱環境の視点などからプロジェクトの現状や問題点を整理しておく。 
第6回
ワークショップ(3) 
文献調査と情報の共有3
文献調査に基づき、コミュニティ活動の視点などからプロジェクトの現状や問題点を整理しておく。 
第7回
情報を共有する方法についてのまとめ(1)
ワークショップ(1)?(3)の振り返り
プロジェクトの題材として好ましいと思われる基本計画について、各自ピックアップしておく。 
第8回
ワークショップ(4)
フィールドサーベイと情報の共有1
フィールドサーベイに基づき、歴史・風土の視点などからプロジェクトに関する現状についてまとめておく。 
第9回
ワークショップ(5)
フィールドサーベイと情報の共有2
フィールドサーベイに基づき、気候・温熱環境の視点などからプロジェクトに関する現状についてまとめておく。 
第10回
ワークショップ(6)
フィールドサーベイと情報の共有3
フィールドサーベイに基づき、コミュニティ活動の視点などからプロジェクトに関する現状についてまとめておく。 
第11回
情報を共有する方法についてのまとめ(2)
ワークショップ(4)?(6)の振り返り
これまでに行ってきた情報の共有方法を整理し、良かった点や問題点などをまとめておく。 
第12回
ワークショップ(7)
プレゼンテーションにおける協働1
プロジェクトの基本計画案に関するエスキスを行うとともに、プレゼン資料を協働し作成する。 
第13回
ワークショップ(8)
プレゼンテーションにおける協働2
プレゼン資料のエスキスを行い、自らの提案を再検討し、協働で基本計画案を進化させる。 
第14回
中間報告会(プレゼンテーション) 
ここまでの成果について、紙媒体やパワーポイントを用いた資料を作成しておく。 


課題等に対するフィードバック
各回において、学生が取り込んだ内容と成果を踏まえ、助言と議論を重ねる。
評価方法と基準
課題成果(70%)+プレゼンテーション(30%)による判定。
テキスト
関連資料を適宜配布する。 
参考図書
関連資料を適宜配布する。 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
建築分野の実務やまちづくり、研究に携わる上で、必須な技術ともいえる「協働」について、様々な専門分野における基礎的な実践を通して身につける博士前期課程唯一の科目である。より実践的な学びの場であり、インターンシップ関連科目としても位置づけられる。また、2年次の「特別研究(修士設計)」あるいは「特別研究(修士論文)」を履修する上で、幅広い知見から設計や研究の対象を捉える視点を養うための準備科目でもある。
履修登録前の準備