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教員名 : 樋口 佳樹
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授業コード
220003
オムニバス
科目名
建築熱環境特論
科目名(英語)
Advanced Courseon Building Thermal Environment
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
月曜1限
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
樋口 佳樹
教室
実務家教員担当授業
樋口佳樹は、環境共生住宅の設計に関する実務経験がある。その経験を活かし、パッシブデザインや排水の再利用などに関して、実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
建築環境工学の分野は、熱・光・水・音・空気質等、広範囲に及ぶが、熱環境は建物の省エネルギーや快適性に一番深く関連している要素である。この授業を通して、熱環境について、さらに詳しく学習することを目的としている。
達成目標1
・伝導、対流、放射に関する計算式を理解できるようになる。【20%】
達成目標2
・定常伝熱と非定常伝熱の計算法を理解できるようになる。【20%】
達成目標3
・熱貫流率と熱損失係数(UA値)の計算ができるようになる。【20%】
達成目標4
・熱負荷シミュレーションプログラムを利用できるようになる。【20%】
達成目標5
・省エネルギーや快適性向上を目指すための、基本的な設計手法を習得できる。 【20%】
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
熱伝導と熱伝達(熱伝導による熱移動)
環境工学Ⅰまたは室内環境で学んだ、熱分野の基礎を復習しておくこと。(2時間)
第2回
熱伝導と熱伝達(対流と放射による熱伝達)
対流熱伝達量と放射熱伝達量を求める演習行い、理解を深めること。(2時間)
第3回
熱伝導と熱伝達(形態係数)
形態係数の理論を理解し、放射量の計算を復習しておくこと。(2時間)
第4回
熱貫流率と熱損失係数
壁体の熱貫流率を算出し、建物の熱損失係数(UA値)を求める演習課題を行うこと。(2時間)
第5回
外表面の熱授受(外壁面)
相当外気温度の計算について復習しておくこと。(2時間)
第6回
外表面の熱授受(開口部)
日射遮蔽係数の計算について復習しておくこと。(2時間)
第7回
定常室温計算法
単室の定常計算による室温計算について復習しておくこと。(2時間)
第8回
熱負荷シミュレーションプログラムとは
授業で取り上げたシミュレーションプログラムの特徴について復習しておくこと。(2時間)
第9回
シミュレーションプログラム「EESLISM」による演習
(概要説明) 配布するEESLISMのマニュアルを読んでおくこと。(2時間)
第10回
シミュレーションプログラム「EESLISM」による演習
(建物情報の入力作業) 建物情報の入力を完了しておくこと。(2時間)
第11回
シミュレーションプログラム「EESLISM」による演習
(設備システムの入力作業) 設備システムの入力を完了しておくこと。(2時間)
第12回
シミュレーションプログラム「EESLISM」による演習
(実行・出力結果の確認) デバッグを済ませて、プログラムが実行できるようにしておくこと。(2時間)
第13回
シミュレーションプログラム「EESLISM」による演習
(結果の分析) 出力結果を分析しておくこと。(2時間)
第14回
総評とまとめ
EESLISMの操作方法を復習しておくこと。(2時間)
課題等に対するフィードバック
課題出題後に授業内で解説を行う。
評価方法と基準
レポート(40%)+ 課題(60%)の割合で評価し、60点以上を合格とする。
テキスト
なし。適宜資料を配布する。
参考図書
シリーズ<建築工学>5 建築環境工学 熱環境と空気環境 ,朝倉書店, 【ISBN:978-4-254-26875-1】
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
住宅の熱環境について、理論学習と計算演習をとおして、深く理解することを目的としている。前半は、伝導・対流・放射等に関する現象について、理論の学習を行い、後半は、熱負荷シミュレーションプログラムを実際に使用する演習を行い、住宅全体における省エネルギー・快適性予測を行う。この授業をとおして、住宅設計時に、シミュレーションにより建物性能を予測するスキルを身に付けることができる。
履修登録前の準備
学部の2学年に履修している「環境工学Ⅰ」において、熱環境に関する内容が、この授業の基本となっているため、環境工学について、しっかりと復習しておくこと。
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