シラバス情報

授業コード
220396
オムニバス
科目名
福祉のまちづくり特論
科目名(英語)
Advanced Study of Inclusive Society
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
金曜4限
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
野口 祐子
教室
実務家教員担当授業
担当教員の野口祐子は、障害者福祉の現場で実務経験があり、高齢者・障害者をはじめ、福祉のまちづくりについて、実践的なテーマや実例をもとに授業をおこなう。
授業の目的と進め方
我が国における福祉のまちづくりの歴史や、近年の急速な少子高齢化による社会の変化とそれに合わせて発展してきた福祉のまちづくりの全体像を理解する。交通や建築等のハードの整備だけでなく、介護、子育て、貧困、災害、コミュニティの問題など、福祉のまちづくりに関する現在の様々な課題について学び、演習により講義内容を確認する。最終的には、各自関心のあるテーマで今後の福祉のまちづくりについて論理を展開する。
達成目標1
福祉のまちづくりに関して、歴史を踏まえ、現在の課題を整理する。【25%】
達成目標2
今後の福祉のまちづくりについて論理を展開し、自分の考えを述べることができる。【25%】
達成目標3
福祉のまちづくりにおいては、様々な分野が連携していく必要があることを理解し、具体的に説明できる。【25%】
達成目標4
福祉のまちづくりにおける多職種連携について考え、自身の専門分野が担う役割を説明することができる。【25%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
概論・福祉のまちづくりとは、高齢者や障害のある人等の特徴と環境との相互作用 
予習:福祉のまちづくりに関する法律を調べておく。(2時間)
復習:授業で学んだ生活の課題と環境の相互作用について身近な事例をあげてみる。(2時間)
第2回
都市、建築、交通のバリアフリーとユニバーサルデザイン
予習:身近な福祉のまちづくりの事例を挙げる。(2時間)
復習:福祉のまちづくり関連する法律を調べる。(2時間)
第3回
演習:都市、建築、交通と福祉のまちづくりの課題を考える
予習:身近な事例をあげて、情報収集する。(2時間)
復習:演習で学んだことを整理する。(2時間) 
第4回
災害と福祉のまちづくり
予習:最近起こった災害について、調べてみる。(2時間)
復習:授業で学んだ内容について情報収集する。(2時間)
第5回
演習:災害と福祉のまちづくりの課題を考える
予習:授業内で話題提供できるよう、情報収集する。(2時間)
復習:演習で学んだことを整理する。(2時間) 
第6回
高齢者と福祉のまちづくり
予習:身近な事例をあげて、情報収集する。(2時間)
復習:授業で学んだことを整理する。(2時間)
第7回
演習:高齢者と福祉のまちづくりの課題を考える
予習:情報提供できるよう関連する事例を調べる。(2時間)
復習:演習で学んだことを整理する。(2時間) 
第8回
障害のある人と福祉のまちづくり 
予習:身近な事例をあげて、情報収集する。(2時間)
復習:授業で学んだことを整理する。(2時間)
第9回
演習:障害のある人と福祉のまちづくりの課題を考える
予習:情報提供できるよう関連する事例を調べる。(2時間)
復習:演習で学んだことを整理する。(2時間) 
第10回
子どもと福祉のまちづくり 
予習:身近な事例をあげて、情報収集する。(2時間)
復習:授業で学んだことを整理する。(2時間)
第11回
演習:子どもと福祉のまちづくりの課題
予習:情報提供できるよう関連する事例を調べる。(2時間)
復習:演習で学んだことを整理する。(2時間) 
第12回
コミュニティと福祉のまちづくり
予習:身近な事例をあげて、情報収集する。(2時間)
復習:授業で学んだことを整理する。(2時間) 
第13回
演習:コミュニティと福祉のまちづくりを考える
予習:情報提供できるよう関連する事例を調べる。(2時間)
復習:演習で学んだことを整理する。(2時間)
第14回
研究成果の発表
予習:各自の発表の準備を完成させる。(2時間)
復習:発表のコメントやほかの学生の発表などから振り返り、学んだことを整理する。(2時間)


課題等に対するフィードバック
授業の様々な場面で双方向のディスカッションをおこない、課題や発表等の成果に対して、コメントするなどのフィードバックをおこなう。
評価方法と基準
各回の小レポートや発表(30%)+最終レポートと発表(70%)
総合して100点満点で換算し、60点以上で合格とする。
テキスト
日本福祉のまちづくり学会編:福祉のまちづくりの検証 その現状と明日への提案,彰国社,2013
参考図書
その都度、関連する参考書、参考資料を紹介する。 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
建築だけにとどまらず、まちづくりの視点でノーマライゼーションの理念に基づくバリアフリー、すべての人の「参加」の考え方に基づくユニバーサルデザイン、権利条約の根底にある「社会モデル」の考え方を捉える。さらに物理的な環境にとどまらず、高齢者、障害のある人、子どもやそのほか生きづらさを抱える人の課題の解決として、福祉のまちづくりの可能性を模索し、研究することができるよう、授業を展開する。
履修登録前の準備
春学期の「福祉生活環境論」の授業で学んだいくつか重要なキーワード(ノーマライゼーション、参加、ユニバーサルデザイン、社会モデルなど)の意味を復習しておくこと。