|
教員名 : 安野 彰
|
授業コード
220398
オムニバス
科目名
住宅史特論
科目名(英語)
Advanced Study of Housing History
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
木曜2限
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
安野 彰
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
主に近代以降の欧米と日本における住宅の変遷を学ぶことを通して、生活環境や住空間のあり方について考究する。自分たちが暮らす生活環境や住空間について、歴史的な観点から総合的に理解する力を養う。
達成目標1
・各時代における様々な住宅の特徴を理解し、具体的な事例や部位を踏まえて説明できる。【50%】
達成目標2
・日常的な環境の多様性やそれらが形成された経緯を踏まえて、今後の住宅や住環境のあり方を考察できる。【50%】
達成目標3
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
○
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
欧米1 簡素な生活について
シャルル・ワグネル『簡素な生活』を読む(4時間)
第2回
欧米2 ユートピア思想
ニューラナーク、カンパニータウンについて調べる。(2時間)
第3回
欧米3 田園都市構想
E.ハワード『明日の田園都市』を読む。(3時間)
第4回
欧米4 プレーリーハウス
フランク・ロイド・ライトの住宅作品の特徴について調べる。(2時間)
第5回
欧米5 住むための機械
ル・コルビュジエの住宅作品や計画案について調べておく。(2時間)
第6回
日本1 洋風住宅の受容
明治・大正期に建設された洋風住宅の遺構を見学する。(2時間)
第7回
日本2 和風住宅の近代化
当時の生活を具体的に想像しながら、近代に建設された和風住宅の遺構を見学する。(2時間)
第8回
日本3 住宅改良と水まわりの合理化
水まわり空間が残されている戦前期の住宅遺構を探して見学し、家事労働の負荷について考察する。 (2時間)
第9回
日本4 郊外住宅地
身近な私鉄沿線の郊外住宅地の歴史について調べる。(2時間)
第10回
日本5 鉄筋コンクリート造の集合住宅
同潤会の業務ならびに同潤会アパートとその特徴について調べる。(2時間)
第11回
日本6 戦中と戦後の住宅供給
住宅営団と住宅公団の役割について調べる。(2時間)
第12回
日本7 住宅の商品化
住宅メーカーが売り出した商品化住宅の宣伝文句を調べる。(2時間)
第13回
日本8 建築作品としての住宅
1970年代の住宅作品と当時住宅作家として活躍した建築家の考え方について調べる。 (2時間)
第14回
日本9 超高層マンション
超高層マンションが増える速度と場所、その問題点について調べる。(2時間)
課題等に対するフィードバック
以下の何れかもしくは両者で対応する。
・次の授業回に要点を採り上げる。 ・発表を行う機会を設け講評や議論を行う。 評価方法と基準
課題レポートと発表、ディスカッションの内容などを総合的に評価し、60点以上で合格。
テキスト
授業にて適宜に指示する。
参考図書
授業にて適宜に指示する。
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
生活と社会の近代化において、住宅の改良と供給は重要な課題であった。戦後の持ち家政策など国家の経済とも密接に関わってきた。伝統や文化のありようが顕著に反映され、最も身近な建築として私たちの身体性にも影響を与える存在である。こうした近代以降の住宅の歴史的変遷について社会状況との関係を踏まえて考察する。今後のあるべき生活や環境のあり方について、総合的且つ俯瞰的な見地から考え、議論や提言ができる力を養う。
履修登録前の準備
近代の住宅や生活に関連する書籍や論稿を読んでおく。住宅の遺構を見学しておく。
|