シラバス情報

授業コード
220482
オムニバス
科目名
植物分子機能学特論Ⅱ
科目名(英語)
Plant Molecular Function II
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
月曜2限
対象学科
博前_環境
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
芳賀 健
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
本科目では、植物における光応答反応に着目し、光の情報伝達について分子的なレベルで理解することを目的としている。主に、光に向かって成長する光屈性において働く遺伝子やタンパク質の機能を取り上げる。研究の背景や実験方法などを解説し、最近の知見なども学術雑誌を用いながら紹介し進める。
達成目標1
光屈性の研究背景について説明できる【20%】
達成目標2
植物ホルモンの働きについて説明できる【20%】
達成目標3
植物の光受容体について説明できる【20%】
達成目標4
植物ホルモン・オーキシンの輸送の仕組みを説明できる【20%】
達成目標5
光屈性の特徴および分子メカニズムについて説明できる【20%】
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
光屈性の歴史的背景について学修する。
光屈性について調べておくこと(3時間)。 
第2回
植物ホルモンの働きについて学修する。
光屈性研究の歴史的背景について復習すること(1時間)。植物ホルモンの働きについて調べておくこと(1時間)。
第3回
植物ホルモン・オーキシンと光屈性の関係について学修する。
植物ホルモンの働きについて復習すること(1時間)。光屈性におけるオーキシンの役割について調べておくこと(1時間)。
第4回
光屈性に関与する光受容体について学修する。
光屈性におけるオーキシンの働きについて復習すること(1時間)。植物における光受容体について調べておくこと(1時間)。
第5回
光屈性における光情報伝達について学修する。
光屈性反応において働く光受容体について復習すること(1時間)。光屈性における光情報伝達機構について調べておくこと(1時間)。
第6回
オーキシンの輸送様式について学修する。
光屈性における光情報伝達の分子メカニズムについて復習すること(1時間)。オーキシンの輸送に働く因子について調べておくこと(1時間)。
第7回
オーキシン輸送体について学修する。
オーキシンの輸送様式について復習すること(1時間)。オーキシン輸送に異常を示す突然変異体について調べておくこと(1時間)。
第8回
光屈性におけるオーキシン輸送体の機能について学修する。
オーキシン輸送体の遺伝子やそれらの突然変異体について復習すること(1時間)。光屈性とオーキシン輸送体の関係について調べておくこと(1時間)。
第9回
光屈性におけるオーキシン勾配の誘導メカニズムについて学修する。
光屈性におけるオーキシン輸送体の働きについて復習するすること(1時間)。青色光によるオーキシン勾配の誘導メカニズムについて調べておくこと(1時間)。
第10回
光屈性の特徴について学修する。
青色光によるオーキシン勾配の誘導メカニズムについて仮説も含めて復習すること(1時間)。植物が示す光屈性の特徴や種類について調べておくこと(1時間)。
第11回
オーキシン輸送体PINを介した光屈性誘導の仕組みについて学修する。
光屈性の特徴について復習すること(1時間)。オーキシン輸送体であるPINタンパクについて調べておくこと(1時間)。
第12回
オーキシン輸送体PINを介さない光屈性誘導メカニズムについて学修する。
オーキシン輸送体PINの働きおよび光屈性における役割について復習すること(1時間)。オーキシン輸送体PINを介さない光屈性について調べておくこと(1時間)。
第13回
光受容体を介したオーキシン輸送制御について学修する。
オーキシン輸送体PINを介さない光屈性の分子メカニズムについて復習すること(1時間)。光受容体を介したオーキシン輸送の調節機構について調べておくこと(1時間)。
第14回
光屈性における分子メカニズムについて学修する。
青色光受容体を介したオーキシンの輸送制御について復習すること(1時間)。光屈性に関連する遺伝子について調べておくこと(1時間)。


課題等に対するフィードバック
扱った課題については、授業内で解説を行う。
評価方法と基準
演習課題(50%)、授業への取り組み(50%)。それらの割合で評価を行い、60点以上で合格とする。
テキスト
適宜、学術論文(総説など)を使用する。
参考図書
・富永 基樹 (著) 『図解 よくわかる 植物細胞工学』 日刊工業新聞社(2020年)【ISBN:978-4-526-08074-6】

・デイヴィッド・サダヴァ他 (著)、 中山 千春 (監訳・翻訳)、 石崎 泰樹 (監訳・翻訳)、小松佳代子(翻訳)『カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学』講談社(2021年)【ISBN:978-4-06-513744-4】 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
「植物分子機能学特論I」の内容をふまえた上で、さらに詳細に植物における光情報伝達の分子メカニズムについて光屈性の反応に着目して理解を深めるように計画されている。植物を用いた遺伝子レベルの最近の研究成果を紹介することで、この分野における最新の研究を理解することが目標である。
履修登録前の準備
「植物分子機能学特論I」で扱った内容をよく復習しておくこと。参考図書の内容を理解しておくこと。