シラバス情報

授業コード
220485
オムニバス
科目名
施設規模・配置設計論
科目名(英語)
Design Theory of Facilities’ Scale and Arrangement
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
火曜5限
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
木下 芳郎
教室
実務家教員担当授業
担当教員の木下芳郎は、公共的施設や大規模商業施設内の各空間の適正規模と配置、通路の適正幅員についての調査・分析、最適設計に関する実務経験を持つ。その経験を活かし、建築計画、設計での実例を交えた実践的な授業を行う。
授業の目的と進め方
施設利用行動の予測に基づいた適切な施設の規模、配置の最適化手法について理解し、各自で定めた実例について施設の規模、配置計画と設計を行う中で実践的知識として修得する。
達成目標1
・施設内の滞留空間、通路空間について安全性と快適性を考慮した規模計画ができるようになる。【30%】
達成目標2
・施設の配置計画、設計を行うための適切な施設配置のモデル化と評価指標の定式化が行えるようになる。【35%】
達成目標3
・施設の規模、配置の最適化手法を理解し、その最適解を自ら求めることができるようになる。【35%】
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
規模論(1)
 滞留空間の計画と設計
滞留空間の計画と設計方法について理解し、簡単な実例について演習を行う。(2時間)
第2回
規模論(2)
 通路空間の計画と設計
通路空間の計画と設計方法について理解し、簡単な実例について演習を行う。(2時間)
第3回
規模論についての実習
 プレゼンテーションとディスカッション
実例について行った規模計画、設計についてのプレゼンテーションの準備をする。ディスカッションをふまえて規模計画、設計の改良を行う。(2時間)
第4回
施設の配置計画と設計(1)
 配置計画、設計についての背景知識
配置計画、設計についての背景知識について理解し、各自で定めた対象の配置について調査し、その結果をまとめる。
第5回
施設の配置計画と設計(2)
 1次元空間モデル上の施設配置
1次元空間モデル上の施設配置について理解し、モデルの適用可能な範囲と限界についての考察をまとめる。(2時間)
第6回
施設の配置計画と設計(3)
 2次元、3次元空間モデル上の施設配置
2次元、3次元空間モデル上の施設配置について理解し、簡単な実例について演習を行う。(2時間)
第7回
施設配置の評価(1)
 評価指標の種類と定量化方法
評価指標の種類と定量化方法について理解し、実例について評価指標の設定と定量化を行う。(2時間)
第8回
施設配置の評価(2)
 評価指標の総合化
評価指標の総合化する方法について理解し、実例について総合的な評価指標の作成を行う。(2時間)
第9回
施設配置の計画、設計と評価の実習
 プレゼンテーションとディスカッション
実施した施設配置の計画、設計と評価についてプレゼンテーションの準備をする。ディスカッションをふまえて配置モデル、評価指標の改良を行う。(3時間)
第10回
施設配置の最適化(1)
 変数が連続量の場合
変数が連続量の場合の施設配置の最適化方法について理解し、最適化アルゴリズムのフローチャートを作成する。(2時間)
第11回
施設配置の最適化(2)
 変数が離散量の場合
変数が離散量の場合の施設配置の最適化方法について理解し、最適化アルゴリズムのフローチャートを作成する。(2時間)
第12回
施設配置の最適化(3)
 最適化プログラムの作成実習
対象とした施設配置の最適化プログラムを作成する。(4時間)
第13回
施設配置の最適化(4)
 プレゼンテーション準備
対象とした施設配置の最適化を行い、その結果をまとめる。(3時間)
第14回
施設規模・配置計画、設計の今後の課題
実習の最終プレゼンテーションとディスカッション
これまでに学修した施設規模・配置計画、設計方法の限界、課題について考察した結果をまとめる。これまで行った実習についての最終プレゼンテーションの準備をする。(3時間)


課題等に対するフィードバック
課題については授業内で発表し、講評を行う。
評価方法と基準
授業の中で行う実習のプレゼンテーション、ディスカッションで修得度合を評価(40%)し、最終的な理解度を最終プレゼンテーションで評価(40%)する。さらに、ディスカッションへの積極的な参加、貢献も評価(20%)する。100点満点の評価に対し、60〜69点をC評価とする。
テキスト
関連資料を適宜配布する。
参考図書
青木義次 『建築計画・都市計画の数学-規模と安全の数理-』 数理工学社(2006)[ISBN-10:4901683322、ISBN-13:978-4901683326]
岡部 篤行、 鈴木 敦夫 『最適配置の数理』 朝倉書店(1992)[ISBN-10:4254126069、ISBN-13:978-4254126068]
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
建築をさまざまな視点から捉え、よりよい建築空間、生活空間ならびに地域環境を次世代に伝達することのできる人材を養成することを目標とする建築デザイン学専攻において、本科目はよりよい建築空間を空間の規模と配置の観点から計画、設計するための実践的知識と技術を身につけるための科目として位置づけられる。
履修登録前の準備
施設利用行動モデル論の授業を履修しておくことが望ましい。授業内容の概要を把握した上で、授業内で実施する実習で対象とする施設の候補を複数選定し、それぞれ施設の平面図、配置図、利用者の行動の概要、安全性と利便性について課題と考えられる点についてまとめた資料を作成しておく。