シラバス情報

授業コード
220566
オムニバス
科目名
システム信頼性解析特論
科目名(英語)
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
木曜2限
対象学科
博前_電子
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
辻村 泰寛
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
大規模システムの障害による業務・サービスの停止や機能低下の社会的影響は日々、深刻化しており、システムの信頼性・安全性向上は喫緊の課題となっている。本講義では、大規模システムに要求される信頼性・安全性を具備させることを目的とし、大規模システムの安全評価を中心として、確率論的安全評価技術について修得することを目的とする。講義と演習を中心に進める。 
達成目標1
システム信頼性手法について概要を説明できる【40%】
達成目標2
大規模システムの信頼性について説明ができる【30%】
達成目標3
システム信頼性解析手法について説明ができ、簡単な解析が行える【30%】
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
大規模システムの信頼性解析
大規模システムの事故事例について調査する(予習)(100分)。大規模システムの信頼性解析の特性について整理する(復習)(100分)。
第2回
決定論的安全評価と確率論的安全評価
決定論的安全評価と確率論的安全評価について調査する(予習)(100分)。確率論的安全評価が実施されるようになった経緯を時系列的に整理する(復習)(100分)。
第3回
信頼性・安全性とRCA
信頼性・安全性について調査する(予習)(100分)。RCAについて整理する(復習)(100分)。 
第4回
システムの信頼性
システム信頼性の定義と特性について調査する(予習)(100分)。システム信頼性を考える上で重要な点について整理する(復習)(100分)。 
第5回
FTAの概要
FTAについてどのようなものかを調査する(予習)(100分)。FTAの特徴と考え方について整理する(復習)(100分)。 
第6回
FTAの実施手順(1):FTの構築とシステム信頼度計算
FTAについて調査する(予習)(100分)。FTAの実施手順について整理する(復習)(100分)。 
第7回
FTAの実施手順(2):重要度解析
FTAにおける重要度解析の意義について調査する(予習)(100分)。構造重要度の計算手順について整理する(復習)(100分)。 
第8回
FTA実践(1):システムの理解とFTの構築
FTAの実施手順について見直す(予習)(100分)。実習で実施したFTAの妥当性を評価する(復習)(100分)。 
第9回
FTA実践(2):システム信頼度評価と重要度御解析
システム信頼度の計算手順と重要度解析法について見直す(100分)。実習で実施したFTAと重要度解析結果の妥当性を評価する(復習)(100分)。 
第10回
ETAの概要
ETAについてどのようなものかを調査する(予習)(100分)。ETAの特徴と考え方について整理する(復習)(100分)。 
第11回
ETA実践
ETAの実施手順について見直す(予習)(100分)。実習で実施したETAの妥当性を評価する(復習)(100分)。
第12回
未然防止技法の相互活用
未然防止技法について調査する(予習)(100分)。未然防止技法の特性について整理する(復習)(100分)。 
第13回
FTA・ETAの活用事例
FTAとETAの特性について見直す(予習)(100分)。授業で紹介された事例とは別の事例を調査する(復習)(100分)。 
第14回
動的FTAと総括
FTAの問題点について調査する(予習)(100分)。動的FTAの特性について整理する(復習)(100分)。 


課題等に対するフィードバック
課題及び発表に対するフィードバックは、課題発表時にまとめて行う。
評価方法と基準
毎回の演習(50%)、実習課題レポート(50%)により総合的に評価し、100点満点に換算して60点以上で合格とする。
テキスト
信頼性技術叢書編集委員会監修:「新FTA技法」、日科技連出版社、2013、ISBN【978-4-8171-9395-7】
参考図書
鈴木順二郎、牧野鉄治、石坂茂樹:「FMEA・FTA実施法」、日科技連出版社、1998、ISBN【978-4817130082】
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
この科目は、大規模なシステムを設計する上で極めて重要なシステム信頼性について扱う。即ち、実社会の様々なシステムのエンジニアリング・デザインにおいて、システムを適正に設計するための知識と技術を理解することで、質のよい技術者を排出するための基礎科目として位置づけられる。 
履修登録前の準備
「通信ネットワーク信頼性工学特論」の受講を前提としているので、この科目を受講していることが望ましい。